更新日: 2023.07.20 その他暮らし
傘の置き忘れは生涯で「85万円」の損失!? どうすれば防ぐことができる?
本記事では自身への戒めも込めて、傘を大切にしない生活を繰り返していると、生涯でいくら損をするのか計算してみたいと思います。
執筆者:佐々木咲(ささき さき)
2級FP技能士
なぜ傘をなくすのか
傘をすぐになくしてしまうのはなぜなのでしょうか。「ズボラだから」とひと言で済まされる話ではあるかもしれませんが、もう少し掘り下げて考えてみたいと思います。
安いから
今や傘は100円ショップでも購入することができます。慌てて寄ったコンビニでも500円程度です。「なくしても安い」、「どこでもすぐに買える」という心理が、傘を簡単になくしてしまう大きな原因になっているのではないでしょうか。
なくした場所を思い出せない
傘を置き忘れたのであれば取りに戻ればよい話です。なぜ戻らずに新しい傘を買うのか、それは置き忘れた場所が分からないからです。傘は、外出先で傘立てに入れたりどこかに引っ掛けたりするなど手から離す機会が多いため、いつどの時点で手元からなくなっていたのか思い出すことは困難になりがちなのです。
傘をなくす人の生涯の損失額
雨の日3日に対して1回のペースで傘をなくした場合の生涯の損失額を計算してみましょう。生涯といっても、社会人として出歩く機会の多い20歳から70歳までの50年間とし、雨の日の数は気象庁が公表している1991年から2020年の平均値である102日(東京都)とします。
傘を買った回数:102日÷3日=34日
傘代:34日×500円=1万7000円
50年分の傘代:1万7000円×50年=85万円
なんと85万円という結果になりました。傘の値段は、100円、1000円などさまざまなものを買うことを前提に、一律500円で計算しています。傘を買うためのお金ではありますが、1本を長く使用していればほとんどかからなかったお金です。もったいない限りですね。
傘をなくさないための方法
50年で85万円という数字を見ると、悲しくなりますね。少しでも傘をなくす回数を減らすために、これからは以下の点に注意してみてはいかがでしょうか。
お気に入りの傘を持つ
ビニール傘は安価でどこでも買うことができるため、その分、「別になくしてもあきらめがつく」と心の奥底で思っていませんか? そこで、「絶対になくしたくない」というお気に入りの傘を持ってみてはどうでしょうか。すぐに買い替えられない高価な傘であれば、なおさらおすすめです。
折り畳み傘にする
外出先で傘を置くから忘れるのです。肌身離さず持てる折り畳み傘にしましょう。いつでもカバンの中に入れておけるので、突然の雨でも傘を買わずに済みます。
時間に余裕を持って行動する
急いでいると自然と忘れ物は増えるものです。自宅や会社を出るとき、電車を降りるときなど、忘れ物がないかを確認できる数秒のゆとりを持って行動しましょう。
まとめ
傘は消耗品のような値段で買えるようになりましたが、本来は繰り返し長く使用できるものです。無駄な傘代がもったいないのはもちろんですが、環境面から考えても傘の使い捨ては控えていきましょう(筆者も努力します)。
出典
気象庁 晴れ日数と降水日数の平年値
執筆者:佐々木咲
2級FP技能士