「ホテル暮らし」と「賃貸」、1ヶ月のコストはどれくらい? 水道光熱費はホテル暮らしのほうがお得?
配信日: 2023.02.19
そこで気になるのは「ホテル暮らしをするには一体どれくらい費用がかかるのか?」という経済的な部分ではないでしょうか。
この記事では、(1)賃貸マンションなどで単身で暮らした場合、(2)定額でホテルに滞在できるサービスを単身で利用した場合、(3)ホテルで単身で暮らした場合を「部屋代」「水道光熱費」「食費」の3点でシミュレーションし、賃貸暮らしとホテル暮らしのどちらが経済的かを解説します。
なお、(2)定額のホテル暮らしは、ホテルの月額サブスクリプションサービスを提供している「hotelpass」の利用料金を、(3)ホテル暮らしは「アパホテル」の利用料金を参考にしています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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賃貸暮らしの部屋代はホテル暮らしの約半分~5分の1
部屋代においては、賃貸暮らしのほうがホテル暮らしよりも経済的です。
【図表1】
「CHINTAI ワンルーム(1R)の家賃相場情報」「hotelpass ホテル・マンスリーのサブスク」「アパホテル アパホテルのマンスリープラン」を基に筆者作成(2023年2月15日現在)
東京都23区と大阪府大阪市の部屋代を比較した場合、賃貸暮らしはホテル暮らしの約半分~5分の1の価格に抑えられることがわかりました。
水道光熱費はホテル暮らしのほうが1ヶ月で約3700円お得
続いて、水道光熱費(水道代・電気代・ガス代)を比較すると、こちらはホテル暮らしのほうが経済的であることがわかりました。
【図表2】
「総務省統計局家計調査/家計収支編2022年」「hotelpass ホテル・マンスリーのサブスク」を基に筆者作成
※(3)ホテル暮らし(アパホテル)は、月額料金11万7000円の中に水道光熱費が含まれているため省略しています。
「hotelpass」の場合、水道光熱費の料金は1日当たり300円で設定されており、そのサービスを1ヶ月利用したとして、水道光熱費は月額9300円となります。一方、賃貸暮らしの場合、水道光熱費の月額平均は1万3098円です(2022年)。ホテル暮らしのほうが約3700円お得であることがわかります。
なお2023年現在では、電気・ガス代の高騰により、賃貸暮らしの光熱費はここから増えているところがほとんどなので、さらにホテル暮らしのほうがお得感が高くなっているでしょう。
ホテル暮らしの水道光熱費の月額が将来的に値上げされる可能性は否定できませんが、現状の料金を比較した場合は、ホテル暮らしのほうが水道光熱費は経済的であると言えます。
食費は賃貸暮らしならホテル暮らしの約半分
食費は固定費ではないため、一概に比較することは難しいものの、賃貸暮らしでは食費をホテル暮らしの約半分の金額に抑えられると言えるでしょう。
【図表3】
「総務省統計局 家計調査/家計収支編2022年」を基に筆者作成
ホテル暮らしの場合、外食が主になると想定し、1食1000円として1ヶ月で9万3000円と算出しています。一方、賃貸暮らしの場合、食費の月額平均は3万9069円です(2022年)。
賃貸暮らしのほうが半分以下と経済的ですが、ただ、ホテル暮らしのほうはもう少し1食分の金額を落としたり、ホテルの中には朝食を無料で提供しているところもあるため、そのサービスを利用したりすれば、図表3の金額よりは抑えることができそうです。
まとめ
「部屋代」「水道光熱費」「食費」の3点で賃貸暮らしとホテル暮らしを比較すると、賃貸暮らしのほうが経済的であることがわかりました。
・部屋代=賃貸暮らしの費用はホテル暮らしの約半分~5分の1
・水道光熱費=ホテル暮らしのほうが1ヶ月で約3700円お得
・食費=賃貸暮らしの場合はホテル暮らしの約半分だが、ホテルの中には朝食を無料で提供しているところもあり、もう少し抑えることは可能
賃貸暮らしでは経済的に過ごすことができる一方、ホテル暮らしは拠点を気軽に変更でき、住環境やリモートワークに快適な仕事環境が整っているというメリットがあります。
働く場所を自由に選ぶことができる人は、この機会にホテル暮らしを検討してみるのもいいかもしれません。
出典
hotelpass ホテル・マンスリーのサブスク
CHINTAI 東京23区のワンルーム(1R)の家賃相場情報
CHINTAI 大阪市のワンルーム(1R)の家賃相場情報
APA HOTELS&RESORTS アパホテルのマンスリープラン
総務省統計局 家計調査/家計収支編2022年 単身世帯 詳細結果表
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部