更新日: 2023.05.02 その他暮らし

【日本は9位】1世帯あたりの「家計純資産」世界ランキング 1位の米国は約3988万円!

【日本は9位】1世帯あたりの「家計純資産」世界ランキング 1位の米国は約3988万円!
国によって純資産の平均額は大きく異なります。「純資産」とは、所有している資産総額から負債(住宅ローンやクレジットカード未払い分など)を差し引いたものです。
 
国別の家計純資産をみると、その国の経済状況がある程度分かるのではないでしょうか。
 
そこで今回は、OECD(経済協力開発機構)加盟国のうち35カ国の、1世帯あたりの家計純資産の順位をご紹介します。さらに、国によって資産(金融資産)の内訳が異なることが判明しました。
 
家計純資産額から、各国の経済状況をみてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

35カ国のうち、日本は9位 世界の家計純資産額ランキング

OECD加盟国のうち35カ国の上位5カ国と、日本のそれぞれの家計純資産額をみてみましょう。
 
図表1

順位 国名 家計純資産額
1 米国 30万1955ドル(約3988万円)
2 スイス 22万1710ドル(約2928万円)
3 デンマーク 21万958ドル(約2786万円)
4 スウェーデン 17万1856ドル(約2270万円)
5 オランダ 16万2721ドル(約2149万円)
9 日本 13万93ドル(約1718万円)

※OECD Data「Household net worth」をもとに筆者作成
2023年4月時点での為替レートにて計算
 
とくに米国は、今までのOECDのデータを確認してみると、1995年から2021年まで、首位を独占していることが分かりました。一方日本は、年々ランキングが下がりつつあります。
 
この2つの国の違いは、どこにあるのでしょうか?次の章で、純資産の内訳をみてみましょう。
 

国によって総資産の内訳が大きく異なる!?

日本銀行調査統計局は、2022年3月末時点での、日本・米国・ユーロエリアの純資産額のうち、金融資産にあたる内訳を発表しました。ここでは、日本と米国の金融資産内訳を比較してみましょう。
 
日本では「現金・貯金」が54.3%を占め、「株式」が10.2%、「投資信託」が4.5%との結果となりました。対して米国は「現金・貯金」が13.7%、「株式」が39.8%、「投資信託」が12.6%と、株式と投資信託が大半を占めています。
 
日本と米国を比較すると「現金・貯金」と「投資関係」の割合が、ほぼ逆になっていることが分かります。
 
この結果から、日本で投資を行っている人の割合はまだまだ少なく、対して米国では、投資によって資産を増やしているという背景が、浮き彫りとなりました。
 
実際に米国の家計純資産額ランキングは1位ですので、投資をうまく活用することで、資産を増やすのもよいかもしれません。
 

ランキング1位の米国は「投資」によって資産を増やしている

今回の結果では、米国が家計純資産額ランキング1位となり、1995年から順位は変わっていません。一方で日本は、今回は9位と、年々ランキングは下降傾向にあります。
 
この背景としては、日本では金融資産をそのまま預貯金として保管している割合が多く、米国では投資などで資産を増やしていることが、原因として考えられます。
 
このことから、金融資産は預貯金として保管しつつ、株式や投資をうまく活用しながら、バランスをとっていくことが必要なのかもしれません。
 

出典

OECD Data「Household net worth」
日本銀行 統計 資金循環 日米欧比較「資金循環の日米欧比較」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集