更新日: 2023.03.17 家具・片付け

片づけの美学141 使いづらい食器棚を取り出しやすくする5つの工夫

片づけの美学141 使いづらい食器棚を取り出しやすくする5つの工夫
使いづらい食器棚だと困ることが多いですよね。
 
・食器が出しづらい
・食器が見つからない
・食器を戻すのが面倒
・使っていない食器が多い
 
食器棚で困りごとがあると、食事の用意もスムーズにいかずストレスに感じることもあるでしょう。「使いやすい食器棚」を目指して、使いやすくするための工夫を5つご紹介します。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

工夫(1) 一等地にデイリーな食器を置く

食器棚の「一等地」にデイリーな食器だけを置きましょう。
 
デイリーな食器とは、毎日使うような使用頻度の高い食器のことです。

・お茶わん
・汁わん
・取り皿
・グラス

など

週に3回くらい出番があればデイリーとして扱って良いでしょう。
 
「一等地」とは、食器棚の中でもっとも使いやすい棚・位置のことです。腰高までの食器棚であれば1番上段、背が高い食器棚であれば、胸の高さ~目線を少し落とすくらいの位置がベストです。このあたりに、デイリー食器をゆったりと並べると、取り出しやすいです。
 
次によい高さに収納するのは、週に1回程度使う2番手の食器。デイリー食器の下の段に入れましょう。密度は高めでもよいでしょう。
 

工夫(2) デイリー食器を適量に

デイリー食器は何枚くらいが適量でしょう。
 
筆者が片づけ作業先でお客さまに質問すると、たくさんの食器がデイリー使いとのお答えを受けることがあります。使いづらい食器棚でお困りの場合、食器の量が多いことがほとんどです。
 
1種類ごとに家族の人数+2枚くらいが適量です。食器の置き方は、1種類だけを重ねて収納するともっとも取り出しやすいですよね。ただ、スペースの問題で、重ねて収納することも多いでしょう。重ねる場合は2種類までにしましょう。
 
食器を棚に戻す時は、既存の食器を持ち上げて下に滑り込ませるように収納すると、食器がよい感じに循環します。気持ちと時間に余裕があるときは、下から戻すようにしましょう。
 

工夫(3) 便利な収納アイテムは不要

お店のキッチン収納のコーナーには、いろいろな商品がありますよね。食器をたくさん入れるための道具も多数ありますが、使いこなしが難しいこともあります。入れるのがだんだん面倒になって、最終的に空っぽなんてことも……。
 
食器棚は平置きがもっとも便利だと思います。
 

工夫(4) 年1回の食器は重ねてOK

年に1回程度しか使わない食器も、なかにはあるでしょう。食事を楽しむためには、食器のバリエーションはある程度ほしいと思う方もいらっしゃいます。
 
年に1回程度しか使わない食器は、多少不便な位置にあっても問題ありません。ただ、見つけられなかったり、使い忘れてしまったりすると残念なので、チラリと見える位置には置いておきましょう。
 
大きいお皿を最下層にして、上にだんだん小さいサイズの食器を重ねていきます。
 

工夫(5) 食器棚だけが置き場ではない

食器棚だけが食器置きがではありません。

・食器を処分することが苦痛
・来客用にたくさん必要
・いつか使うかもしれない

など、食器棚に入りきらない食器を処分できない場合は、「移動」がおすすめです。食器だからキッチン周辺に置かなければならない、というわけではありません。
 

工夫(6) 家族の人数に合わせて食器を増減する

家族の人数が変わったご家庭は、食器棚が使いづらいと感じることが多くなる傾向にあります。足りない場合は買い足せばよいのですが、難しいのは子どもが独立するなどして家族が減った時です。
 
心理的にも食器を減らすのは前向きになれないかもしれません。「子どもが時々実家に帰ってくるから」などの理由から整理ができない場合は、食器棚に来客用の食器を入れるスペースを作ると便利です。
 
お箸からお茶わんまで、一式入れておくとよいと思います。
 

使いやすい食器棚を目指して

これまでご紹介した、食器棚を使いやすくする5つの工夫を参考に、食器棚を整理してみてください。
 
使っている食器だけを残すと、回転の良い食器棚になります。毎日使う場所だから、ストレスなく使えることが大切だと思います。
 
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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