電車遅延で「終電」に間に合わない！駅で「代行輸送依頼書」をもらえばタクシー代が無料になるって本当？

電車が動かないときに発行してもらえる「代行輸送依頼書」を使えば無料でタクシーに乗れると聞いたことがあるものの、それは本当なのか気になっている人もいるかもしれません。

本記事では代行輸送依頼書について知りたい人に向けて、そもそも代行輸送依頼書とは何かをはじめ、代行輸送依頼書がもらえる条件や利用する際の注意点などについて解説します。

執筆者：FINANCIAL FIELD編集部（ふぁいなんしゃるふぃーるどへんしゅうぶ）

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1 代行輸送依頼書とは
2 代行輸送依頼書を利用する際の注意点について
3 事故や故障で終電に間に合わない場合は、代行輸送依頼書をもらえるか聞いてみよう

代行輸送依頼書とは

代行輸送依頼書は、故障や事故などによって電車の運転に問題が生じ、復旧までに時間がかかると鉄道会社が判断した際に電車の利用者に対して発行される証明書とみられます。もっとも、鉄道会社の公式サイトではその呼称や発行に関する規定を明示していませんので、ケースバイケースの対応が求められます。

例えば、電車の遅延などで終電に間に合わない人に対して渡されます。この書類があれば帰宅するためにかかったタクシー代を後日、鉄道会社に請求できます。ちなみに、終電以外の時間に上記のような鉄道の復旧作業が生じることで電車に乗れない人は、目的地までほかの鉄道路線を無料で利用できる「振替輸送」が利用可能です。

代行輸送依頼書をもらうための基本的な条件としては、「乗車記録」があることや「定期券」や「乗車券」から目的地が分かることなどが挙げられます。

また、代行輸送依頼書は積極的に配られているものではないため、場合によっては自分から終電に間に合わない旨を駅係員に伝え、代行輸送依頼書をもらえるかどうか確認することが必要です。鉄道会社やその時の状況などによってもらえるかどうかは異なるため、まずは駅係員に問い合わせましょう。

代行輸送依頼書を利用する際の注意点について

代行輸送依頼書を取得してタクシーを利用する場合はいくつかの注意点があります。必ずタクシー乗車前に代行輸送依頼書を手に入れ、タクシー乗務員に運賃を鉄道会社に請求してもらう旨を伝える必要があります。

したがって、駅の窓口が混んでいるからといって自己判断でタクシーに乗って帰ろうと考える人もいるかもしれませんが、前述の通り、場合によっては代行輸送依頼書を発行してもらえないこともあります。

また、後日ではタクシー代を請求するための十分な証明がそろわない可能性もあるため、結果的に自己負担になることもあるでしょう。そのような状況を防ぐためにも、タクシーを利用する前に代行輸送依頼書をもらえるかどうか確認することが大切です。

タクシーを利用する際は、その時の支払いは自己負担で、後から指定の場所に請求するケースもあるため、立て替え分の運賃が必要である点にも注意が必要です。このような事態が起こる可能性を考えて、現金やクレジットカードを持ち歩くほうが安心でしょう。

ほかにも、何人かで相乗りになる可能性があることや、ターミナル駅からタクシーに乗る場合、人数に応じて待ち時間が長くなる可能性もある点が注意すべきポイントとして挙げられます。