更新日: 2023.06.12 子育て

【子どもの教育資金】幼稚園から高校までの15年間と大学4年間でいくら必要?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【子どもの教育資金】幼稚園から高校までの15年間と大学4年間でいくら必要?
教育資金は、人生の三大資金のひとつです。まとまった金額を要するため、早めに備えておきたいと考えている方は多いでしょう。準備をするにあたり押さえておきたいのが、幼稚園から大学までにかかる教育費の目安です。
 
ここでは、公的資料をもとに幼稚園・小学校・中学校・高校でかかる学習費と、大学でかかる入学料・授業料などを紹介しています。準備を始める前に、確認しておきましょう。
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幼稚園から高校卒業までにかかる学習費

幼稚園から高校卒業までに必要な教育費を考えるときに参考になるのが、文部科学省が発表している「令和3年度子供の学習費調査」です。
 
この調査では、全国5万2903人(1600校)を対象に、「学校教育費(授業料・教科外活動費・通学費など)」「学校外活動費(補助学習費・その他の学校外活動費)」「学校給食費」を合計した年間の学習費総額を算出しています。幼稚園・小学校・中学校・高等学校(全日制)の学習費総額は次の通りです。

公立幼稚園:16万5126円(3年で49万5378円)
私立幼稚園:30万8909円(3年で92万6727円)
 
公立小学校:35万2566円(6年で211万5396円)
私立小学校:166万6949円(6年で1000万1694円)
 
公立中学校:53万8799円(3年で161万6397円)
私立中学校:143万6353円(3年で430万9059円)
 
公立高等学校:51万2971円(3年で153万8913円)
私立高等学校:105万4444円(3年で316万3332円)

※カッコ内の金額は「令和3年度子供の学習費調査」をもとに算出

幼稚園から高校まで公立へ通った場合の学習費総額は576万6084円、幼稚園から高校まで私立へ通った場合の学習費総額は1840万812円です。
 

大学でかかる入学料・授業料など

大学卒業までに必要な教育資金を考えるときに参考になるのが、文部科学省が発表している「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果」と「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」です。
 
これらの資料によると、私立大学の入学料は24万5951円、授業料は93万943円、施設設備費は18万186円、国立大学の入学料は28万2000円、授業料は52万800円(施設設備費が原則としてかかりません)です。以上をもとに卒業までに必要な教育費を考えると、私立大学は469万467円、国立大学は236万5200円になります。
 

幼稚園から大学卒業までにかかる教育費

幼稚園から高校まで公立、大学は国立へ通った場合にかかる教育費は813万1284円、幼稚園から高校まで公立、大学は私立へ通った場合にかかる教育費は1045万6551円、幼稚園から高校まで私立、大学は国立へ通った場合にかかる教育費は2076万6012円、幼稚園から大学まで私立へ通った場合にかかる教育費は2309万1279円です。
 
公立と国立へ通った場合と、すべて私立へ通った場合に生じる教育費の差額は1495万9995円です。必要になる教育資金は、子どもの進路で大きく異なります。この点には十分な注意が必要といえるでしょう。
 

子どもの進路を想定して教育資金を準備

幼稚園から大学まで私立へ通うと2000万円以上の教育費がかかります。子どもの進路は成長するまで分からないケースが多いため、余裕をもって教育資金を準備しておくほうがよいかもしれません。教育資金を準備する方法として、定期預金・財形貯蓄制度・学資保険などがあげられます。これらを活用しつつ、計画的に準備を進めてみてはいかがでしょうか。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査の結果を公表します
文部科学省 私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について
文部科学省 文部科学省令第十六号
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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