更新日: 2023.07.14 その他暮らし
300万円出すなら車、バイク、時計…。最もコスパが良い買い物はなに?
40歳の自営業者のAさんは、今年で独立10年目を迎えた記念に「大きな買い物」をすることを決意した。休みもとらずに働き続け、コツコツと貯めたお金のうち使える金額は「約300万円」に設定している。家族からも許しは得ているのだが、趣味はランニングくらいのAさんにとってお金のかかる趣味はほとんど縁がない。
ただ、せっかくなので男心がくすぐられ、かつ一般的に「お金がかかって仕方がない趣味」にロマンを投じてみたいという。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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どの趣味も300万円でも天井知らず?
「工学部出身なので昔から機械を見たり、いじったりするのが好きなんですよ。そうなると車やバイク、時計あたりが気になるのは多分、自然な流れなのだと思います」
車であれば自分でも整備しやすい旧車、バイクは400CCの単気筒のストリートバイクを狙っている。時計は自分で整備することは難しいが、複雑時計のなかでも特に値段が高いが「中身」を見て楽しめるトゥールビヨンを購入すれば、機械好きの心を満たす可能性は十分に考えられるだろう。
「どれも魅力的なんですが維持費を考えると、あまり高いのを購入すると維持費が怖いんですよね。車やバイクは今まで所有していなかったので保険もかかるし、中古を買うと故障もしやすいです。そもそもバイクは免許を取りに行かないといけません(笑)。時計も複雑機構にするほど、オーバーホール代も高いと聞いています。それに時計は付ける機会は多くても家族と楽しみにくいのがちょっと……。できればコスパ良く、長く楽しめる趣味を作りたいんですが、いつまでたっても踏ん切りが付かないんですよね」
自分の「コスパの定義」が明確でないなら、無理して始めないのも手
「金額以上の価値を楽しむこと=趣味におけるコスパ」とすると、買い物をする際に意識すべきなのは、なるべく買い物という行為そのものが目的にならないことだ。
Aさんは「300万円をどう使うか」という思考に終始してしまっているため、買う瞬間は満足できたとしてもその後、希望通り長く購入したモノを楽しみ続けられるかというと、少し不明瞭な部分が大きいという印象だ。モノではなく「コト」を中心にし、買いたいものよりも「買うべきもの」を選んでみてはいかがだろうか。
具体的には、確保した300万円を一度頭の隅に置いておき、来年、3年後、5年後、10年後にどんな暮らしをしたいか思い描くことをおすすめする。理想の生活に必要な商品と適したグレード(ブランド)を購入したほうが、同じものを長く楽しめて人生も豊かになりやすい「コスパ」の良い買い物になるのではないだろうか。
例えば、これからガンガン稼いでアッパーマス層以上になり、同じ階層の人たちと会食などを増やしたいのであれば高級時計で「箔(ステータス)」を付けるのは大いにアリだろう。
リタイア後に日本一周旅行をしてみたいというのであれば、40歳のタイミングで免許を取ってバイクデビューするのも悪くない。Aさんが少し触れているように、子どもが大きくなるまでにキャンプや旅行など、いろいろなイベントを楽しみたいなら車がベストチョイスだろう。
まとめ
「始めてみなければ分からない」というのであれば、100万円以下の時計と150万円程度の中型バイクを購入するなど複数を試してみることをおすすめする。厚生労働省によると、2019年の日本人男性の健康寿命は72.68歳でAさんはまだ30年以上、いろいろなことを元気に試せるともいえる。
お金を使うことそのものに男のロマンを感じているのであれば、話は別だが、コスパを求めるのであれば今の自分ではなく、将来の自分が楽しめる買い物を意識して損はないだろう。
出典
厚生労働省 e-ヘルスネット 平均寿命と健康寿命
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー