「大学無償化」が使えなくても「超お手頃価格」で大学を出られる? どんな方法があるの?
配信日: 2023.02.08
しかし、実際は「大学無償化は使えないけど、できるだけお手頃に大学に行きたい」と思う人もいるはずです。こちらの記事では、大学無償化の要件に当てはまらない人でも利用できる「超お手頃価格で大学を出る方法」について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ねらい目は文部科学省「以外」が所管する大学校
「超お手頃価格で大学を出る方法」とは、文部科学省以外が所管する大学校に進学することです。
一般的な大学は、文部科学省が所管しています。つまり、運営上のルールを文部科学省が決め、各大学はそれに従って運営しなくてはいけません。
しかし、文部科学省以外の省庁も、幹部候補生や技術系職員の育成を目的とし、学校教育を行うことがあります。このために設立されたのが省庁大学校です。幹部自衛官を育成するための防衛大学校や気象庁の職員の養成機関である気象大学校も、分類上は省庁大学校になります。
大学校を選ぶ際のポイント
実際に大学校を選ぶ際には、何に気を付けて選べば良いか、ポイントを解説します。
学費
大学校によっても、学費が完全に無料か、そうでないかは差があります。例えば、防衛大学校や気象大学校の場合、学生は入学と同時に公務員としての地位を得ることが可能です。そのため、学費はかからない上に、給与や諸手当が受け取れます。
一方、学費がかかるケースもあるので注意が必要です。例えば、大阪府にある近畿職業能力開発大学校の場合、入学金として16万9200円、年間授業料として39万円がかかります。ただし、国立大学の入学金が28万円2000円、年間授業料が53万5800円かかることを考えると、幾分割安です。
出願資格
一般的な大学の場合、出願資格に年齢要件が設けられていることはそう多くはありません。しかし、大学校の場合、幹部候補生や職員の採用試験としての意味合いもあるため、年齢制限が設けられているケースもあるため注意が必要です。
例えば、気象大学校の場合、浪人生は2浪までという制限があります。この辺りは、学校によって扱いが異なるため、事前に確認しましょう。
大卒資格が得られるか
大学校の中には、大卒資格が得られる=卒業時に学士の学位が授与されるところと、そうでないところが挙げられます。気象大学校の場合、卒業時に学士(理学)の学位を得ることが可能です。
大学校自体が高度職業専門家の育成を目的にしていることが多いため、十分なスキルは身に付きますが「やっぱり大卒資格も欲しい」と思うなら、事前に調べておきましょう。
寮生活が必須?
大学校によっては、学生は全員寮生活をしなくてはいけないケースがあります。例えば、気象大学校の場合、入学後は千葉県柏市にある学生寮で共同生活をしなくてはいけません。
一方、自宅が遠方の場合のみ、学生寮に入ることができる大学校もあります。共同生活が苦にならないかも踏まえ、寮生活の有無を調べておきましょう。
定員はかなり少ないので気を引き締めて
大学校は、一般的な大学に比べるとはるかに経済的に学ぶことができます。ただし、定員はかなり少ないケースが多いです。
例えば、気象大学校の場合、1学年の定員は15名と非常に狭い門になっています。2022年試験の場合、定員15名に対し、受験者数は208名、合格者は34名と倍率は6倍以上に達しました。
一般的な大学入試に臨むのと同じくらいの熱意をもって、一生懸命勉強しなくてはいけません。それでも、大学校は実務に即した知識を学べるところが多く、卒業後は即戦力になれるのも魅力の一つです。高校卒業後の進路の一つとして、候補に入れてみましょう。
出典
近畿職業能力開発大学校 学費紹介(専門・応用課程)
e-Gov法令検索 国立大学等の授業料その他の費用に関する省令
防衛大学校 学生の身分・待遇
気象大学校 気象大学校について
職業能力開発総合大学校 学生寮について(総合課程生のみ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部