大リーグで活躍する日本人を応援!アメリカ大リーグ観戦ツアーは高い? 安い?

配信日: 2018.06.15 更新日: 2019.01.10

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大リーグで活躍する日本人を応援!アメリカ大リーグ観戦ツアーは高い? 安い?
野球の聖地、アメリカへ渡る日本人野球選手も最近では珍しくなくなりました。
 
とりわけ、今シーズンからロサンゼルス・エンジェルスへ移籍し、ベーブ・ルース以来の二刀流の活躍で、アメリカ人へも衝撃を与えた大谷翔平選手の話題は、これまで野球に興味のない人の耳にまで届いているのではないでしょうか。
 
アメリカ大リーグを生で見たい、大谷選手のアメリカでの活躍を現地で応援したい、と思う人も多いでしょう。
 
日本在住者が大リーグを観戦するには、航空券・観戦チケット・ホテルの予約が主な手順ですが、個人でそれぞれを手配するほか、いくつかの観戦ツアーも存在します。
 
あるいは、通常の観光ツアーへ現地オプショナルツアーとして追加する方法もあります。
 
ここでは、観光プラスアルファとして、野球を観戦するのではなく、野球を見る目的で渡航するとすれば、それらのツアーは目的に合致しているのでしょうか? 
 
料金的には割安か、それとも割高なのでしょうか?
 
岩永真理

Text:岩永真理(いわなが まり)

一級ファイナンシャル・プランニング技能士

CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表
横浜市出身、早稲田大学卒業。大手金融機関に入行後、ルクセンブルグ赴任等を含め10年超勤務。結婚後は夫の転勤に伴い、ロンドン・上海・ニューヨーク・シンガポールに通算15年以上在住。ロンドンでは、現地の小学生に日本文化を伝えるボランティア活動を展開。
CFP®として独立後は、個別相談・セミナー講師・執筆などを行う。
幅広い世代のライフプランに基づく資産運用、リタイアメントプラン、国際結婚のカップルの相談など多数。グローバルな視点からの柔軟な提案を心掛けている。
3キン(金融・年金・税金)の知識の有無が人生の岐路を左右すると考え、学校教育でこれらの知識が身につく社会になることを提唱している。
ホームページ:http://www.iwanaga-mari-fp.jp/

観戦ツアーの落とし穴

観戦ツアーと銘打っている以上、野球観戦が主な目的で、観光は一切入っていないのが普通です。
 
その部分に関しては筋が通っていますが、肝心の野球の観戦チケットが、ツアー料金に含まれているものでは、外野席が多いようです。
 
例えば、大谷選手所属のエンジェルスでは、対戦相手にもよりますが、ある旅行会社主催のツアーに含まれている外野席は22ドル(日本円では約2400円程度)です。
 
アメリカの球場は広いので、これでは豆粒ほどしか見えません。
 
わざわざ日本から野球を見る目的や、特定の日本人選手を見るために訪れたのに、この席では物足りないので、125ドル(1万3750円)の内野席にアップグレードすると1万6800円の追加になります。
 
22ドルの席は料金に入っているのであれば、125ドルの席との差額は100ドルちょっとなので、1万1000円程度の差額を払えばよさそうですが、実際はそうではありません。
 
さらに、5日間の旅程で、観戦は一度きりです。翌日の自由行動で追加観戦したい場合は、チケット手配のみを頼めますが割高です。
 
例えば、正規販売価格が22ドルのところ60ドル、55ドルのところ100ドル、125ドルのところ150ドル、などという具合です。代理店への手数料は避けられないということでしょう。
 
自己手配は英語になりますが、球団HPからクレジットカードによる購入が可能です。
 

航空券・ホテルは?

ツアーで期待されるのは、団体割引です。
 
エンジェルス観戦ツアー料金は、先に挙げた会社のもので、5日間アナハイム滞在、観戦1回で、ホテルグレードが2つ星では18~30万円程度、ホテルグレードが3.5星では20万弱~31万円程度です。
 
出発時期が7月中旬から8月は高めになり、8月お盆シーズンが最高値で、9月には下がります。この料金傾向は、航空券とホテルを別途手配で取った場合も同様かもしれません。
 
ただし、9月になるとシーズン終盤なので、すでにエンジェルスがワールドシリーズに出られるか否かが決している可能性が高く、ワールドシリーズに出場しないとなれば消化試合となり、選手のモチベーションが下がっていることもあり得ます。
 
例えば、観戦ツアーで20万円程度(2つ星ホテル宿泊)の時期の全日空の航空券運賃は、およそ14万円ですので、差額の6万円で宿泊費3泊(1泊2万円)を個人で手配すれば、ツアー料金とほぼ同額になります。
 
2人部屋に2人で泊まれば、2つ星ホテルなら1人あたり2万円より安く泊まれることが考えられますので、自己手配のほうが安くなるかもしれません。
 

球場・対戦相手によっても変わるチケット料金

エンジェルスの球団名は冒頭にロサンゼルスとついてはいるものの、球場はアナハイムというディスニーランドのある町にあり、ロスから50km程度移動しなければなりません。
 
移動手段は、電車やバス等があります。
 
ニューヨーク・ヤンキースには田中将大投手が所属していますが、ヤンキースタジアムはマンハッタンから地下鉄で行くことができます。
 
夜遅く試合が終わると治安が心配ですが、試合終了直後は多くの人が地下鉄に乗りますので、混雑しているうちのほうが安心です。
 
どちらも別料金を払えば、旅行会社が送迎を手配することもできますが、公共交通機関よりは料金は当然高くなります。
 
観戦チケット代は、球場によっても対戦相手によっても変わります。
 
例えば、同じ内野席でもヤンキースタジアムのほうがエンジェルスタジアムよりも高価です。
 
また、エンジェルスのホームゲームの中でも、対戦相手がヤンキースや同じロサンゼルスにあるドジャースとの試合は、割り増し料金になります。
 
従って、エンジェルスの大谷選手とドジャースの前田選手が投げ合う試合があるとすれば、料金は割高になります。
 
対戦相手にこだわらなければ、候補日を変えて料金設定の安い試合をチェックしてみるとよいでしょう。
 
Text:岩永 真理(いわなが まり)
一級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®
ロングステイ・アドバイザー、住宅ローンアドバイザー、一般財団法人女性労働協会 認定講師。IFPコンフォート代表

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