更新日: 2023.07.14 その他暮らし

【賃貸マンションVSホテル暮らし】1人暮らしの費用はどのくらいの差になる?「水道光熱費」も含めるとホテル暮らしはお得?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【賃貸マンションVSホテル暮らし】1人暮らしの費用はどのくらいの差になる?「水道光熱費」も含めるとホテル暮らしはお得?
ホテル暮らしは毎日好きな部屋に宿泊でき、掃除や洗濯なども必要に応じて自分のかわりにやってくれるなど、魅力的な居住スタイルの1つです。一方で宿泊費が毎日1万円かかると仮定しても月30万円の固定費が発生するため、富裕層が楽しむ方法というイメージが強いかもしれません。
 
ただし、最近はホテル暮らしのサブスクリプションサービスも続々と登場して「ホテル暮らし=非常に高い」とは限らない状況になってきました。そこで本記事では、賃貸マンションとホテル暮らしを比較して、独身で1人暮らしの場合は1ヶ月あたり費用面でどう変わるのか、解説します。
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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1ヶ月あたりの平均的な家賃と必要経費はいくら?

まずは賃貸アパートやマンションを契約して、毎月家賃や水道光熱費などの必要経費を支払う場合はいくらかかるのか、見ていきましょう。
 
総務省統計局が行った2022年度の家計調査によると、単身世帯の平均的な1ヶ月あたりの賃料は5万3785円、水道光熱費は1万1698円となっています。一方で国土交通省が実施した「令和3年度住宅市場動向調査」によると、家賃平均は月額7万5259円、共益費平均は月額5362円となっており、実質家賃は約8万円かかることが分かりました。
 
総務省や国土交通省のデータはあくまで平均値であり、実際は居住エリアや賃料相場、生活環境などによって大きく変化するため一概には言えませんが、水道光熱費を含めると月6~9万円近くかかることが多いと思われます。
 

ホテル暮らしの場合はいくらかかる?

グッドルーム株式会社が運営する「goodroom」を参考にすると、例えば、東京都心の一般的なビジネスホテルの場合、最低でも月額13~15万円くらいかかることが多いです。
 
仮に、賃貸マンション生活の場合に家賃と水道光熱費が合計で9万円かかるとすると、ホテル暮らしは上記の場合13~15万円程度なので5万円程度の差となり、賃貸マンション暮らしがお得といえます。
 
ただし、ホテル暮らしの場合は水道光熱費が含まれていて、掃除や食事が付いている場合もあり、月額費用の数字面だけで比較するのは早計かもしれません。
 
タオルやリネンの交換、掃除頻度などのサービス、共用部の設備などはホテルごとに異なるため、単純に比較するのは困難です。個々のサービス内容や設備面も含めて総合的に費用対効果や価値を感じられるか検討する必要があるといえるでしょう。
 

ホテル暮らしのサブスクは主に2種類ある

そもそもホテル暮らしのサブスクといっても、さまざまな種類や特徴があります。先ほどのgoodroomの事例のように全国にあるさまざまなホテルから選択できるタイプと特定のホテルのみを利用できるタイプに分かれます。
 
全国さまざまな場所やホテルで暮らしてみたい場合は前者、出張もなく自宅やオフィスのように毎日同じ場所で過ごしたい場合は後者を選ぶ傾向があるかもしれません。
 
特定のホテルの場合は高級ホテルもサービス展開を行っています。たとえば帝国ホテルは「帝国ホテルサービスアパートメント」と称して「ホテル住まい」の選択を提供しています。部屋タイプや広さなどによって変化しますが、レギュラーフロアだと30泊39万6000円で利用可能です。
 
もちろん、一般的な賃貸マンション生活に比べるとかなり高額となりますが、憧れのラグジュアリーホテルに住めると考えると魅力的ですね。
 

まとめ

今回は、1ヶ月間賃貸マンションとホテル暮らしではどのくらい費用面で違いが出るのか解説しました。
 
一般的にホテル暮らしのほうが費用は高くなりやすいですが、水道光熱費など必要経費が含まれていて、掃除や洗濯、食事などのサービス、カフェやコワーキングスペースの設備があるなど、賃貸マンションにはないメリットがあるのも魅力的です。
 
さまざまな要素を比較検討する必要がありますが、総合的に価値を感じるのであればホテル暮らしも選択肢に入るかもしれません。
 

出典

総務省統計局 家計調査/家計収支編 単身世帯 詳細結果表 2022年

国土交通省 令和3年度 住宅市場動向調査

帝国ホテル サービスアパートメント料金表

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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