更新日: 2023.03.15 その他暮らし
シェアカーを試してみました!月間費用の計算結果はいかに…?
また、クルマ世代の中心になってきた団塊世代が高齢になり、脱クルマに取りかかりつつあります。この両世代と車を結ぶ接点となる一つの方法がカーシェアリングではないでしょうか。今回は、筆者がシェアカーを試してみたときの手続きと、利用してみた感想をまとめてみました。
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ファイナンシャルプランナー CFP
家電メーカーに37年間勤務後、MBA・CFPファイナンシャルプランナー・福祉住環境コーディネーター等の資格を取得。大阪府立職業訓練校で非常勤講師(2018/3まで)、2014年ウエダFPオフィスを設立し、事業継続中。NPO法人の事務局長として介護施設でのボランティア活動のコーディネートを担当。日本FP協会兵庫支部幹事として活動中。
カーシェアリング発展の背景
都会でのマイカー所有時の維持費は、マンション等の駐車場代を含めると年間40~50万円かかると言われています。若い世代の娯楽が、スポーツ観戦やコンサート、旅行、デジタルコンテンツなど多様化したこともあり、若者のクルマ離れは進んでいます。
一方でリタイア前後の世代は、既に所有して長い間利用してきたマイカーを手放す時期を迎えています。
そのような世代の、必要なときにだけクルマを使用するニーズに応えるのがカーシェアリングです。
シェアカーを利用する場合の第一歩
マイカー代わりにシェアカーの利用を検討する場合、第一歩として考えることは、自宅から徒歩で何分程度あれば、シェアカーステーションまで行けるかということです。
雨の日や夏の暑い日のことを考えた場合、マイカー代わりにシェアカーを利用するには、自宅から徒歩10分以内でステーションに行けることが大事だと思われます。
最初に自分の目でシェアカーのステーションを探してみましょう。最近は、住宅街のコインパーキングがシェアカーのステーションになっているケースも多くあります。
また、シェアカー事業者のネットサイトでステーションを探してみるのもよいかもしれません。
シェアカーにかかる月間費用の計算
シェアカーの料金はベーシックタイプで15分200円程度が一般的です。ある大手ブランドのシェアカーの場合は、1時間880円、3時間2640円、4時間45分~6時間まで最大料金4290円、12時間まで最大料金5500円になっています。
月間基本料金は使用ゼロの場合でも880円ですが、1時間分の使用料が無料になります。
シェアカーを利用する頻度や時間はさまざまですが、マイカーと同じような利用をする場合の例をシミュレーションしてみました。
表は筆者が作成
この例は、毎週2回利用する場合のA・Bの2例をシミュレーションした結果です。
マイカーからシェアカーに切り替える費用の目安は、月間駐車場費用とガソリン代の合計金額が、シェアカーに割ける予算となるのではないでしょうか。仮に駐車場料金が1万円、ガソリン代5000円の場合は、シェアカーへの切り替えが有効と思われます。
その場合でも、車検費用と任意保険、自動車税分はもちろんのこと、クルマの購入費を丸々浮かすことができるからです。
シェアカーの入会登録手続き
近くにシェアカー事業者の店舗があれば入会手続きは楽ですが、あまり見かけることはありません。したがって、ネットで入会手続きをすることになります。
ネットでの入会手続き
スマホやパソコンを使って、誰にでも手軽にできるプロセスです。ただ、運転免許証で本人確認をする手順が少々面倒ではあるかもしれません。
また、会員ナンバーとパスワードは利用時にも必要ですから、忘れないように手帳やスマホメモに入れておくとよいでしょう。クレジットカード登録は必須です。
仮登録ができてから会員カードが届くまでは数日かかります。
利用予約
利用予約はパソコン・スマホのどちらでもできますが、空車の有無などの状況はパソコンの方がよく分かります。素早く予約ができるのはスマホの方です。
利 用
開錠はカードをシェアカーの指定箇所にタッチするだけでできますが、車内に利用の手順などの印刷物や案内などはないことが多いようです。したがって、初回は車の操作手順を細かく確認してから出発することが不可欠です。そのために最低でも10分程度は時間を取るのがよいでしょう。
また、操作方法や操作ボタン・レバー等が分からない場合は、クルマの中から携帯電話でシェアカー事業者に取り扱い要領や操作確認をしてから出発するのが安全のためには大事です。
まとめ
公共交通機関が少ない地方都市や田舎暮らしの場合は、マイカー所有は優先度が高い選択になりますが、都会では車の便利さ・楽しさとコスト負担の関係で迷うことが多い問題になります。
今回は、マイカーからシェアカーに切り替える場合を想定して費用比較をしてみました。さまざまなケースがありますので、切り替えが可能かどうか、今回の感想も参考にして試されてみてはいかがでしょうか。
執筆者:植田英三郎
ファイナンシャルプランナー CFP