更新日: 2023.07.23 その他暮らし
祖父の部屋から「昔の小銭」が大量に出てきました。錆びていますが交換はできますか?
基本的に、日本のお金はさびにくい素材で製造されています。しかし、長年使用されていたり、保管方法によっては化学反応を起こしたりしてさびている状態のものを見かけることも少なくありません。
では、さびている小銭は交換してもらえるのでしょうか。本記事では、さびた小銭について解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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日本で使用可能な古い硬貨
日本の硬貨に使用されているのはアルミニウムや銅、スズ、亜鉛、ニッケルであり、通常使用している範囲であれば、さびにくいです。
2023年7月現在、発行されていないものの使用可能な硬貨は9種類あります。十円貨幣は1種類、五円、十円、五十円、百円、五百円はそれぞれ2種類が使用可能です。使用可能な硬貨は、財務省のホームページにある「財務省の政策」から「通貨」を選択すると確認できます。
・かつては五円玉や五十円玉の穴なしタイプが発行されていた
最も古いものは昭和23~24年ごろに発行されていた五円黄銅貨幣です。このころに発行されていた五円玉は穴あきタイプと穴なしタイプの2種類でした。
また、五十円ニッケル貨幣についても穴あきタイプと穴なしタイプがあります。穴あきタイプであれば見慣れている人は多いですが、穴なしタイプは見ても使用できるのかわからない人もいるかもしれません。
・コレクターに人気の「ギザ10」
十円貨幣について「ギザ10」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ギザ10とは、昭和26~33年にかけてのみ発行されていた、側面にギザギザとした加工が施された十円貨幣です。
ギザ10は通常使用するのであれば十円の価値しかありません。ただし、すでに発行停止になっている硬貨であり、珍しいギザギザの加工があることからコレクターの間では人気があります。
さびの状態によっては使用できない場合がある
硬貨がさびてしまっている場合でも使用すること自体は可能です。ただ、判別がしにくい状態のものはATMや自動販売機、セルフレジなどで使用できない可能性があります。
・さびた硬貨は交換してもらってから使用するのがおすすめ
前述したように、さびで判別しにくい状態になっている場合、手渡しで支払うとき以外は使用不可になってしまうことがあります。
一部の銀行や信用金庫ではさびた硬貨を交換可能です。最寄りの銀行や信用金庫に行く場合は、さびた硬貨の交換が可能かどうかについてあらかじめ問い合わせてから行くほうがよいでしょう。また、交換してもらう場合も、汚れなどで判別しにくいものはできるだけ洗って乾燥させてから持参する必要があります。
日本銀行では、お金の交換時に手数料はかかりません。
・古銭はさびていても価値が高い場合もある
発行停止になっていても通常硬貨と同じように使用できるものであれば、さびを落としてから使用することも可能です。
ただし、使用できないほど古い時代の貨幣は、さびていたとしてもそのままの状態で価値が高い場合もあります。そういったものに関しては自分で手入れをしないほうがよいでしょう。
さびの状態によっては硬貨を使用できないので注意
昔のお金(発行停止になったお金)でも使用できるものがあります。ただし、さびている場合は硬貨の判読ができず、使用できないときもあるので、そのまま使用するよりは一部の銀行や信用金庫で交換してもらうほうが安心です。
すでに、使用できない古銭には、自分で手入れすると価値が下がる場合があるので注意しましょう。
出典
財務省 通常貨幣一覧
日本銀行 日本銀行が行う損傷現金の引換えについて
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー