更新日: 2023.02.10 子育て
市役所に行く手間がなくなる! 子ども関連の行政手続きがオンライン化。利用方法は?
しかし「どの手続きがオンライン化の対象なのか」「どんな方法で申請ができるのか」といった情報を把握していない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、出産や子育てに関する行政手続きの全面オンライン化について詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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子ども関連の行政手続きやサービスの全面的なオンライン化が決定
2022年12月13日、政府は出産や子育てに関する行政手続きについて、全面オンライン化へ乗り出す旨を発表しました。こども政策担当相をトップとする推進チームを設置し、具体的な内容の検討や工程表の策定に着手することも伝えています。
現段階で、オンライン化の対象に想定されているのが以下の手続きです。
・予防接種、乳幼児健診、母子健康手帳、児童手当などの申請手続き
・出生届の提出手続き
全面オンライン化によって、これまでは市区町村役所所定の書類に必要事項を手書きして行っていた申請手続きもパソコンやスマートフォンで完結できるようになります。
その他にも民間のスマートフォンアプリと連携し、産後ケアや一時預かりなどの保育サービスの申請手続き、SNSを通して保健師に子育ての相談を行える仕組みの整備を検討しているとのことです。
マイナポータルの活用が実現したときのメリット
マイナポータルの活用には、申請手続き時に複数枚の書類を作成する手間が省ける、手続きにかかる時間を短縮できるといったメリットがあります。
その他にも、マイナポータルの活用によって「妊娠中でつわりがひどい」「出産後で体力が低下している」といった理由での外出が困難な女性や、市区町村役所にて申請手続きを行う時間をなかなか確保できない共働き夫婦の負担軽減や利便性の向上にもつながるでしょう。
マイナポータルの利用者登録の手順
子ども関連の行政手続きやサービスの全面的なオンライン化に向けて、マイナポータルの利用者登録の手続きを行いましょう。利用者登録を行う際には「マイナンバーカード(暗証番号)」「スマートフォンまたはICカードリーダライタ」が必要なため、事前に用意しておくとスムーズです。
マイナポータルの利用者登録の手順は、図表1を参考にしてください。
【図表1】
1.マイナポータル公式サイトのトップページにアクセスし、「ログイン」ボタンを選択した後に「利用者登録」のボタンを選択 | ||
2.使用する端末を「パソコン(タブレット)」「スマートフォン」から選択 | ||
※パソコン(タブレット)を選択した場合
3.マイナンバーカードの読み取り方法を「ICカードリーダライタで読み取り」「スマートフォンアプリのQRコードで読み取り」のいずれかから選択 |
※スマートフォンを選択した場合 | |
ICカードリーダライタで読み取りを選択した場合 | スマートフォンアプリのQRコードで読み取りを選択した場合 | |
4. ブラウザからマイナポータルにアクセスし、ログインボタンまたは利用者登録/ログインして使うボタンを押す
5. ICカードリーダライタをパソコンに接続し、マイナンバーカードをセットしてICカードリーダライタでログインボタンを押す 6. パスワード入力画面が表示されたら、設定されているパスワード4桁を入力し、スマートフォンにマイナンバーカードをセットして読み取り開始 7. 利用者登録へ進む入力する 8. 設定したメールアドレスに送られた確認コード(半角数字6桁)を入力 9. 入力内容を確認 |
4. ブラウザからマイナポータルにアクセスし、ログインボタンまたは利用者登録/ログインして使うボタンを押す
5. QRコードでログインボタンを押し、QRコード画面が表示されたらスマートフォンでQRコードを読み取る 6. スマートフォンにパスワード入力画面が表示されたら、設定されているパスワード4桁を入力 7. 利用者登録へ進み入力する 8. 設定したメールアドレスに送られた確認コード(半角数字6桁)を入力 9. 入力内容を確認 |
4. マイナポータルアプリをスマートフォンにインストール
5. アプリを起動し、ログインボタンまたは利用者登録/ログインして使うボタンを押す 6.パスワード入力画面が表示されたら、設定されているパスワード4桁を入力し、スマートフォンにマイナンバーカードをセットして読み取り開始 7. 利用者登録へ進み入力する 8. 設定したメールアドレスに送られた確認コード(半角数字6桁)を入力 9. 入力内容を確認 |
出典:デジタル庁 マイナポータル 操作マニュアル
児童手当はマイナポータルからの申請が可能
一部の自治体では、児童手当の申請をマイナポータルから行えます。児童手当とは、0歳から15歳の誕生日後の最初の3月31日まで(中学校卒業まで)の児童を養育する方が支給対象です。支給額は、3歳未満は一律1万5000円(一律)、3歳以上小学校修了前で1万円(第3子以降1万5000円)、中学生は1万円(一律)となっており、扶養親族数や収入による支給制限が設けられています。
ただし、すべての自治体が児童手当の申請をマイナポータルで行えるわけではありません。詳しくは、住民登録のある市区町村役所の公式サイトや窓口にて、対応状況を確認してください。
行政手続きのオンライン化で手続きの負担や手間の軽減が可能
出産や子育てに関する行政手続きの全面オンライン化によって、書類作成の手間や市区町村役所へ足を運ぶ必要がなくなります。妊娠中や出産後で体調がよくない、小さい子どもを連れての外出が難しい、共稼ぎで忙しく時間がないといった人にとって利便性の高さを感じられるでしょう。
オンラインでの行政手続きはマイナポータルを通して行いますので、利用登録が済んでいない方は事前に手続きを行っておくとスムーズでしょう。
出典
デジタル庁 マイナポータル マイナポータルとは?
デジタル庁 マイナポータル 操作マニュアル
内閣府 児童手当制度のご案内
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部