あの車っていくら?意外と知らない「働く車の値段」1億円超えの車も!?

配信日: 2023.06.27

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あの車っていくら?意外と知らない「働く車の値段」1億円超えの車も!?
救急車・消防車・ゴミ収集車など、世の中には、数多くの働く車があります。特殊な仕様のため、高額なイメージがありますが、実際の値段を知っている方は少ないはず。今回は、働く車の値段を調べてみました。
FINANCIAL FIELD編集部

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レッカー車 オーダーメードで高額になることも!

レッカー車は、地域性や、トラブルに応じた車両を用意するために、オーダーメードが多いといわれています。標準タイプは用意されていますが、細かい仕様を入れることで、価格は変動します。
 
標準タイプの車両価格は、1400万円くらいからが相場で、大型レッカー車は4500万円ほどになります。2019年に、山梨県で開催されたレッカー車のイベントでは、6000万円を超える車両が紹介されました。
 

救急車 救急救命装備を搭載して1000万円超えも!

救急車には、患者の輸送をメインとするトヨタ救急車と、救急救命活動をするハイメディックがあります。トヨタ救急車は9人乗りで、2WDが564万5000円(税込み)、4WDは595万3000円(税込み)で販売されています。ハイメディックの場合は、2WDが1159万円(税込み)、4WDが1189万8000円(税込み)です。
 
地方自治体の場合は、入札の形式で購入します。例えば木更津市では、救急患者の命を救うための救急資機材などを搭載した高規格救急車を、約3500万円で購入したとのことです。
 

消防車 1億円オーバーの車両も!

消防車には、目的に応じて、さまざまな種類があります。消防ポンプ自動車は、消防活動の主力となる車両です。ほかにも、建物や危険物施設などの視察を行う査察車や、高所に取り残された人の救助および消火活動を行う、消防はしご車があります。
 
木更津市の公式サイトによると、平成29年度に購入した、水槽付消防ポンプ自動車は4428万円でした。最も高価な消防車両は、40メートル級はしご付消防自動車で、平成30年度に、2億2248万円で購入したとのことです。
 

ゴミ収集車 シャシーと架装部分で高級車並みの価格!

ゴミ収集車は、輸送用トラックなどに使われている各メーカーのシャシーに、ゴミ収集車の架装部分を搭載して完成します。
 
シャシーとして使用されるのは、いすゞ自動車のエルフやフォワード、日産自動車のアトラスやコンドル、日野自動車のレンジャーやデュトロなどです。架装部分を作るメーカーには、新明和工業・極東開発工業・モリタエコノスなどがあります。
 
大きさや圧縮部分のタイプなどによって、価格は異なります。例えば株式会社利根川産業によると、汎用性の高いプレス式の新車参考価格は、2・3トンタイプで1000万円ほど、4トンタイプは1000万円から、増トンタイプは1200万円~になります。ゴミ収集車は、特殊仕様であるため、納期に1年ほどかかるようです。
 

パトカー 意外とお買い得価格なクラウンパトカー!

赤色灯やサイレンアンプなどを装備する、パトカーのベース車になるのは、トヨタのクラウンです。クラウンには、警察庁仕様に基づく、パトカー専用のグレードがあります。以前は、日産のセドリック・スカイライン、三菱のシグマなどもベース車として使用されていましたが、生産終了などの理由で、クラウンだけになってしまいました。
 
パトカーも、入札によって購入されます。2019年に落札された車両をもとに、1台あたりの価格を計算すると、無線警ら車は300万円ほどで、交通取り締まり用は351万円ほどとのことでした。市販用のクラウンと比較すると、お買い得な価格であることが分かります。
 

自動車社会の転換期において働く車の将来はどうなる?

2023年3月15日、東京都江東区内の警察施設で、走行時に二酸化炭素などの排出ガスを出さない、ゼロエミッション車などの警察車両納車式が行われました。
 
パトカーとして導入されたのは、日産リーフ・トヨタプリウスPHV・トヨタMIRAIです。電動化パトカーの導入は、今後、全国に広がるかもしれません。それと同時に、ほかの働く車にも、電動化促進の大きな波が及ぶ可能性が考えられます。
 

出典

トヨタ自動車株式会社「TOYOTA、トヨタ救急車の安全装備を充実」

木更津市 よくあるご質問 「Q 一番高価な消防車はいくらですか。」

株式会社利根川産業「働く車、ゴミ収集車10の秘密」

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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