【要注意】「おとり物件」は内見時に現地集合させてもらえない!? 見分け方も紹介!

配信日: 2023.02.25

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【要注意】「おとり物件」は内見時に現地集合させてもらえない!? 見分け方も紹介!
賃貸物件を探す際に、「車があるから現地集合で内見したい」という人は少なくありません。しかし、内見を依頼してもかたくなに来店を求めてくる場合は、おとり物件の可能性が高いです。
 
本記事では、おとり物件の基礎知識と不動産会社が現地集合をさせてくれない理由、おとり物件の見分け方について解説します。
新川優香

執筆者:新川優香(あらかわ ゆうか)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士

おとり物件とは?

おとり物件とは別名「釣り物件」とも呼ばれるもので、募集中として広告しているのに実際には入居できない物件のことです。インターネット上や店頭ガラスに物件資料を貼るなどして掲載されていますが、それらの行為は宅地建物取引業法違反になります。
 

集客のためだけの架空物件

過去に掲載していた人気物件や実在しない架空物件を故意に掲載し、とにかく集客しようとするケースがあります。手段を選ばない1部の不動産会社は故意におとり物件を掲載し、直接会ったときに別の物件を紹介しようと考えています。
 

タイムラグが原因の場合もある

不動産会社がインターネット上に物件情報を掲載したり削除したりする際は、管理会社や大家さんに空室状況の確認をしています。空室確認のタイムラグや掲載の落とし忘れがあると、故意でなくとも入居できない物件情報が掲載されたままになることがあります。
 

不動産会社が内見時に現地集合させてくれない理由

不動産会社が内見時に現地集合させてくれない場合、来店を促されることが多いです。以下では、現地集合させてくれない理由を2つ紹介します。
 

そもそも内見できないから

おとり物件は、すでに住んでいる人がいるか架空物件のため、実際に内見することは不可能です。そのため、「先にお客様の情報をヒアリングしたいから」「現地には駐車場がないから」などを理由に、現地集合ではなく来店に誘導しようとします。
 

内見キャンセルを防ぐため

現地集合となれば、不動産会社は物件の所在地を伝えることになります。そうすると客側が先に物件を確認してしまい、「想像していた外観じゃなかった」「立地環境が好ましくなかった」などを理由に、室内を見るまでもないと内見キャンセルされるリスクが高まります。そのため、現地集合を避けたいと考える不動産会社もいるわけです。
 

おとり物件の見分け方

おとり物件を見分ける際のチェック項目は以下の5つです。希望物件が複数項目に該当しないかチェックしましょう。

●現地集合をさせてくれない
●家賃が相場より安すぎる
●条件が良すぎる
●物件名や所在地が掲載されていない
●不動産情報サイトに複数の掲載がない

家賃が相場より安すぎたり条件が良すぎたりする場合は、おとり物件かもしれません。事故物件や訳アリ物件の可能性もあるので、不動産会社に理由を聞くのも良いでしょう。物件名や所在地は掲載されていることがほとんどですが、物件の特定を恐れて表記していないことがあります。
 
良い物件であれば、複数の不動産会社が不動産情報サイトに掲載するはずです。しかし、実際には入居できない物件であれば、その情報を載せることはできません。もし不動産情報サイトで同じ物件情報が見つからない場合は注意が必要です。
 

おとり物件を見分けてスムーズなお部屋探しを

おとり物件は故意でないにしても、住みたい物件が見つかったと思って問い合わせをした人にとっては無駄足になってしまいます。今回紹介した見分け方で絶対に引っかからないわけではありませんが、おとり物件に当たる可能性を低くするためにも参考にしてみてください。
 

出典

e-Gov法令検索 昭和二十七年法律第百七十六号 宅地建物取引業法
 
執筆者:新川優香
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士

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