更新日: 2023.06.05 子育て

返済が楽な【給付型奨学金】のメリット・デメリット!受給条件と返済方法を解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

返済が楽な【給付型奨学金】のメリット・デメリット!受給条件と返済方法を解説
家庭の事情で、大学に通うためのお金の用意が難しいときは、奨学金制度を利用することが一般的です。なかには、給付型奨学金といって、特定の条件を満たすことで、返済の必要がなくなる奨学金も存在します。
 
今回は、そうした給付型奨学金について、解説していきます。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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給付型奨学金とは

給付型奨学金とは、返済をしなくてもいい奨学金のことです。国の給付型奨学金は、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)によって運営されており、2018年度から、本格的にスタートしました。
 
奨学金には3種類存在し、一般的なのは、貸与型の奨学金です。貸与型は、基本的に大学卒業後に自身で返済する必要があり、無利息のものと、利息があるものが存在します。
 
返済の必要がない給付型奨学金には、世帯収入や、進学先の学校でしっかりと学ぶ意欲などの条件があります。
 

受給の要件について

給付型奨学金を利用できる世帯は、住民税非課税世帯、およびそれに準ずる世帯です。基準を満たすかどうかは、家族構成によっても異なります。基準の世帯年収に該当しても、進学先での学習の意欲がないと判断されれば、給付が打ち切られますので、注意が必要です。
 
支援が受けられるかどうかは、保護者にあたる父母、もしくはそれに該当する家族の収入によります。給付型奨学金が利用できる大学・専門学校は決まっていますので、自分の進学したい学校が対象校であるかも、チェックしておきましょう。
 

返済が必要になる場合

給付型奨学金は、国が運営している日本学生支援機構から給付されるため、返済は不要です。こうした国の給付型奨学金は、受けられる人数も少なく、希望者全員が受けられるものではありません。
 
そのほかの選択肢として、大手企業などが提案している給付型奨学金が利用できますが、企業が提供している給付型奨学金は、企業が指定する会社に就職ができなければ、返済する必要があります。自分の希望する就職先が、給付型奨学金を提供している場合は、就職できれば返済は不要になりますので、こうした制度を利用することもおすすめします。
 

給付型奨学金のメリット・デメリット

給付型奨学金は、返済の負担が一切ありませんので、メリットが多いように見受けられます。
 
しかし、給付型奨学金は条件が厳しく、学習意欲がないと判断されると、打ち切りや、返還を求められる場合がありますので、注意が必要です。
 

メリット

大学の学費は数百万円と、非常に高額です。奨学金を利用して入学し、希望する企業に就職できても、数百万円の借金がある状態で、新社会人としての生活がスタートするのが一般的です。
 
給付型の奨学金は、返済の負担が全くないために、仮にローンの審査を受ける場合であっても、特別大きな影響を受けないというメリットがあります。
 

デメリット

給付型奨学金のデメリットは、希望する全ての学生が、対象になれるわけではないという点です。世帯年収や成績、学習意欲が厳しく設定されており、募集人数も、貸与型の奨学金と比較すると少なめです。
 
制度を知っていても、世帯収入が基準に満たないという理由で利用できなかったり、要件を満たしていても、希望者が多くて、自分は対象になれなかったりして、支給を受けられない可能性があります。
 
さらに、給付型奨学金は、学習意欲がない方に対しては給付の打ち切りや、給付した金額の返還を求める場合もあります。真面目に勉強をしていたつもりでも、成績が悪かったり、授業にあまり出席しなかったりすると、学習意欲がないと判断されてしまいます。給付型奨学金を受けたいのならば、学習態度には気をつけましょう。
 

自分の行きたい学校に行くために、奨学金を利用しよう

給付型奨学金は、困窮世帯であったとしても、学習の意欲がある子どもたちに、大学進学の可能性を与える制度です。
 
国が運営しているもののほか、企業が提供しているものも存在していますので、メリットやデメリットを把握して、自分や子どもの将来のために、検討してみることもよいかもしれません。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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