伸びる菓子類の生産量VS伸び悩む家計……お菓子を買っているのは意外な層だった!?
配信日: 2018.07.13 更新日: 2019.01.07
近年では糖質やカロリーを抑えた商品や特定保健用食品のマークがついた商品など、体型や健康を気にする方でも気軽に食べられるお菓子も増えています。
そんな日本のお菓子ですが、実は最近、生産量と消費者に変化が現れてきているのだそうです。
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
菓子類の国内生産額は右肩上がり
2012年は2兆3401億円だった菓子類の国内生産額は、2017年には2兆5016億円に増加しています。(全日本菓子協会「菓子統計」より)
菓子類の輸出金額も増えているものの、それでも国内生産額の増加ほどではなく、やはり国内での菓子類の流通が増えていると見られています。
時間がなくて昼食をお菓子で済ませてしまったり、ダイエットを決意したものの口寂しくてついつい間食してしまったり……みなさん、菓子類の生産額を増やす理由に心当たりはありませんか?
でも、家計の菓子類購入額は前年比でマイナス!?
国内でお菓子の流通が増えているということは、必然的にみなさんのお菓子消費量が増えていると考えられますよね。早速家計簿をチェックしてみてください。お菓子の購入額がぐーんと増えているのでは……?
ところが、総務省の家計調査によると、なんと菓子類の消費額は前年比でマイナスが続いているのだとか。
どこかに計算ミスがあるのでは?と疑ってしまいそうな結果ですが、それでは菓子類生産額を引き上げる消費者とは一体誰なのでしょうか。
消費者の正体は……外国人観光客だった!
経済産業省によると、外国人観光客による菓子類消費額がここ5年間で4倍に増えているとのこと。2017年には、なんと年間消費額が1600億円近くまでのぼっていたそうです。
衣類や家電、医薬品や化粧品だけでなく、日本のお菓子を爆買いしている外国人観光客のニュースなどを目や耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SNSでも、日本のお菓子を買って写真をアップしている外国人観光客や、日本のお菓子をお土産にもらったと報告している様子をよく見かけますよね。
日本へ観光に訪れる外国人の数は増加の一途をたどり、2017年には2800万人を超えたそうです。(日本政府観光局「訪日外客統計」による)
彼らは日本滞在中に食べるお菓子はもちろん、お土産用のお菓子も購入します。2020年に向けて外国人観光客がこれからも増えることを考えると、必然的に日本の菓子類の生産額も増え続けることが予想されます。
わたしたちが日頃何気なく食べている日本のお菓子は、外国人にも人気だったのですね。
日本の家庭では消費額が減っているお菓子ですが、たまには新作をチェックして、感想を話し合うのも楽しいかもしれません。もし街で外国人観光客に話しかけられても、お菓子の情報を頭に入れておけば会話も弾むかも……!?
(経済産業省 大臣官房 調査統計グループ 経済解析室資料より)
Text:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
日々の生活における、お金にまつわる消費者の疑問や不安に対する解決策や知識、金融業界の最新トレンドを、解りやすく毎日配信しております。お金に関するコンシェルジェを目指し、快適で、より良い生活のアイディアを提供します。