毎日「シャワー」と毎日「お風呂をためる」のとでは、結局どちらが節約になる?
配信日: 2023.07.06 更新日: 2023.07.07
そのため、自身が使う場合には、どちらの入浴方法がよりお得であるのかを知っておくことは、非常に大切です。
今回は、浴槽を使う場合とシャワーを使う場合のコストの比較と、入浴代を節約するポイントをご紹介します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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一人で使うならシャワーがお得!
浴槽にお湯を張った場合と、シャワーを使った場合では、使用人数にもよるものの、シャワーのほうが、お得に済ませやすい傾向にあります。
まず、それぞれのガス代を計算してみましょう。以下の条件の場合、浴槽をお湯で沸かすのにかかるガス代は、1回およそ35円となります。
1. 浴槽の水180リットル分を、20℃から40℃に、20分間沸かす
2. 東京ガスのB表基準単位料金130.46円をかけて算出(熱効率を80%、発熱量を10750キロカロリー/立方メートルに設定)
3. (40-20)(℃)×180(リットル)×80%÷10750(キロカロリー/立方メートル)×130.46(円/立方メートル)≒34.95円
シャワーについては、平均的な数値として、1分間に10リットル・15分間使うと仮定します。その場合は、以下の計算式になり、1回の入浴で30円程度のガス代がかかります。
・(40-20)(℃)×150(リットル)×80%÷10750(キロカロリー)×130.46(円/立方メートル)≒29.13円
上記の計算から、一人で入浴する場合は、シャワーで済ませるほうが、ガス代がかからないといえますまた湯量も、シャワーのほうが少なく済むため、総合的にみても、シャワーのほうが節約に効果的です。
とはいえ、どちらがお得かは、人数や使い方によって異なるため、一概にはいえません。2人以上で入浴する場合は、シャワーにかかるコストが人数分だけ増えていきますので、浴槽にお湯を張ったほうが、節約できるでしょう。
また、浴槽とシャワーを併用するならば、浴槽にお湯を張らずに、シャワーだけで済ませてしまうほうが安くなりますし、シャワーを出しっぱなしにして使う方は、浴槽にお湯をためるほうが安く済む可能性もあります。
お湯を使う量や時間を、上記の計算式に当てはめて、自分のケースについても確認してみましょう。
入浴代を節約するポイント
入浴代を節約したい場合は、設備を整えたり、使い方を見直したりすることが効果的です。
設備でいえば、例えば、節水のシャワーヘッドを導入するとよいでしょう。
従来のシャワーヘッドから、節水シャワーヘッドへ交換することで、製品にもよるものの、およそ40%の節水効果が期待できます。40%節水できれば、シャワー1回分のガス代はおよそ18円になり、毎日12円、30日で360円の節約ができる計算になります。
また「洗髪中もシャワーを出しっぱなしにしている」とか、「浴槽のお湯は浸かるだけで、洗い流すのはもっぱらシャワーで」といった場合もあるのではないでしょうか。洗髪中はシャワーを止めるとか、せっけんを洗い流すお湯は浴槽からくむことを意識すると、節約効果が期待できます。
毎日のバスタイムをお得に気持ちよく過ごせるように工夫を
浴槽とシャワーの、どちらが節約できるかということは、使用人数や使い方によって異なります。
しかし、一人で使う場合に限っていえば、基本的に、シャワーのほうが低コストで済むといえます。毎月のガス代・水道代を少しでも抑えたいと思われる方は、ご紹介したポイントを見直して、毎日、お得に、気持ちよく入浴できるようにしましょう。
>>> 【動画で見る】毎日「シャワー」と毎日「お風呂をためる」のとでは、結局どちらが節約になる?
出典
東京ガス株式会社 「ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー