更新日: 2023.02.24 その他暮らし

家を購入する前に考えよう! 維持費の内訳と家購入のメリット・デメリット

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部 / 監修 : 高橋庸夫

家を購入する前に考えよう! 維持費の内訳と家購入のメリット・デメリット
持ち家を購入する前に、維持費について詳しく知りたいと考える方は多いのではないでしょうか。維持費を把握しておけば、購入後の具体的なイメージができ、資金計画を立てやすくなります。
 
本記事では、戸建てやマンションなどの持ち家にかかる維持費や、家を購入するメリット・デメリットについて解説します。家の購入を検討している方は、ぜひご覧ください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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高橋庸夫

監修:高橋庸夫(たかはし つねお)

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サラリーマン生活24年、その間10回以上の転勤を経験し、全国各所に居住。早期退職後は、新たな知識習得に貪欲に努めるとともに、自らが経験した「サラリーマンの退職、住宅ローン、子育て教育、資産運用」などの実体験をベースとして、個別相談、セミナー講師など精力的に活動。また、マンション管理士として管理組合運営や役員やマンション居住者への支援を実施。妻と長女と犬1匹。

持ち家の維持費

戸建てやマンションなどの持ち家には、税金や保険料、修繕費、管理費などの維持費がかかります。維持費を把握せずに持ち家を購入すると、資金繰りが悪化してローン返済や生活費に支障が出る場合があるので注意が必要です。購入前にどのような維持費がかかるのかを確認して、具体的な資金計画を立てましょう。
 
本項では、持ち家にかかる主な維持費について見ていきます。
 

税金(固定資産税・都市計画税)

持ち家にかかる税金は、「固定資産税」と「都市計画税(対象者のみ)」があります。
 
固定資産税とは、1月1日時点で土地や建物を所有している方が支払う税金のことです。固定資産税は「固定資産評価額×標準税率1.4%」で算出されます。固定資産評価額は、年度初めに市町村から送られてくる納税通知書や課税資産明細に記載されています。
 
都市計画税は、毎年1月1日時点で市街化区域内に土地や建物を所有している方に課される税金のことです。「固定資産評価額×制限税率0.3%(自治体で異なる)」で算出されます。
 
固定資産税と都市計画税は、毎年4~6月に「固定資産税・都市計画税納税通知書」が送付され、一括または4回に分けて納付します。納付期限は自治体によって異なりますので、通知書が届いたら必ず確認をしましょう。
 

保険料

持ち家を購入したら、火災保険や家財保険、地震保険などに加入することをおすすめします。保険に加入することで、落雷や風災、水害など、さまざまな自然災害にも備えられます。
 
保険料は、建物や補償内容、地域、保険会社などによって異なります。また、火災保険の保険料は最長5年でまとめて支払うことが多いですが、月払いも可能です。
 

修繕費・リフォーム費用

築年数が古くなると、さまざまな箇所の修繕やリフォームが必要になります。主な修繕・リフォームが必要とされる箇所は、以下のとおりです。

・屋根
・外壁
・床
・壁紙
・キッチン
・浴室
・トイレ

高齢になれば、バリアフリーにすることも必要になるでしょう。快適で安全な生活を送るためにも、定期的な修繕・リフォームは必要です。
 

管理費・修繕積立金・駐車場代(マンション)

持ち家がマンションの場合は、管理費や修繕積立金、駐車場代がかかります。管理費とは、マンションを維持管理するためにかかる費用のことです。マンションの維持費は、主に次のようなものです。

【管理費】

・共用部分の水道光熱費
・共用部分の清掃費
・管理人の人件費
・管理会社の委託費

【修繕積立金】

・マンションの大規模修繕(外壁や屋根など)
・エレベーターの改修・交換
・駐車場の部品交換

【駐車場代】

庭やガレージに車を止められない場合は駐車場を借りる必要があり、それにともない駐車場代がかかります。

マンションの場合は、管理費や修繕積立金、駐車場代がかかることも考慮して資金計画を立てておく必要があります。
 

家を購入するメリット・デメリット

家を購入するメリットは、次のとおりです。

・資産になる
・内装の改築やリフォームが自由に変更できる
・住宅ローン完済後は毎月の住居費は少なく抑えられる

持ち家のメリットは、土地や建物を自分で所有できることです。所有物となるため、外観や内装など自分たちの好みに合わせてデザインできます。賃貸のように「壁に穴をあけられない」といった制限もありません。住宅ローンを完済後は、維持費だけで済むため支出を安く抑えられます。
 
一方で、持ち家には次のようなデメリットもあります。

・住む場所が固定される
・固定資産税などの税負担が必要
・修繕・リフォーム費用がかかる

持ち家になると、気軽に引っ越しができません。また、税金や保険料、修繕・リフォーム費用などもかかります。このようなメリット・デメリットを踏まえたうえで、家を購入するか判断することが大切です。
 

事前に維持費をシミュレーションしておくことが大事

持ち家には、固定資産税や都市計画税、修繕費、保険料、管理費など、さまざま費用がかかります。購入前にどのような費用がかかるのかを把握して、しっかりとシミュレーションをしておくことが大切です。
 
持ち家を維持するにはお金がかかり、せっかくマイホームを購入しても、ローン返済や生活に支障が出る可能性があります。定期的なメンテナンスや保険料の見直しなどをすれば、維持費の節約にもつながりますので、快適に生活できるようにしていきましょう。
 

出典

東京都主税局 固定資産税・都市計画税(土地・家屋)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:高橋庸夫
ファイナンシャル・プランナー

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