基本的な知識だから大事。知らないと損をする住宅を買うときに気をつけたいこと
配信日: 2018.07.14 更新日: 2019.01.10
今回はこれらについて、みなさんに知っていただきたいことがあるので紹介します。
Text:大林麗子(おおばやしれいこ)
ファイナンシャルプランナー2級。
大学卒業後、医療機関へ勤務。2児の母親。
「節約をし続けるのも、なかなか収入は増えない」
そんなママさんを応援する、上手くお金を増やしていく「お金についての仕組み」を分かりやすく提供。
ローン金利は固定と変動金利、どちらがいい?
ローンを組む際には、固定金利と変動金利があります。固定金利は、返済完了時まで一定の金利で借りることができますが、変動金利は、金利が5年ごとに見直されます。
最近では低金利でお金を借りることができるようになっています。
現在は固定金利が大体1.3%、変動金利だと0.6%だと言われています。不動産屋さんでは、変動金利を勧めることが多くあります。
その理由は、固定金利より金利が低い分、ワンランク上の家を買うことができるからです。例えば、本来3000万円の家にしか住めない人でも、低金利なら4000万円の家に住める可能性があります。
気をつけたいのは、変動金利は5年ごとに金利が見直されるということです。現在は金利が低くてお得に感じますが、この金利がずっと続くとは限りません。金利が高くなった時に、負担が大きくなるので気をつけてください。
ただし、金利が急激に上がってもそれまでの返済額の1.25倍までを上限にする制度もあります。借り入れるときの金利を見ながらどちらを選ぶか考えてみてくださいね。
頭金はどれぐらい?
頭金を多く入れると、返済額が減って楽になるというイメージがありますね。
ローンを組む時に気をつけたいことは、頭金を1割は入れるようするということ。1割は入れないと、ローンを組んだ時の金利が高くなってしまいます。
ただし、無理に頭金を多く入れると、家計が苦しくなることも。頭金をいくらにするかは、しっかり考える必要があります。
住宅ローンの返済は長期にわたるため、不安がつきものです。ローン返済中に世帯主が亡くなるということもありえます。
しかし、そのような時に、住宅ローンの返済が免除される「団体信用生命保険」があります。万が一に備えて、加入することをお勧めします。
マンション、戸建購入時の注意点
マンションの購入を考えている方に、気をつけていただきたいポイントがあります。
マンションを購入すると住宅ローンの返済が済んだ後も、払い続けなければならない費用があります。
それは、管理費・修繕積立金(マンションを綺麗に維持するための積立金)です。これは一軒家ではかからないものです。管理費・修繕積立金を合わせると、毎月数万円かかると思われます。
ローンの可能返済額の中に、管理費・修繕積立金といったお金も含めなければならないので、気をつけましょう。
一方、戸建購入時の注意点ですが、土地選び・ハウスメーカー選びは慎重に行いましょう。しっかり見極めて購入しないと、壊れやすかったり、高く見積もられたりするので、複数社を比較検討したうえで購入するようにしてください。
数年しか経過していないのに破損があるとまた大きな資金が必要になりますので、長く使えて、売却するときに高く売れるような物件・立地に建築するようにしてください。賃貸より負担が大きくなる可能性が?
賃貸住宅で毎月かかる費用は、賃料(家賃・共益費)+火災・家財保険になるかと思います。町内会費は、賃貸でも持ち家でもかかる費用です。
住宅を購入するデメリットとしては、年に一度固定資産税がかかります。また、マンションは前述のとおり管理費・修繕積立金がかかります。
また、持ち家となると、万が一のことを考えて賃貸住宅よりもしっかりとした保険に入る必要があるかと思います。
毎月かかる費用にも負担がかかる可能性がありますので、そこについてもしっかりと考えてくださいね。
住宅購入の一番の魅力
持ち家の一番の魅力と言えば、将来資産になることです。毎月かかる費用も大きくなる可能性がありますが、資産としての価値が出れば売却した時にお金になります。
今回は住宅購入に関して、メリット・デメリットなどを紹介しましたが、お役に立ちましたでしょうか?
住宅購入は人生でも大きな買い物になりますので、かかるお金やメリット・デメリットについて、しっかり理解して購入を考えましょう。
Text:大林麗子(おおばやしれいこ)
ファイナンシャルプランナー2級。