更新日: 2023.06.26 その他暮らし

毎日「外食派」毎日「自炊派」。月間の食費はどれくらい変わる?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

毎日「外食派」毎日「自炊派」。月間の食費はどれくらい変わる?
毎日の食事について、外食派と自炊派に大きく分かれるようです。また、仕事や体調によって、どちらを選択するかが左右され、それが食費に影響を及ぼします。一般的には、外食のほうが、自炊よりも食費がかさむイメージを持たれているようです。
 
この記事では、外食派と自炊派の月間の食費を、統計データを基に比較して、それぞれの食費にどのような差が出るのか、詳しく確認していきましょう。
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統計でみる家計の食費

まず、一般的な家計の食費について、考えてみます。総務省統計局の2022年「家計調査」によると、二人以上の世帯の月平均食費は約8万2000円です。これは世帯主の年齢により、数値が変わってきます。
 
例えば、29歳以下の世帯では、月額約5万7000円ですが、50代の世帯では、約8万8000円となるのです。70歳以上の世帯では、約7万6000円に低下します。もちろん、この数値は、平均的なものですので、居住する地域などによっても変わってくるでしょう。
 
しかし、ここで重要なことは、これらの平均値は、あくまで一般的な世帯を対象としたものですので、実際には、さまざまな要素に影響を受けるということです。個々のライフスタイルや好み、地域差などにより、実際の食費は、これらの数値と大きく異なる可能性があるのです。
 
環境要因は、個人では操作できませんが、外食にするか、自炊にするかという選択については、個人の判断で行うことができます。
 

外食と自炊にかかる食費の比較

ここでは、外食と自炊にかかる費用を試算してみましょう。
 

・外食の場合

都市部では、外食すれば、朝食に500円、ランチに1000円、ディナーであれば2000円は必要になります。つまり、一日に3500円となり、単純計算をすれば、1ヶ月で約10万円を超える食費となるでしょう。
 
また、外食の食費には、飲み物やデザートが加算される場合もあります。高級レストランなどでは、会計に、消費税とは別に10%程度のサービス料が含まれる場合もあります。これらを考慮に入れると、1食あたりの費用は、さらに上がっていきます。
 
さらに外食は、自炊と比べて、栄養バランスを考えることが難しい傾向にあります。特に外食が続くと、ビタミンなどを含む野菜類の摂取が不足することが知られています。それを補おうとすれば、サプリメントなどの費用も食費に加算されていくのです。
 
とはいえ外食は、食事の準備や片付けの手間を省けます。また、多種多様なメニューから選ぶこともできて、バラエティー豊かな食事が、手軽に楽しめるという側面もあります。そういった時間や、精神的なメリットを重視する方にとっては、栄養のバランスに気をつければ、外食は理想的な食事形態であるといえるでしょう。
 

・自炊の場合

都市部での一般的な自炊の食費は、食材の価格などを考えると、1食あたり300円から500円程度で済むでしょう。これを、1日3食として計算すると、1日に900円から1500円、1ヶ月では2万7000円から4万5000円となります。食材の選び方や調理方法、献立の工夫により、さらにコストダウンすることも可能です。
 
また自炊には、栄養バランスを自分でコントロールできるというメリットもあります。食材選びや調理のプロセスを通じて、食の大切さや楽しみを感じられるという点も、自炊の魅力といえるでしょう。
 
ただし、自炊をしていても、実質的な食費がかさむこともあります。無計画な買い物や、高価な食材の使用、余った食材の廃棄が重なると、外食と変わらない出費になることもありますので、この点には注意が必要です。
 

栄養のバランスをとりながらライフスタイルや価値観に合わせた選択を

月間の食費は、毎日外食を選ぶか、毎日自炊を選ぶかによって、大きく異なります。今回の試算では、最大で3倍以上の差になることが分かりました。とはいえ、双方にメリットとデメリットがあります。どちらを選択するにせよ、その人のライフスタイルや価値観に合わせて、栄養バランスのよい食事をとるように心がけることが、ポイントといえます。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編2022年 4-6 世帯主の年齢階級別 二人以上の世帯・勤労者世帯
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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