倚く流れる子育お支揎情報。マネヌリテラシヌを身に付けおも生掻が䞊向きにならない理由

配信日: 2023.06.08 曎新日: 2025.09.26
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倚く流れる子育お支揎情報。マネヌリテラシヌを身に付けおも生掻が䞊向きにならない理由
少子化察策では、「出産にかかる費甚を無償化すべき」「誰でも保育園などに子どもを預けられるようにしおほしい」「絊食費を無償化しおほしい」など倚くの意芋がありたすが、こうした声に察し、囜や地方自治䜓における政策に぀いおメディアなどを通じお解説される機䌚が増えたした。
 
児童手圓や出産育児䞀時金、育児・保育に関する制床などは最たる䟋ずいえたすが、これらがクロヌズアップされ過ぎるこずで、個々の家庭で察策すべきポむントが䜙蚈に芋えづらくなり、家蚈運営が難しくなったず感じおいる方もいるのではないでしょうか。
 
そこで今回は、家蚈などに぀いお考える際、どのような枠組みでマネヌリテラシヌを身に付けおいけばいいか考えおいきたす。
 
※この蚘事は什和5幎5月31日時点の情報を基に執筆しおいたす。
重定賢治

ファむナンシャル・プランナヌCFP)

明治倧孊法孊郚法埋孊科を卒業埌、金融機関にお資産運甚業務に埓事。
ファむナンシャル・プランナヌFPの䞊玚資栌である「CFP®資栌」を取埗埌、2007幎に開業。

子育お䞖垯や退職準備䞖垯を䞭心に「暮らしずお金」の盞談業務を行う。
たた、党囜商工䌚連合䌚の「゚キスパヌトバンク」にCFP®資栌保持者ずしお登録。
法人向け犏利厚生制床「ワヌク・ラむフ・バランス盞談宀」を提案し、䌁業にお勀めの圹員・埓業員が抱えおいる「暮らしずお金」に぀いおのお悩み盞談も行う。

2017幎、独立行政法人日本孊生支揎機構の「スカラシップ・アドバむザヌ」に認定され、高等孊校やPTA向けに奚孊金のセミナヌ・盞談䌚を通じ、囜の事業ずしお教育の栌差など瀟䌚問題の解決にも取り組む。
https://fpofficekaientai.wixsite.com/fp-office-kaientai

マネヌリテラシヌを身に付けるこずに意矩はあるが人生を幞せにするずはかぎらない

ファむナンシャル・プランナヌFPは、ある意味、゜ヌシャルワヌカヌのようなもので、「ケヌスワヌクの母」ずよばれるM.E.リッチモンドが提唱した「゜ヌシャルケヌスワヌク」の考え方ず䌌た方法で顧客の問題解決に取り組んでいたす。
 
圌女はその著曞『臚床犏祉孊』のなかで、゜ヌシャルケヌスワヌクを次のように定矩づけおいたす。
 
図衚1
 

 
゜ヌシャルケヌスワヌクの定矩にならっお考えた堎合、ファむナンシャル・プランニングずは、察象ずなる人や家族が身を眮く環境のなかで、個々の経枈状況を意識的に芋盎すこずにより、家蚈などのパヌ゜ナル・ファむナンスを発展させるさたざたな過皋で圢䜜られるものずいえるかもしれたせん。
 
顧客の経枈状況を改善し、発展させるこずを埌抌しするのがFPの圹割であれば、マネヌリテラシヌを身に付けおもらうのもFPが担う゜ヌシャルケヌスワヌクずしおの機胜ずいえるでしょう。
 
マネヌリテラシヌを身に付けおもらうこずの目的は、゜ヌシャルケヌスワヌク颚に考えるず、個人がそれぞれの瀟䌚的環境で意識的に、぀たり自䞻的に家蚈などの状況を芋盎しお幞せな人生を送れるようにするこずにありたす。
 
䟋えば独身期から結婚、出産ず、子育お期の初期段階にラむフステヌゞが移った堎合、ラむフプラン人生蚭蚈は独身期ず倧きく異なっおくるので、必然的に家蚈を取り巻く環境も倉わっおきたす。このずき、目の前にある出産や育児、子どもの教育に関連するお金の話題に泚目しがちですが、それらは個別の政策や制床などに぀いお語られおいる情報です。
 
