年収400万でも「豊洲のタワマン」に住める? メリット・デメリットについても解説
配信日: 2023.04.06
では、豊洲のタワーマンションで暮らすためには、どれほどの年収が必要なのでしょう。また、タワーマンション暮らしのメリットとデメリットは何でしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
なぜ、東京都江東区豊洲にはタワーマンションが多いのか
どのようなマンションがタワーマンションなのか、法的には定義されていませんが、一般的には最上階が20階以上、高さ60メートル以上のマンションを指します。豊洲は東京湾に面している湾岸エリアです。昼も夜もながめがいいので、できるだけ高い階層に住んで眺望を楽しみたいと思う人が少なくないため、人気があります。その需要にこたえて、高層のタワーマンションが次々に建設されているのです。
また、豊洲は丸の内や大手町、虎ノ門など、大手企業の本社が多い都心に近く、IT企業が多い渋谷やエンターテインメント関連企業が多い恵比寿周辺への交通アクセスも良好です。
よって、比較的裕福な会社員の中には、豊洲のタワーマンションをあこがれの存在としている人もいます。そのような背景から、住宅地として人気の豊洲エリアでは土地の取引価格が高騰しているのも事実です。限られた土地の面積をできるだけいかして収益性を高めるためには、タワーマンションが最も都合がいいと考えられます。
豊洲のタワーマンションの家賃相場
ここでは、豊洲のタワーマンションは分譲でなく、初期費用などを比較的おさえられる点で有利な賃貸物件を借りる場合で解説します。家賃で最もリーズナブルであるタイプがワンルームや1Kです。
例えば、6階で40平方メートルのワンルームなら月額およそ14万円、10階で25平方メートルの1Kなら月額およそ12万円、27階で80平方メートルのワンルームなら月額およそ38万円が家賃相場の目安です。賃貸物件は、一般的に家賃が月収の3分の1(年収の36分の1)程度のものを借りるのが適切だとされています。この基準なら、年収432万円からタワーマンションに住むことができる計算です。
タワーマンションは高層階の物件ほど家賃相場が割高になります。窓から見えるながめよりも「豊洲のタワマンに住んでいる」という事実こそが重要と考える人なら、低層階に住むのも選択肢の1つです。
豊洲のタワーマンションのメリットとデメリット
豊洲は、世界最大級の魚介類マーケットである豊洲市場(東京都中央卸売市場)や、都市型ショッピングモールのアーバンドックららぽーと豊洲なども近接している魅力的な街です。
都心にも近く、お台場や東京ディズニーリゾートなどの娯楽エリアへも簡単に行ける利便性も人気を集める理由でしょう。何よりも「豊洲のタワマンに住んでいる」というブランドイメージが、住人に自信や誇りを与えてくれます。これらは豊洲のタワーマンションに住むメリットです。
タワーマンションに住むデメリットの1つに、災害時の脆弱(ぜいじゃく)さがあげられます。高層階に住んでいる場合、大地震や火災に見舞われると外へ避難するだけでも大変で、逃げ遅れるリスクが無視できません。
また、東京湾の埋め立て地である豊洲は、台風が直撃すると冠水することもあり、地下の電気設備が故障して停電が起きるおそれもあります。さらに、タワーマンションは月々の管理費や修繕積立金が比較的高額な場合があるため、家賃に加えて考慮しなければならない要素です。
低層階のワンルームに住むなら、豊洲タワーマンションは必ずしも「高嶺の花」ではない
豊洲のタワーマンションは、高層階に住もうとすれば確かに収入に余裕がなければならず、「高嶺の花」かもしれません。しかし、低層階に住むのなら、その家賃は都心(JR山手線の内側)の物件に住むのとあまり変わらないため、平均的な会社員でも手が届きます。
ただ、タワーマンション暮らしは必ずしも喜ばしい出来事ばかりではないので、リスクやデメリットにも目を向ける必要があるでしょう。
出典
リクルート SUUMO関東版 豊洲駅の賃貸情報
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部