親元を離れて都内の大学に進学予定。1人暮らしをするためにはいくら必要?
配信日: 2023.03.07
そこで本記事では、大学生が1人暮らしをする場合の平均生活費を、性別、学年、地域などさまざまな角度から紹介します。自分のケースに近そうな数字を参考に、1人暮らしの家計を想像してみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
大学生1人暮らしの平均費用|実家暮らしと比べてどれくらい高い?
独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査報告」によると、大学生(昼間部)の平均生活費(年額)は、自宅通学者が約160万円なのに対して、学寮:約194万円、アパート等:約215万円と、1人暮らしのほうが高い傾向があります。アパートなどを借りる場合も寮に入る場合も、学費を含めて年間200万円前後の費用を見込む必要があるでしょう。
それぞれの支出の内訳(月額)は、図表1のとおりです。
図表1
アパート等 | 学寮 | 自宅 | |
---|---|---|---|
授業料・学校納付金 | 7万9875円 | 8万3858円 | 9万500円 |
修学費(課外活動費、通学費を含む) | 7008円 | 8517円 | 1万750円 |
食費 | 2万2783円 | 1万9533円 | 7125円 |
住居・光熱費 | 4万1475円 | 2万5075円 | - |
保健衛生費 | 3525円 | 3133円 | 3408円 |
娯楽・嗜好費 | 1万1350円 | 9675円 | 1万708円 |
その他 | 1万3233円 | 1万2142円 | 1万967円 |
独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査報告」より筆者作成
比較すると、自宅通学と1人暮らしでは食費、住居・光熱費の差が特に大きいことが分かります。
男女別、国立・私立別の平均費用
大学生1人暮らしの平均費用を男女別に見ると、図表2のとおりです。
図表2
独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査報告」より筆者作成
男女ともに、平均費用は私立大学のほうが大幅に高くなっています。また、平均生活費は全体的に女性のほうが高い傾向が見られます。
学年別の平均費用
図表3は、大学生1人暮らしの学年別平均費用(1~4年生)をまとめたものです。
図表3
学年 | 学費 | 生活費 | 合計 |
---|---|---|---|
1年生 | 117万9800円 | 53万7700円 | 171万7500円 |
2年生 | 113万3000円 | 66万7100円 | 180万100円 |
3年生 | 110万5900円 | 70万2500円 | 180万8400円 |
4年生 | 110万4200円 | 74万6900円 | 185万1100円 |
独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査報告」より筆者作成
学費に関しては学年間の差があまりありませんが、生活費は学年が上がるにつれて高くなる傾向が見られます。
地域別の大学生1人暮らしの平均費用|首都圏暮らしはお金がかかる?
「令和2年度 学生生活調査報告」によると、大学生が東京圏で1人暮らしする際の平均生活費は、アパート等:190~250万円程度、学寮:150~210万円程度です。図表4で、東京圏の平均生活費を京阪神地域、その他地域と比較してみましょう。
図表4
独立行政法人日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査報告」より筆者作成
アパートなどを借りる場合の平均生活費は、国立大学・公立大学・私立大学ともに東京圏がほかの地域と比べて高くなっています。特にその他地域と比較すると、20万円以上の差が見られます。
学寮の場合は公立大学でほかの地域より高い数字となっているものの、国立大学では京阪神のほうが高く、私立大学ではその他地域のほうが高い結果です。
平均生活費をもとに資金計画を立てて1人暮らしをスタートしよう
大学生が1人暮らしをする際の生活費は、1年間に平均200万円前後です。東京都で生活する場合、アパート暮らしをする際の平均費用はほかの地域より高い傾向が見られます。また、性別や大学の種類によっても、平均生活費が異なります。平均生活費のデータを参考にしながら、実際の家賃や学費などを考え合わせて、1人暮らしの資金計画をしっかり立てましょう。
出典
独立行政法人日本学生支援機構 令和2年度学生生活調査報告
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部