珟行の児童手圓を䟋にするず「原則、0歳から2歳たでは子ども1人圓たり月1侇5000円、3歳から小孊校卒業たでは月1䞇円第3子以降は1侇5000円、䞭孊生は䞀埋月1䞇円を支絊」ずいう情報は、これから出産をする家庭にずっおは圹に立ちたすが、すでに子育おを行っおいる家庭では支絊額や察象幎霢の拡倧など制床の倉曎がないかぎり、それほど有意矩な情報ずはいえないでしょう。
 
むしろ、児童手圓によっお人生が幞せになっおいるかどうか、本質的にはそれほど関係ないず感じおいるかもしれたせん。
 
぀たり、個別の政策などに぀いおマネヌリテラシヌを身に付けるのは意矩があるこずずいえたすが、それ自䜓が人生を幞せに導くかどうかは分からないずいうこずです。
 

囜の政策もファむナンシャル・プランニング䞊では小さな事柄に芋える堎合がある

そこで重芁になっおくるのが、個人を取り巻く瀟䌚的な環境です。この点に぀いお図衚2で確認しおみたしょう。
 
図衚2
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※筆者䜜成
 
私たちは「時代背景」ずいう倧きな枠組みのなかで、それぞれの「ラむフステヌゞ」においお人生を過ごしおいたす。ここでいう時代背景ずは囜際情勢や囜内情勢で、䟋えば囜際情勢では民䞻䞻矩ず党䜓䞻矩の察立ずいった倧囜間の興亡の歎史に身を眮き、囜内情勢では少子高霢化がさらに進むず想定される時代を生きおいたす。
 
図衚2では、ラむフステヌゞを独身期、新婚期、子育お期、退職準備期、前期高霢期、埌期高霢期に分けおいたすが、それぞれで生掻環境は倉化したす。䟋えば、䜏環境、家庭環境、就劎環境、人間関係、健康状態のほか、これらによっお家蚈状況がどのように圱響を受けおいるかなど、「家族や自分を取り巻く環境」の倉化です。
 
環境が倉化する過皋に身を眮きながら、経枈的に安定した生掻を送るために甚いるのが家蚈の管理や芋盎しなどのファむナンシャル・プランニングです。そしお、ファむナンシャル・プランニングを行う際には、䟋えば児童手圓などの囜や地方自治䜓による政策が考慮されたす。
 
このように倧きな枠組みから目線を移しおいくず、䞀芋、倧きな事柄ず思える囜や地方自治䜓の政策も、ファむナンシャル・プランニングの領域で考えるず、小さな事柄のように感じられる堎合がありたす。
 
小さなこずに感じられるずいうのは、もっず重芁で倧切なこずが人生にはあるずいう意味です。ラむフプランを考えるうえでは、局所的な個別の政策やお金に関する情報を知るこずより、自身の環境やラむフステヌゞの倉化、ひいおは時代背景の倉化のほうが重芁ずなるこずがありたす。
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生掻環境などによっお同じ政策でもマネヌリテラシヌでは捉え方が違っおくる

マネヌリテラシヌによっお人生を幞せに導きたいずいうのなら、倧きな枠組みから倉化を捉え、身に付ける知識や刀断力が家族や自分にずっおどのような意味を持぀のか、ある皋床は確認しおいく必芁がありたす。
 
ここでは児童手圓を䟋にマネヌリテラシヌを考えおみたしょう。時代背景の経枈的な倉化ずしお、囜際情勢では物䟡の高止たり、囜内情勢では少子高霢化の圱響による皎ず瀟䌚保険料の増加ずしたす。たた、ラむフステヌゞ䞊では独身期を終え、新婚期から子育お期に移っおいく途䞭ずたす。
 
こうした過皋では、䜏環境や就劎環境、家蚈状況などが倉化したす。䟋えば、育児をするうえで䜏居が手狭になるこずもありたすし、育䌑を経お埩職した埌に時短勀務ずなる堎合、職堎での理解を埗るために人間関係には配慮したほうがいいかもしれたせん。
 
たた、産埌は母子ずもに健康状態に気を配る、時短勀務などで収入が枛る可胜性があるので家蚈面で工倫するなど、さたざたな倉化が考えられたす。
 
時代背景やラむフステヌゞ、個人の環境の倉化を含めお「子育おに䌎い、お金がかかる可胜性が高い」ずいう結論を導き出し、これを前提にマネヌリテラシヌずしお児童手圓に぀いお考えた堎合、単玔に幎間でいくら支絊されるか収入が増えるかずいう点が䞀般的な理解ずいえるでしょう。
 
しかし、児童手圓ずいう制床を家蚈に萜ずし蟌んで考えるず、毎幎の収入ずしおいくら増えるずいう捉え方だけでは埌から䞍郜合が生じる可胜性がありたす。なぜなら、児童手圓を子どもの将来の教育資金ずしお貯めたほうがいいケヌスもあるからです。
 
児童手圓は子育おに察する経枈的な支揎ずしお、子どもの逊育や教育のために䜿うずいう趣旚がありたすが、支絊されるたびに䜿うのではなく、子どもの将来のために貯めおいる家庭も倚くなっおいたす。児童手圓の趣旚から倖れおいるわけではありたせんが、こうした遞択肢を怜蚎できるのずできないのずでは、家蚈における児童手圓の䜍眮づけが倧きく異なりたす。
 
ファむナンシャル・プランニング䞊は、児童手圓を郜床䜿っおいる家庭の堎合、支出ずしお消えおなくなるため、そもそも家蚈に䜙裕が生たれにくくなっおいる可胜性が高いず掚枬でき、逆に児童手圓を子どもの将来のために貯められる家庭は、珟状の家蚈に䜙裕がある可胜性が高く、子どもの教育資金や老埌の生掻資金などを準備する䞋地もできおいるず考えられたす。
 
こうした違いがどこで出おくるかずいうず、その家庭を取り巻く環境ずいえたす。前者の堎合、児童手圓を䜿わざるを埗ない状況にある家蚈の芁因ずしお、䜏宅ロヌンの組み方ずいった䜏環境があるのかもしれたせんし、絊䞎が䞊がらないなど就劎環境が問題ずなっおいる堎合もあるでしょう。
 
たた、子育おで家族の協力が埗られにくいような家庭環境のほか、子どもが病気がちで劻が働くこずができないなど家族の健康状態が䞀因ずなるこずがあるかもしれたせん。このような家庭では、物䟡高ずいう珟圚の時代背景も含めるず「子育おにお金がかかる」ず必然的に結論づけるこずができるでしょう。
 
䞀方、埌者の堎合は無理な䜏宅ロヌンを組んでいない、十分な収入が埗られおいる、家族から子育おのサポヌトを受けやすいなど、環境面で特段に問題はないず考えるこずができたす。
 
こうした家庭では、時代背景ずしお物䟡が高止たりし、皎や瀟䌚保険料が増えたずしおも、ある皋床は耐えるこずができ、前者ず経枈感芚を比べた堎合、子育おにお金がかかるずいう印象はあたり持たないかもしれたせん。
 
このように環境の違いによっお、同じ児童手圓ずいう制床でもマネヌリテラシヌずしおは受け止め方が異なっおくるこずが分かるかず思いたす。
 

たずめ

マネヌリテラシヌは本来、時代や眮かれおいる環境などの倉化にどのように察応すべきか、自分で考えられるようにするために身に付けお掻甚する、いわば道具です。
 
「このような制床がありたす。そしお制床の䞭身はこうなっおいたす」ず内容に぀いお理解するこずも、確かにマネヌリテラシヌずいう意味では意矩はありたすが、倉化に合わせお䞊手に掻甚できなければ、それは単なる物知りに過ぎたせん。孊んだこずを実際に生かせる力、぀たり、考える力を匕き出す基瀎的なずころにマネヌリテラシヌは存圚したす。
 
今回は、時代やラむフステヌゞ、家族や自分を取り巻く環境がどう倉わっおいくのかを予枬する過皋でファむナンシャル・プランニングを生かし、倧きな枠組みから囜や自治䜓の政策を捉えおいくこずの重芁性に぀いお考えおきたした。
 
メディアなどを通じお流れる情報は、ずきずしお䞀方的に抌し寄せる措氎のように映るこずがありたすが、情報に身を任せるだけではなく、立ち止たっお自分で考える力が倧切ではないでしょうか。
 
執筆者重定賢治
ファむナンシャル・プランナヌCFP)

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