更新日: 2019.01.09 その他暮らし
保育園併設マンションを購入すれば待機児童には困らない?そのメリットとデメリットを見てみよう!
小さな子どもを育てながら働く女性が増えていますが、保育園や幼稚園は定員オーバーで、待機児童が多いのが現状です。
そのため働きたくても子供を預ける場所がなく、仕事に復帰できない女性もたくさんいます。
厚生労働省の調査によると、平成29年4月1日の時点で待機児童数は2万6081人でしたが、平成29年の10月1日には5万5433人に増加しているという結果が出ました。
0歳児を中心に年度途中の申し込みが増えたことで、待機児童数が増えたようです。
この問題を解決するためにできた施設が、「保育園併設マンション」です。そのメリットとデメリットについてご紹介していきます。
参考資料:厚生労働省 子ども家庭局 保育課 「平成29年10月時点の保育園等の児童待機数の状況について
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級
住宅ローンアドバイザー
明治学院大学英文科卒業後、大手ハウスメーカー就職。
住宅販売の営業職として、顧客開拓、住まいづくりの提案、資金計画相談、販売後のアフターフォローを担当。
仕事を通して、お客様の一番の関心事と不安はお金に関する事だと感じ、ファイナンシャルプランナー2級と住宅ローンアドバイザーの資格を取得。
ハウスメーカーを退職後、暮らしに役立つライターとして、お金に関する知識や情報を提供しています。
保育園併設マンションとは?
深刻な問題となっている待機児童を解消するために、施策のひとつとしてできたのが保育園併設マンションです。
マンション内なのでセキュリティがしっかりしていますし、キッズスペースなど、家族にとって安心できる施設が揃っています。
2017年10月には、国土交通省と厚生労働省が連名で、大規模マンションにおける保育施設の設置を促進することを発表しました。
これにより、今後も保育園併設の大規模マンションが増えることが見込まれます。
(参考資料:http://www.mlit.go.jp/report/press/toshi07_hh_000116.html)
メリットとデメリットを見てみよう
具体的に保育園併設マンションのメリットを見ていきましょう。
まず、マンション購入者が優先的に入園できるところです。住んでいる地域によっては、保育園の申込者が殺到して、なかなか入園できないこともあるでしょう。この点は大きな利点です。
また、子どもを預けに行く時間を削ることができたり、自宅の近くで預けられる安心感もあります。
一方でデメリットは、保育園併設マンションを購入しても、必ずしも入園できるという保証がないところです。
絶対に入園できると思って購入した場合には、予定が崩れ、ライフプランにも影響が出てしまいます。また、マンションと保育園が併設していることで、子どもの声などがうるさいのではないか、という懸念もあります。
まとめ
保育園併設マンションについてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。
子育てと仕事を両立したいと考える女性は多くいますが、それが実現できていないのが現状です。子育てもしっかりとしたいですし、今まで築き上げてきたキャリアも諦めたくありませんよね。
託児所を設けている会社などもありますが、今後、女性の社会進出のための施策が増えていけばいいなと願うばかりです。
メリットもデメリットもありますが、小さなお子さんがいるご家庭は、保育園併設マンションを一度検討してみてはいかがでしょうか。
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級,住宅ローンアドバイザー