【暮らしの幸福度】「東京」と「東京以外」で大差なし? ポイントはコスト面?

配信日: 2023.07.24

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【暮らしの幸福度】「東京」と「東京以外」で大差なし? ポイントはコスト面?
人生において、住む場所はとても重要です。仕事や健康、家族などにとってどこがよいのか、住む場所に頭を悩ませる人も多いでしょう。実際に、1都3県と地方都市では、どちらに住んでいる人の方が幸せ度が高いのでしょうか。住んでいる人の幸福度を参考に、住む場所を決めたいと考える人も少なくないでしょう。
 
今回は、住んでいる地域によって幸福度に違いがあるのかや、東京と東京以外のコスト面などについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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住んでいる地域は幸福度に影響しない?

株式会社AZWAYでは、10代から60代以上の男女500人を対象にアンケートを実施し、「東京と地方住まいの幸福度」としてまとめています。この調査の中で、「今住んでいる地域の幸せ度」について尋ねています。その結果、幸せ度に関しては、東京に住んでいる人と東京以外に住んでいる人との間に、顕著な差はみられませんでした。
 
ちなみに、東京に住んでいる人については、現在の居住地に対しての幸せ度が「70%くらい」と回答した人がもっとも多く、全体の40%を超えています。「50%くらい」と回答した人も30%を超えており、概ね、満足している人が多いようです。
 
一方で、東京以外に住んでいる人についても、現在の居住地に対しての幸せ度は「70%くらい」と回答した人がもっとも多く、全体の35%を超えています。「50%くらい」と回答した人も30%以上いました。幸せ度が「90%くらい」と回答した人は、いずれも20%前後となっています。同調査の結果から、住んでいる地域そのものは幸福度に影響をあまり与えないことがうかがえるでしょう。
 

東京にも東京以外にもコスト面のデメリットあり

そこに住んでいる人が感じる幸福度に差はなくとも、やはり、住んでいる地域ごとにメリットやデメリットがあります。ここでは、特に、東京とそれ以外の地域のコスト面についてみていきましょう。
 

・東京のデメリットは家にかける支出が大きくなる点

同調査では、「家にかける支出」についても尋ねています。東京に住んでいる人では、家にかける年間支出が「(70万1円以上)100万円以下」と回答した人がもっとも多くなっています。割合は全体の32.7%です。東京以外の地域では(70万1円以上)100万円以下」と回答した人は全体の18.8%にすぎません。
 
東京以外に住んでいる人では、家にかける年間支出が「10万円以下」と回答した人がもっとも多く、全体の26.3%でした。東京はやはり家にかける金額が地方と比べて多く、その点が生活するうえでの一つのデメリットになっているといえそうです。
 

・地方で特にお金がかかるのは移動

地方に住んでいれば、お金がまったくかからないわけではありません。同調査では、地方に住む際のコスト面のデメリットとして「車がないと不便であり、ガソリン代や維持費、税金の負担が大きくなる」などと回答した人もいます。また、「単発のアルバイトの仕事が少ない」と回答した人もいました。車社会だからこそ負担となるコストや、手軽にお金を稼げる場が少ない点は、確かに地方のデメリットといえるでしょう。
 

幸福度が上がる地域は人それぞれ

同調査のさまざまな回答をみると、東京を含めた関東エリアも、それ以外の地方都市にも、それぞれメリットとデメリットがありそうです。そのメリットやデメリットの捉え方や重要度も人により異なるでしょう。幸福度が高い地域にも、どうやら個人差があります。
 
さまざまな情報を獲得し、短期間でもよいので実際に住んでみるなどして、自身に合った地域を見つけることが大切です。特にコスト面は生活するうえで重要となるため、慎重に想定しながら各地域を比較する必要があります。
 

幸せ度の基準やコスト面を確認したうえで住む場所を選択しよう

人は、今住んでいる地域に一定の満足感を抱く傾向があるようです。東京に住んでいても地方に住んでいても、幸福度があまり変わらないといった調査結果からも、それがうかがえます。しかし、どの地域に住んだとしても、コスト面でのデメリットはあるものです。地域ごとにコスト面でどのようなデメリットがあるのかを確認・理解したうえで、住む場所を決めるとよいでしょう。
 

出典

幸せおうち計画 「東京と地方住まい、幸福度が高いのはどっち?」男女500人アンケート調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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