更新日: 2023.03.06 その他暮らし
30歳で初めての「プロパンガス」。高すぎる料金に仰天した主婦の節約方法
地方では都市部とは違いプロパンガスと呼ばれるガスが用いられている。ネット上では「プロパンガスが高すぎる!」との口コミも見られ、多くの人が同様の悩みを感じているようだ。
ここでは、都市部から地方に引っ越したFさんの話を通じて、高すぎるプロパンガス料金の対策について見ていこう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「ええ!なんでこんなに高いの?」初めてのプロパンガス
Fさんは生まれも育ちも東京の都会っ子として過ごしてきた。高校から大学、就職もすべて東京で行い、これまで地方に住んだことが無かった。
そんなFさんも20代後半に結婚し、夫の転勤に付き添う形で初めて地方へ引っ越した。地方で生活する中で驚いたことは多かったものの、その中でもガス料金の高さには特に驚いたそうだ。
「『地方のガス料金って、何でこんなに高いの!?』ってビックリしました。東京で一人暮らしをしたこともありましたけど、あんなに高くなかったんですよね…」
Fさんが東京に住んでいた際には、月々のガス料金は3,000~4,000円程度だったのに対し、引っ越した直後の地方のガス料金は月々8,000~10,000円程度と約2倍の差があったそうだ。
そもそも、都市部と地方では使用されているガスが違う。都市部ではメタンを主成分にする都市ガスが用いられ、地方ではプロパンやブタンを主成分とするプロパンガスが用いられる。
そして、料金の設定方法にも違いがある。都市ガスは公共料金扱いであり、都市ガス事業者が自由に価格を設定できない。都市ガスの価格設定には、国や自治体の許可を得る必要があり、都市ガス事業者が独自に価格設定を決められないのだ。
一方、プロパンガスは自由料金制となっており、各プロパン販売業者が自由に価格を設定できる。これは海外から輸入されたプロパンガスを各地方へ輸送する際、運送にかかる費用に地域差が生まれるためだ。地域によって輸送コストが異なるため、一律の価格設定によって一部地域に負担が偏らないように、各プロパンガス販売業者に価格設定がゆだねられている。
その結果、地方でのプロパンガス料金は都市ガスに比べて、高い価格設定になることが多い。実際、プロパンガス消費者センターによると、プロパンガスの平均価格は都市ガスの平均価格の約2倍程度となっている。
そのため、Fさんの事例も決して珍しいわけではないだろう。
契約会社を変更して大幅削減!
その後、Fさんも地方での生活に慣れ始め、趣味を通じてできた友人たちと食事に行くことも多くなった。
食事会では節約の話になり、Fさんはガス料金の高さを友人たちに相談した。すると思いもよらない返答が返ってきたそうだ。
「地方のガス料金が高いって話したんですよ。そうしたらみんなが『それ、ぼったくられてるよ』って言うんです。友人たちとガス料金を比較したら、私のガス料金だけ割高でした。」
地方で使用されるプロパンガスは、プロパンガス販売業者が自由に設定できる。しかし、こうした自由料金制度によって、プロパンガス料金が高くなりすぎる傾向にあるようだ。
プロパンガス消費者センターによると、プロパンガスの適正価格は都市ガスとほぼ変わらない。同センターはプロパンガスの平均価格が都市ガス平均価格の2倍程度になっていることについて「不当に高額な料金水準である」と語っている。
もちろん、適正な価格に設定しても料金が高くなってしまうこともあるだろう。消費者の立場からは、プロパンガスの販売料金がぼったくりなのかどうかは判別が難しい。そのため、消費者は各プロパンガス販売業者を比較検討し、自分が納得できる価格の業者を選ぶのが重要となる。
友人たちにガス会社の変更を勧められたFさんは夫と共に、ガス料金会社の価格比較を行った。根気強く比較を行った結果、夫婦が納得できる料金設定のプロパンガス販売業者を発見したそうだ。
「契約する会社だけで、全然変わりましたよ。だいたい半額ぐらいになったと思います。業者によって価格が全然違うので、しっかり選ばないとダメですね。」
プロパンガスのガス料金に悩むなら、契約会社を見直そう
都市部から地方へ引っ越しをした人の中には、プロパンガスの料金に驚く人も少なくない。
高すぎる価格設定をするプロパンガス販売業者も存在し、消費者相談窓口が設けられるほどだ。しかし、消費者からは各業者の事情をすべて把握するのは難しく、料金設定が適正なのか判断するのは難しい。
消費者としてはどの業者と契約を結ぶのか、比較検討するのが良いだろう。もし現在プロパンガスの料金に悩んでいるのであれば、契約する業者を見直してみてはいかがだろうか。
出典
プロパンガス消費者センター 都市ガスとプロパンガスの4つの違い
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部