更新日: 2023.05.25 その他暮らし

貸し切りライブの夢はいくらでかなう?1000人の観衆を前にコンサートを開催する場合の費用を調査!

貸し切りライブの夢はいくらでかなう?1000人の観衆を前にコンサートを開催する場合の費用を調査!
歌手活動やバンド活動経験者の中には、「大勢の前でライブを開催したい」という夢を抱いたことのある方も、いらっしゃるのではないでしょうか?
 
あるいは、インディーズで活動する推しのバンドに対して「いつかはメジャーデビューして、広い会場で思いきりパフォーマンスしてほしい」と願っている人も、いらっしゃるかもしれません。
 
ただ、普段の生活において、ライブチケットの価格に関する情報は得られても、開催費用について知る機会は、おそらく少ないはずです。
 
そこで、本記事では、1000人収容の貸し切りライブを開催した場合の費用を、実在する会場の利用料金をもとに、ご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

貸し切りライブ開催における費用項目をチェック!

貸し切りライブの開催にあたって、必要となる費用項目の一例は、以下のとおりです。
 

・会場費
・機材レンタル料
・広告宣伝費(フライヤーやポスターのデザイン料・印刷代 など)
・弁当・ケータリング
・イベント保険 (出演者・スタッフ・観客の安全のための保険)
・人件費(受付スタッフ・音響照明スタッフ・セキュリティースタッフ・サポートミュージシャン など)

 
会場費は、利用日(平日or土・日・祝日)や利用時間(午前・午後・夜間)によって異なります。設営撤収に数日必要な場合は、本番当日前後の会場費が加算される場合もあります。
 
機材レンタル料は、会場費とセットになっているケースもありますが、持ち込みや別途レンタルが必要な場合は、その分の予算も考慮しておかなければなりません。
 
また、会場の広さやホールの設計、演出の規模などによって、必要な機材の種類や量はもちろん、スタッフの人数や弁当・ケータリングの量も変わるため、これらにかかる費用も異なります。
 
このように、ライブ開催にかかる費用には、収容人数をはじめ、日程や演出などのさまざまな条件が影響します。
 

【1000人収容】貸し切りライブの費用をケース別にご紹介

ここからは、1000人収容可能な会場でのライブ開催費用を「大型ライブスペース」「多機能ホール」「多機能ホール+音響サービス」の三つのパターンに分けて解説します。
 
実際にライブを行う場合は、さらに、スタッフの人件費や宣伝広告費などが加算されることを念頭に、ご覧ください。
 

ケース1:大型ライブスペース

まずは、大型ライブスペースを利用して、貸し切りライブを行った場合の費用をご紹介します。
 
スタンディングで1300人収容可能、シーティングで565席設置可能なライブハウス「Spotify O-EAST」(東京都渋谷区)を例にみていきましょう。
 
図表1

項目 費用(税込み)
会場使用料 132万5000円
※月~木曜日の利用、保証額込み
音響人件費 13万5300円~
※ハウスオペレート・モニターオペレート・アシスタント 各1名ずつ配置した場合
照明人件費 2万9700円~
※1名配置した場合
舞台人件費 作業量により応相談
合計 149万円~

※「Spotify O-EAST料金表」より筆者作成
 
月曜日から木曜日の開催で149万円〜。金曜日・祝前日・土曜日・日曜日・祝日に開催の場合は、会場使用料が割り増しされます。
 
さらに、LEDビジョン一画面(49万5000円)や、プロジェクター一面(2万7500円)などのオプションを利用する場合は、総額およそ200万円となります。
 

ケース2:多機能ホール

次に、プロ仕様の音響・照明設備の整った、多機能ホールでの開催費用の一例として、スタンディング約1000人、着座時約450人収容可能な「KANDA SQUARE」(東京都千代田区)の「SQUARE HALL」の費用詳細をご紹介します。
 
図表2

項目 費用(税込み)
基本会場費 88万円
※9:00~20:00
仕込み・撤去日料金 44万円
※9:00-20:00、2日間まで
照明付帯設備 2万2000円~
※基本照明のみ、調光・スポットなしの場合
音響付帯設備 2万2000円~
※BGM、マイク3本、シーリングスピーカー
音響・照明・映像技術人件費 4万6200円(チーフオペレーター)
3万5200円(サブオペレーター)
※立ち会いのみ 3万5200円
会場備品 設営・撤去人件費 2万2000円~
※設営3時間・撤去3時間まで/1名につき
合計 146万7400円~

※「KANDA SQUARE HALL 料金と設備」より筆者作成
 
KANDA SQUARE HALLの場合は、平日休日問わず9:00~20:00の開催で、2日間の仕込み・撤去日料金を含めて146万7400円~。
 
映像機材の利用(11万円)や客席へのスタッキングチェアの設置(2万2000円/500脚まで)を含めると、およそ160万円となります。
 

ケース3:多機能ホール+音響サービス

貸し切りライブの開催形式として、ホールを借り、音響・照明まわりを別の業者に依頼する方法もあります。
 
着席で2471人収容可能な「TOKYO DOME CITY HALL」(東京都文京区)のエンドステージを借りて、音響を株式会社 夢咲(YUMESA)に依頼した場合の費用をみてみましょう。
 
図表3

項目 費用(税込み)
基本利用料金
(TOKYO DOME CITY HALL エンドステージ)
231万円
※平日9:00-23:00
音響プラン
(YUMESA)
39万500円~
※機材料金24万2000円、スタッフ料金14万8500円
合計 270万500円~

※「TOKYO DOME CITY HALL 利用料金一覧」「株式会社 夢咲(YUMESA)料金表」 より筆者作成
 
ホールの貸し出しのみを行っているTOKYO DOME CITY HALLを利用した場合は、音響専門業者への依頼も含め約270万円〜。
 
基本料金は、開催日のみに適用され、設営・撤去日が別途必要な場合は、138万6000円(平日9:00-23:00)/日が加算されます。
 

【調査結果】1000人収容ライブは約150万円+αで実現可能!

1000人収容可能なライブスペースや多機能ホールは、全国に数多く存在します。
 
本記事でご紹介した、ライブスペースや多機能ホールを利用する場合は、それに基本的な音響・照明設備の使用料を含めた約150万円に、人件費や宣伝広告費などを加算した額が、開催費用の総額となります。
 
今後、コンサートやライブに足を運ばれる際は、バンドの演奏はもちろん、会場や音響・照明へのこだわりにも、注目してみてはいかがでしょうか?
 

出典

株式会社渋谷テレビジョン Spotify O-EASTホール資料 料金表
住商ビルマネージメント株式会社 KANDA SQUARE SQUARE HALL 料金表
株式会社東京ドーム TOKYO DOME CITY HALL 利用料金 利用料金表
株式会社 夢咲(YUMESA)料金表 各プランの基本料金について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
 

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集