更新日: 2023.04.05 家具・片付け

片づけの美学142 洋服が捨てられない時にやってみる4つの整理

執筆者 : 奥野愉加子

片づけの美学142 洋服が捨てられない時にやってみる4つの整理
「洋服がどうしても捨てられない!」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
 
「また着るかも」「高かったから、もったいない」など迷った時、買った時の思いや値段、ブランド力などいろいろな情報が頭に浮かんできますよね。捨てる決断が難しいのも、うなずけます。
 
ただ、洋服が捨てられないために、クローゼットがぎゅうぎゅうだったり、着たい洋服が見つけられなかったりするのは、もったいない! 洋服が捨てられない時に試してほしい4つの整理方法があります。
奥野愉加子

執筆者:奥野愉加子(おくの ゆかこ)

美学のある暮らし 代表

整理収納アドバイザー認定講師。(photo:キャラバンサライ)
奈良生まれ。大学では生活環境学部にて建築やインテリアを学び、英国インターンや建築設計会社勤務を経て、2011年より愛知県で結婚生活をスタート。長男出産後、夫の赴任で2年間のドイツ生活を経験。帰国後の現在は建築家デザインの家で暮らす、5歳と2歳の男児の母。子育てがひと段落したら、建築や暮らしに関連するような仕事をしたいと考え、「一般社団法人ハウスキーピング協会」の整理収納アドバイザーの資格を取得。認定講師として資格取得のための講座を定期的に主催している。

<美学のある暮らし>

https://www.bigakurashi.jp

洋服整理(1) 捨てなくてもよい

洋服が捨てられないと悩んでいるなら、ムリして捨てることはないと思います。頑張って捨てても、「また同じものを買ってしまった」「捨てたことを後悔した」というご相談を聞くこともあります。
 
ただ、現状で洋服の量が多すぎて困っているなら、しばらく買うのは控えましょう。「これ以上増やさない」ことが、洋服を捨てられない人ができる最善策です。
 

洋服整理(2) 仕分けをする

捨てられないなら、「洋服の仕分け」はとても大切です。きっちりやり遂げたい作業です。
 
仕分け方としては、

・冬服
・夏服
・合い服

が基本の分け方です。
 
スペースがあるなら、3種類の分け方で収納するともっとも見やすいです。スペース確保が難しいなら、シーズンの服だけを便利な収納に入れ、その他は衣装ケースなどに入れておいてもよいですね。
 
シーズンで分けたら、次に着る頻度で分けてみましょう。

・デイリー使い
・時々使う
・(ほとんど)使わないけど捨てたくない

こちらも3種類くらいに分けると服選びが楽になると思います。使わないけれど捨てたくない洋服が多い場合は、衣装ケースなどに入れて別置きにしましょう。
 

洋服整理(3) ONとOFFで分ける

基本の分け方ができたら、分け方をブラッシュアップしていきましょう。「ON」と「OFF」に分けて収納すると、洋服の管理がしやすくなります。同じ収納スペースの中でエリア分けしてもよいし、違った部屋に収納してもOKです。
 
例えば、「ON」お仕事の時はスーツ、「OFF」帰宅後は部屋着・パジャマ
「OFF」休日はカジュアルな洋服、という感じで着分けている方の場合。大きく分けると手持ちの衣類は3分野になります。
 
「ON」のスーツは取りやすいことを優先します。洗面所の近くや、リビングの一角に収納してあっても便利です。一方「OFF」の部屋着も洗面所の近くにあると帰宅後にサッと着替えることができます。
 
休日用のカジュアルな洋服は、少々取りに行く手間があっても、選びやすく収納されていることが大事です。コーディネートを楽しむ余裕も生まれますし、朝の身支度も素早くできます。
 

洋服整理(4) 着てみると分かる

「洋服を分けることができない!」「全部が大事な洋服!」とお悩みの方もいらっしゃるでしょう。そんな時は、実際に着てみるとさまざまなことが分かりますよ。
 
例えば、

・サイズが合わなくなっていた
・デザインが今どきじゃない
・色使いが合わなくなった
・汚れていた

など、「もう着られない」ということを実感して、処分に気持ちが向くこともあります。着る頻度を判断するのにもとても有効なので、手間ですが、一度袖を通してみましょう。
 

洋服が捨てられない時でも整理

洋服の処分に前向きになれない時でも、分けることで、使いやすい洋服の収納は可能です。あふれかえったクローゼットで途方に暮れてしまう方は、分けることから始めてみましょう。
 
使いやすい収納を作って、洋服選びを楽しんでくださいね。
 
執筆者:奥野愉加子
美学のある暮らし 代表

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