更新日: 2019.01.11 その他暮らし
料理、楽器演奏、バック転も?ちょっとしたスキルを人に教えるプライベートレッスンを副業に
いま、「自分のちょっとしたスキルを誰かに教える」という副業が注目されています。「自分には人に教えるほどのスキルはない」という人も、ちょっと目にとめてみてください。
Text:藤木俊明(ふじき としあき)
副業評論家
明治大学リバティアカデミー講師
ビジネスコンテンツ制作の有限会社ガーデンシティ・プランニングを28年間経営。その実績から明治大学リバティアカデミーでライティングの講師をつとめています。7年前から「ローリスク独立」の執筆活動をはじめ、副業・起業関連の記事を夕刊フジ、東洋経済などに寄稿しています。副業解禁時代を迎え、「収入の多角化」こそほんとうの働き方改革だと考えています。
プライベートレッスンでちょっとしたことを学びたいニーズ
たとえば、「自分はキャッチボールがうまくできない。自分の子どもに教えたいのでちゃんとしたキャッチボールのやり方を教えて欲しい」というとき、どうしますか? 野球の専門学校に通うというのはハードルが高いし、けっこうお金がかかりそうです。
また、「Excelの集計だけ誰かに教えてもらいたい。ある程度Excelは使えるのだけど……」というとき、どうしますか? パソコン教室に通いますか? そんな大げさなことではなく、ちょっとした知りたい部分を「1対1」で教えてくれるとうれしいですよね。
いま、そういった「プライベートレッスン」で“教えて欲しい人”と、“教えてあげられる人”をマッチングする仕組みがあります。
料理でも、たとえば「包丁の研ぎ方を教えてあげられる」とか、「バック転だけは教えてあげられる」という人と、教えて欲しい人とをマッチングする仕組み(プラットフォーム)です。
そのようなちょっとしたスキルを持っている人は“教えて欲しい人(生徒)”と、“教えてあげられる人(講師)”とのマッチング・プラットフォームに「講師」として登録し、副業として行うと楽しいでしょう。
代表的なマッチング・プラットフォームには「ストアカ」や「サイタ」などがあります。
これらのプラットフォームでは、基本的に「講師」としての登録は無料で、教えるスキルやプロフィールなどを記入し、講師としてのページをつくることになります。
たとえば「サイタ」の場合は、対面での説明会に参加することが求められ、何らかスキル証明を持っていかなくてはいけないようです。「ストアカ」の方はもう少し講師としてのページを作成するまでの過程はカジュアルな手続きのようです。
学びたい人と都合を合わせて開催できる
こういう「ちょっとしたスキル」のプライベートレッスンのいいところは、自分とお客(レッスンを受けたい人)が時間と場所を調整し、都合に合わせて開催できるところです。ですので、会社の仕事を終えた後でも対応できることです。
問題は教える場所で、カフェなどを使うことが多いようです。また、こういうマッチング・プラットフォームでは、「場所探しのお手伝い機能」があることが多いようです。(秋葉原付近手で教えるならこういう場所が便利など)
レッスンを行った場合、評価がつけられます。その評価がよくなれば、生徒が集まりやすくなるはずです。また、講師のページに掲載する自分のプロフィールなどにも、差別化ポイントを書くなどの工夫が必要でしょう。
ちょっとしたスキルを提供する副業は、自分自身の「個」のブランディングを行うことに等しいといえます。副業を楽しみながら、自分のブランド戦略を工夫する。これはひょっとして本業にも生かせるスキルになるかも知れません。
Text:藤木 俊明(ふじき としあき)
明治大学リバティアカデミー講師・副業評論家