「それ偽札ですよね?」→まだ使える旧札を「使えない」と言われたらどうすればいい?

配信日: 2023.07.21

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「それ偽札ですよね?」→まだ使える旧札を「使えない」と言われたらどうすればいい?
一般的に、印刷した年月日が新しい・古いは別として、お札はすでに市中に出回っているものが手元に入ってきます。たとえ旧札であっても実際に使用できるものもあります。ただ、旧札を見たことがない人は使えないと思ってしまう場合があります。そこで、本記事では使用可能な旧札を使えるものだと証明するためにどのような方法があるのか解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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お札は約20年ごとに改刷されている

そもそも、お札のデザインが変更されるのはなぜなのでしょうか。財務省のホームページでその答えを得られます。
 

・お札の偽造防止のために改刷する必要がある

財務省が令和3年12月20日に質問に対して回答したものを見ると、偽札が世に出回らないように約20年ごとに改刷しているようです。改刷とはお札の偽造防止のために新しい偽札防止技術を取り入れたり、新たなデザインに変更したりすることを指します。
 

・令和6年7月頃に新お札が登場予定

最後に改刷されたのは平成16年であり、令和6年7月頃には20年が経過するため、1万円札、5000円札、1000円札が改刷されることが決定しています。新しいお札のデザインは、国立印刷局の「新しい日本銀行券特設サイト」に掲載されています。
 

もしお札が「使えない」と言われたときは

レジでお札を出したときに、「このお札は使えません」と言われてしまったことがある人もいるのではないでしょうか。ほかのお札を出せば問題ないのですが、それでも使用できるお札なのに「使えない」と断られてしまうのは納得できないかもしれません。そのようなときには、旧札でも使用できることを説明しましょう。
 

・お札には無制限の強制適用力がある

旧札を見たことがない人、特に若い世代は旧札を見たときに偽札だと勘違いしたり、旧札が使用できないと思い込んでいたりするケースがあります。そのため、お札には法的に無制限の強制適用力があることを伝えましょう。
 
簡単に言えば、お札は古いものであっても法的な特別措置がとられない限りは使用可能です。すでに発行が停止されたものであっても、使用できるものが少なくありません。こちらについては、国立印刷局の「お札に関するよくあるご質問」内で確認できます。過去のお札のデザイン写真も同局に掲載されているので、見せながら説明しましょう。
 

・旧札を知っていそうな年代のスタッフに説明してもらう

前述した方法が不可能な場合は、旧札を知っている年代のスタッフに説明してもらうのも1つの方法です。お札は20年ごとに改刷されているため、20年ほど前に大人だった年齢であれば旧札を見たり、実際に使用したりした経験がある可能性が高いでしょう。偽札ではなく、実際に使用されていたとわかれば、今後同じようなことがあってもスムーズに対応してもらえます。
 

現状として使用可能なお札

最新のお札以外では、すでに発行が停止されたお札が少なくありません。発行停止された旧札で、現状使用可能なのは18種類です。昭和18年以前に発行されたものでは「い一円券」「改造一円券」「旧一円券」の3種類があります。「旧一円券」は明治18年に発行されたお札で、使用可能なお札としては最も古いものです。
 
昭和21年発行のお札はA券と呼ばれています。使用可能なのは「A百円券」「A十円券」「A五円券」「A一円券」の4種類です。対して、昭和25~28年に発行されたものはB券と呼ばれています。
 
使用できるのは「B千円券」「B五百円券」「B百円券」「B五十円券」の4種類です。昭和32~44年に発行されたものはC券と呼ばれています。使用可能なのは「C一万円券」「C五千円券」「C千円券」「C五百円券」の4種類です。それ以降に発行されたお札は「D一万円券」「D五千円券」「D千円券」の3種類となっています。
 

お札は法的にずっと使用できる

お札は旧札でも、法的に除外されない限りずっと使用できます。発行停止されたものであっても現状使用できる旧札が18種類あり、持っている場合はお店でも使用することが可能です。ただ、発行された年が明治や昭和などの場合、見たこともないという若い世代もいます。そのため、国立印刷局のホームページをブックマークするなどして説明できる状態にしておくと安心です。
 

出典

独立行政法人 国立印刷局 お札に関するよくあるご質問

国立印刷局 新しい日本銀行券特設サイト

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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