更新日: 2023.07.23 その他暮らし
車の「整備代」を節約したい! 自分で作業するのは厳しい? 素人のDIYに向かない箇所とは?
執筆者:宇野源一(うの げんいち)
AFP
簡単な作業であれば自分でやっても問題ない
車の整備といっても、簡単なものから専門的な知識が必要なものまで多岐にわたります。「重整備」と呼ばれるような足回りの分解やエンジン関連の整備はプロにお願いするのが無難です。
DIY整備に適した作業はどのような作業なのかというと、車の取扱説明書に記載してあるような「軽作業」が該当します。具体的に紹介します。
ワイパーゴム交換
簡単な作業の代表です。車種によって作業内容が多少変わりますが、基本的にはワイパーブレードを取り外して中に入っているゴムを入れ替える作業をするだけです。慣れている人なら5分程度、初めての人でも15分程度の作業で交換できるでしょう。
バルブ(電球)交換
ワイパーゴム交換と同様に簡単な作業です。作業の方法は基本的に取扱説明書に記載されているので、それに従って作業をすれば難なく完了するでしょう。ただし、DIY作業が可能なのは一般的なハロゲンバルブのみです。
近年の車の主流となっている発光ダイオード(LED)電球は部品の調達もディーラー経由となることが多いため、自身での作業は難しいでしょう。
エアコンフィルター交換
上記2つの作業より少し難易度が上がる作業ですが、DIYでも作業可能です。車種によってエアコンフィルターは少し奥まった場所に設置されていますが、フィルターの位置と内装部品などの脱着方法が分かる場合は作業してみるといいでしょう。
素人DIYに向かない作業内容とは
DIY作業できる中には前述した比較的簡単な作業もあれば、それ以外の作業があります。DIY向きではない作業とは何か、以下で紹介します。
多くの工具が必要になる作業
車には小さなネジまで含めると3万点ほどの部品が使われています。ネジやボルトを外すだけでも何種類もの工具が必要になりますし、作業内容によっては専門的な工具が必要な場合もあります。これらの道具をそろえるだけで数万円もの費用がかかることもあり、保管場所にも困ります。それであればお店に頼んだほうが無難と言えるでしょう。
電子機器関連の作業
最近の車はほとんどの電子機器がコンピューターで管理されています。専門的な知識を有していない状態で作業に失敗すると、ショートを起こして車が壊れてしまうこともあります。
筆者がディーラー勤務時代、ルームランプ交換をしただけで車のメインコンピューターが故障してしまい、10万円以上の出費となってしまったという顧客がいました。DIY作業は工賃を節約できますが、このようなリスクをともなうことは理解しておく必要があります。
お金がかかってもリスク回避のためにプロに作業を依頼するのが無難
エンジンやブレーキ、足回りなど、少しの作業ミスでも大事故につながりかねない部分は、国家資格を保有した自動車整備士がいる整備工場に依頼することは基本ですが、それ以外を素人が作業するのは余計な費用がかかることもありえます。それならばプロに依頼したほうが安心なので、どのようなリスクがあるのかも踏まえて検討するようにしましょう。
執筆者:宇野源一
AFP