更新日: 2023.04.09 子育て

ランドセルの年間売上高はどれくらい? 低価格帯と高価格帯の違いって?

ランドセルの年間売上高はどれくらい? 低価格帯と高価格帯の違いって?
小学生にとっての必需品であるランドセルですが、その市場は拡大しているようです。テレビやネットニュースなどでもしばしば取り上げられ、価格帯もデザインもバリエーションが豊富になっていることを知っている人は少なくないでしょう。
 
今回は、少子化が進む日本においてランドセルの年間売上高がどの程度あるのか、さらには価格帯ごとの違いについても紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ランドセルの平均価格は5万円以上

そもそも、ランドセル1つの価格はどの程度なのでしょう。一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会が公表している「ランドセル購入に関する調査2022年」の結果によれば、購入した人のランドセルの平均価格は5万6425円とのことです。
 
2021年の同調査ではランドセルの購入平均価格は5万5339円、2020年は5万3600円だったため、年々ランドセルの購入金額が上がってきていることがうかがえます。
 
ちなみに、2022年の調査では、6万5000円以上のランドセルを購入した人が30.4%と最多で、5万5000~6万4999円が24.8%、4万~5万4999円が18%と続いています。つまり、価格が高いランドセルがもっとも売れており、ここからもランドセルにお金をかける人が増えていることがわかるでしょう。
 

ランドセルの年間売上高は500億円?

文部科学省が公表している「文部科学統計要覧(令和4年版)」によると、令和3年の小学校1年生は全国で100万7488人となっています。購入されたランドセルの平均価格は約5万6000円であるため、100万人がこの価格帯のランドセルを購入したとすれば、ランドセルの年間売上高は約560億円となります。
 
もちろん、これはすべての小学1年生が1人1つのランドセルを購入した場合の数字です。実際には、兄弟や親戚のおさがりを使う子どももいれば、通う学校によってはランドセル以外のカバンを使用するケースもあるでしょう。また、小学校中学年や高学年で買い換える子どももいると考えられます。それらを考慮すると、ランドセルの年間売上高は500億円前後と推測できそうです。
 

ランドセルの価格帯による違い

ランドセルは、安いものでは1万円から2万円台のものも販売されており、高いものになると10万円以上のものもあります。ここでは、大正8年に創業しランドセルの製造や販売を行う「株式会社セイバン」のWebサイトの情報をもとに、ランドセルの価格帯ごとの違いをみていきましょう。
 

・低価格帯のランドセルの特徴

1万円から2万円台のランドセルは、やはり、耐久性や機能面で劣る商品が多いようです。海外メーカーのランドセルであるケースも多く、特に、通販サイトのみで購入可能なこの価格帯のランドセルは、購入前に製造国などの確認が欠かせません。
 
3万円から4万円台のランドセルも、やはり低価格帯に含まれます。比較的機能を限定しデザインも凝ったものでなければ、国内メーカーでもこの価格帯のランドセルを見つけることは可能です。あるいは、型落ちなどが、この価格帯で販売されている可能性もあるでしょう。
 

・高価格帯のランドセルの特徴

5万円から7万円台は、ランドセルとしては平均的な価格といえます。人工皮革や牛革で作られたものが多く、種類も豊富です。選択肢が増えることもあり、多くの人が、この価格帯のランドセルを購入しているようです。
 
8万円から9万円台のランドセルには、牛革のほか、馬の革や優れた機能性を持つ人工皮革で作られているものが多くあります。デザインが凝っていたり有名ブランドとコラボしていたりする商品も、この価格帯で手に入れられるものが少なくありません。
 
10万円以上のランドセルは、超高級品です。馬の中でも高級なお尻の革が使われていたり、さらにデザイン性の高かったりするものが、この価格帯で販売されています。使い心地や耐久性などにも当然ながら優れており、高い満足度も得られそうです。
 

ランドセルの市場規模は年間500億円ほどと想定され拡大の傾向あり

ランドセルを購入する人の30%強が6万円以上のものを選んでおり、購入平均価格は5万6000円程度といわれています。仮に毎年100万人が小学校に入学すれば、ランドセルだけで売上高は約560億円です。
 
低価格帯のランドセルは耐久性や機能面で劣り、海外製のものも少なくありません。高価格帯のものは牛革や馬の革などが使われ、デザイン性も優れています。長期間使うもののため、よく比較しながら購入を決断する必要があるでしょう。
 

出典

一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会 ランドセル購入に関する調査 2022年

文部科学省 文部科学統計要覧(令和4年版)

株式会社セイバン ランドセルの価格の相場は〇万円!値段ってどれくらいが妥当?

 
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【PR】子どもの教育費はいくらかかるの?かんたん30秒でシミュレーション

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集