更新日: 2023.06.26 その他暮らし
サーキュレーターを一日中「つけっぱなし」の場合、電気代はどれくらいかかる?
今回は、サーキュレーターを購入する際に知っておくべきポイントと、かかる電気代について詳しく解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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サーキュレーターとは
そもそも、サーキュレーターとはどのようなものかが、よく分からないという人もいるかもしれません。特に、扇風機と混同してしまう人も、多いのではないでしょうか。サーキュレーターも、扇風機と同じく風を送る機械ですが、その目的が異なります。サーキュレーターの目的は、空気を循環させることだからです。
またサーキュレーターには、モーターが2種類あることに注意しましょう。それは、「ACモーター」と「DCモーター」です。ACモーターの「AC」は、交流(Alternate Current)を意味します。
交流とは、電流や電圧、電気の向きがほぼ一定の周期でプラスとマイナスに入れ替わることです。家庭用電化製品は、ほとんどが交流です。ACモーターには、価格が安いというメリットがあります。
一方、DCモーターの「DC」は、直流(Direct Current)を意味します。DCモーターのサーキュレーターは、価格が高めなことが多いものの、運転が静かで、消費電力を抑えられることがメリットです。
一日中つけっぱなしにしたら電力はどれくらいになるの?
それでは、サーキュレーターを一日中つけっぱなしにした場合の電力はいくらになるのかを、計算してみましょう。電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める1kWhあたり31円を適用します。
サーキュレーターの消費電力は、製品によって異なります。そこで今回は、ACモーターの消費電力を35W、DCモーターの消費電力を20Wと仮定しましょう。1時間あたりの電気代の計算式は「消費電力(kW)×料金単価(円/kWh)」です。
そうすると、ACモーターの1時間あたりの電気代は「35W÷1000×31円」ですので、1.085円です。24時間つけっぱなしだと、26.04円、1ヶ月(30日)つけっぱなしにすると、781.2円になります。
DCモーターの場合もみてみましょう。DCモーターの1時間あたりの電気代は「20W÷1000×31円」ですので、0.62円です。一日中つけっぱなしにした場合は、14.88円、1ヶ月つけっぱなしだと、446.4円になります。製品にもよりますが、一日中つけっぱなしにした場合、ACモーターとDCモーターでは、1ヶ月で300円程度の差が出ることになります。
多くのサーキュレーターには、タイマー機能が搭載されています。当然のことながら、一日中つけっぱなしにするのではなく、時間を決めて使用することで、電気代をより安く抑えることができるでしょう。例えば、1日8時間だけ使うようにすれば、かかる電気代は3分の1になります。
サーキュレーターにかかる電気代は月に数百円!
計算してみた結果、サーキュレーターを一日つけっぱなしにした場合の電気代は、ACモーターだとおよそ800円程度、DCモーターだとおよそ500円程度であることが分かりました。
使用する時間を減らせば、かかる電気代はもっと少なくなるでしょう。環境省によると、エアコンは、1℃温度を調節することで、10%程度の節電になるといわれています。エアコンにかかる電気代とサーキュレーターの電気代をよく比較して、節電対策に取り組みましょう。
出典
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A 「Q カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?」
環境省 COOL CHOICE 「みんなで節電アクション!」特設サイト 家庭でできる節電アクション
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー