【車買取トラブル】業者に車を渡したあとに「事故車」と言われ査定額を減額されたら、どうする?
配信日: 2023.03.07
そこで今回は、実際に筆者の身内で起きた中古車買取のトラブルを紹介し、その回避法を解説します。
執筆者:宇野源一(うの げんいち)
AFP
車買取でよく起こる「減額トラブル」
これは実際に筆者の身内が直面し、相談を受けた事例です。
当時乗っていた車を某大手中古車買取店で査定してもらい、車を引き渡した後に「引き取った車を再度チェックしたら事故車ということが判明したので査定額を減額する」という一方的な申し出がありました。
私の身内はその車を購入した当初事故車であるということを知らずに購入し、さらに乗っている間は大きな事故は起こしていないとのこと。納得いかないから助けてほしいと私に相談がありました。
最終的には買取業者が査定時に修復歴を見落としていたという落ち度がある、という結論に至り、減額なしとなりましたが、実際にこのような事例が起きているということは覚えておいた方が良いでしょう。
「減額トラブル」が起こらないようにするためには
前段で紹介した事例はよく起こる事例のひとつです。ではこのようなトラブルに巻き込まれないようにするためにはどうすれば良いのか、紹介していきます。
「事故歴」などは包み隠さず伝える
今回のケースでは、購入時に事故がある(=修復歴がある)ということを知らずに車を購入していた、さらに所有期間中に大きな事故に遭遇していなかったということもあり、被害をこうむることはありませんでした。
車の査定をしてもらう際に車の状況について査定員からヒアリングされますが、この時にうそをついて「事故をしていない」などと伝えていた場合、最悪のケースだと「詐欺」として訴えられる可能性もあります。中古車買取店の査定員は車を見るプロですから欺けません。余計なトラブルを避けるためにも正直に回答しましょう。
複数の査定員に車を見てもらう
車に限らず、商品を購入するときは複数のお店を回って比較をする人も多いはず。中古車買取においても何件かの買取店の査定員に見積もりを出してもらう方が良いでしょう。
ちょっとした接触事故で外見上はそれほどひどくない状態でも車の骨格部分を損傷しているケースもあり、車を見る人によっては減額したりしなかったりということも起こり得ます。査定金額が極端に違う場合は理由を聞いて、判断することでトラブルを回避することもできるでしょう。
「減額トラブル」が起きたときの対処法
悪質なケースだと、全くの事故車でないケースであっても「事故歴があった」と車の引き渡し後に減額要求されることがあります。そのような場合はどのように対処すれば良いのか、具体的な方法を確認していきましょう。
立ち会って確認する
電話越しで「事故歴があった」と言われても納得がいかないはずですから、必ず現車を確認しながら「どこにその痕跡があるのか」を立ち合い確認しましょう。ただ、店舗に足を運ぶことになりますから、相手に言いくるめられる可能性もゼロではありません。可能であれば車に詳しい友人や知人に同席してもらう方が安心です。
専門家等に相談する
トラブルが発生した際は、弁護士や消費者センターに相談したうえで交渉に臨むことも有効な手段です。
何も知識武装せずに応対するよりも専門家の意見を踏まえて「消費者センターに相談したらこのように言われた」などという根拠を持ったうえで応対した方が説得力もありますし、相手方も「うかつなことを言えない」ようになります。素人を軽んじるような態度で接してくる業者に対しては有効な手段です。
時間が無くても泣き寝入りはしないことが鉄則!
中古車買取トラブルの場合、時間がないという理由などで決定を急がせてくることも多々あります。面倒なことが起きたとしてもお金が絡むことですから、冷静に対処するようにしましょう。
執筆者:宇野源一
AFP