奨学金「400万円」を借りた場合、毎月の返還額はどれくらい? 利子の有無で総額はどれだけ違う?
配信日: 2023.07.12 更新日: 2023.07.13
本記事では、400万円奨学金を借りる際の返還額について解説するため、奨学金を借りている人は参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
400万円奨学金を借りた場合の返還額
400万円奨学金を借りた場合、返還期間は最長20年(240ヶ月)であり、第一種奨学金と第二種奨学金の返還額は以下のようになります。
第一種奨学金 毎月1万6666円 最終1万6826円 総額400万円
第二種奨学金 毎月1万7321円 最終1万7441円 総額415万7160円
奨学金の返還は239回目まで同じ金額で進められますが、最終回は端数分を調整するので金額が普段と少し違うので注意しましょう。
また、第一種奨学金は無利子になっているので借りた金額を返還すれば良いですが、第二種奨学金は有利子なため借りた金額に利息を加えて返還していきます。日本学生支援機構の金利は毎年変動しているため、借りた時期によっては利息が多くなったり少なくなったりするのが特徴です。
第一種奨学金を借りるためには高校時代の学業成績に加えて、世帯年収なども関係してくるので、第二種奨学金よりも審査基準が厳しくなります。自身の成績が学年でトップクラスであっても、世帯年収がかなり多い場合は第二種奨学金しか認められないこともあります。
日本学生支援機構の金利はかなり低い
日本学生支援機構の金利は一般的なローンと比較するとかなり低く設定されていて、金融機関や消費者金融で借りると条件次第では金利が10%以上になるケースも少なくありません。
金利が10%で400万円を20年で返済すると利息はかなり高くなり、自身で思っているよりも返済額が多くなる可能性は高いです。400万円を金利が10%で20年間借りると、毎月返済額が3万8600円・総額926万4000円と倍以上の金額を返還しなければいけません。
学費が必要な場合、金融機関や消費者金融の利用も必要になってくるでしょう。ただ、最初は日本学生支援機構に相談したほうが将来的な返還負担の軽減につながります。日本学生支援機構では20年間借りていても利息が15万7160円なので、金利が10%で学費を借りるよりも400万円以上の差がある点は把握しておきましょう。
支払う利息を少しでも減らす方法とは?
第二種奨学金を借りているけれど少しでも利息を減らしたいと考えているなら、繰上返還が方法として挙げられます。金利は残高に対して計算されるため、繰上返還して残高を少しでも減らしておけば利息を減らせるためです。
日本学生支援機構の繰上返還は振替口座からの振替であり、繰り上げを希望する上限金額か希望する繰上回数のどちらかを選択します。
申込み方法は基本的にはインターネットを利用した申込になっていて、パソコンやスマートフォンから手続きをおこないますが、インターネットが使用できない場合は繰上返還申込書を利用する方法もあります。
まとめ
奨学金はあくまでも日本学生支援機構などから借りているお金なので、大学卒業後には返還しなければいけません。毎月の返還金額は借りている金額や金利によっても異なるため、自身の返還金額については把握しておくことが大切です。
日本学生支援機構の奨学金は一般的なローンと比較しても金利が低く設定されているので、奨学金の利用を考えている人は、まずは日本学生支援機構の利用を検討してみるのが良いでしょう。
出典
独立行政法人日本学生支援機構 貸与奨学金(返済必要)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー