キーワードは「得意なこと」「好きなこと」。スキルや経験のない主婦でも続けられる副業って?
配信日: 2018.07.27 更新日: 2019.01.11
「主婦はスキルがない」なんてとんでもありません。家事や子育ての経験も立派なスキルです。
たとえば、家事代行スタッフに登録することで、家事の経験を副業にすることもできるでしょう。今はこうした家事などのスキルを活用できるさまざまな副業が登場しています。その具体例をいくつかをご紹介しましょう。
Text:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
“裁縫のスキル”をお金に変えられるサービス
主婦のみなさんの中には「裁縫が得意」という人も多いのではないでしょうか。現在は、その縫製のスキルを、インターネットを活用してお金に変えられる仕組みができあがっています。
そのひとつが、“縫い物のクラウドソーシング”として副業本などでも取り上げられる「nutte」(ヌッテ)です。
ヌッテは、縫い物を頼みたい人と、縫い物のお仕事を請けたい人をつなぐマッチングサイト。ここに縫い物の仕事を請ける人(職人)として登録することで、縫製に関するさまざまな仕事を請けることができます。仕事内容は「子どもの発表会向けに衣装を作ってほしい」「古着をリメイクしてほしい」「コスプレ衣装を作ってほしい」「ソファーカバーを作ってほしい」などとさまざま。
報酬額も2万円ほどから10万円のものまでいろいろな額が提示されています。こうした依頼を引き受け、商品を依頼者に納品することで、報酬を受け取ることができるというわけです(報酬からは一部手数料が差し引かれます)。
ヌッテで縫い物の仕事を請ける人(職人)として登録するには、縫製テストを受ける必要があります。面倒に感じるかもしれませんが、それだけしっかりとした仕組みのサ—ビスと言えるでしょう。またご自身の腕を試す良い機会になるかもしれません。縫い物が得意な人はチャレンジしてみてはいかがでしょう?
趣味の“ハンドメイド製品作り”を副業にする
主婦業を続けているうちに、「ハンドメイド製品作りが趣味になった」という人もいるではないでしょうか。
実は今、プロの職人でなくとも、ハンドメイド製品を販売できる“ハンドメイドマーケットサイト”というものがいくつも登場し、ハンドメイド製品作りを趣味とする人たちの収入を得る場として普及しはじめています。
その代表的なもののひとつが「minne」(ミンネ)でしょう。ミンネは、ハンドメイド製品を売りたい人と、買いたい人をつなぐマッチングサービスを提供しているサイト。
作家として登録することで自分が作ったハンドメイド製品をサイト上のアトリエで販売できるようになり、ハンドメイド製品を買いたいと考えている人に販売できるようになります。
ミンネの特長のひとつが、全国に3箇所、アトリエを設けていることです。アトリエでは作家向けのワークショップや勉強会が開催されています。またミンネでは作家が出品できるさまざまなリアルマーケットイベントも多数催されており、客と直にふれあう機会も持てます。こうした場を利用して作家として成長することもできますので、本腰を入れてハンドメイド製品作りに取り組みたい人も利用する価値は大いにあります。
主婦のスキルを活かしてできる副業は、このほかにもさまざまなものがあります。楽しく長く続けるためのコツは、家事の中でも「得意なこと」や「好きなこと」を副業にすることです。
あくまでも副業は副業ですから、本業の邪魔になっては元も子もありません。自分に合う副業をぜひ見つけてください。
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
明治大学リバティアカデミー講師・副業評論家