更新日: 2024.03.19 その他暮らし

「推し活」に使う額の平均は月いくら? 費用の捻出や支出管理にシビアな現状とは

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

「推し活」に使う額の平均は月いくら? 費用の捻出や支出管理にシビアな現状とは
自分のお気に入りの人やキャラクターを支援する「推し活」に日々精を出している人は少なくありません。しかし、推し活にはお金がかかります。推し活を趣味や生きがいとする人は、そのためのお金の工面が不可欠です。
 
あるアンケート調査では、かなりの金額が毎月推し活に使われている現状も浮き彫りとなっています。今回は、推し活をしている人が活動にかける金額や、その費用の捻出のためにしていることなどについて紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

推し活にかける金額は毎月1万6000円超

R&C株式会社は、お金に関する推し活事情を調査するため、実際に推し活をしている1000人に対してアンケートを実施しました。その結果によると、推し活をする人が、この活動にかけている平均金額は1カ月あたり1万6605円となっています。年間に換算すると約20万円です。お金に対する価値観は人それぞれですが、家族でも恋人でもない人へかけるお金としては、非常に高額であるといえるでしょう。
 
同調査では、推しの分野別の金額もまとめています。推し活をする人がもっとも高い金額をかけている対象分野は「俳優(舞台)」でした。その額は、月平均で3万1375円です。2位は「声優」で、同じく1万6686円、3位は「YouTuber・インフルエンサー」で1万5306円となっています。
 
分野ごとにみると俳優が突出しており、平均を押し上げていることがわかります。しかし、いずれの分野も月平均で1万円以上の金額が使われているようです。
 

推し活に疲れを感じている人は4割以上?

推し活をしている人たちは、本人の意思でお気に入りの人やキャラクターを支援しているでしょう。しかし、推し活に疲れを感じている人も少なくないようです。同調査によると、推し活の疲れを表現する「推し疲れ」に対し「感じることが多い」と回答した人の割合は10%でした。
 
「ときどき感じる」と回答した人も33%おり、程度の差はありますが、あわせると4割以上の人が推し活に疲れを感じている現状がうかがえます。また、推し疲れの理由を聞いたところ、もっとも多い回答は「出費がきつい」で、割合は55%にのぼりました。やはり、推し活の継続にはある程度のお金が必要なようです。
 

推し活費用の捻出のためにしている工夫とは

推し活にはある程度のお金が必要となるようですが、推し活をしている人は自分の活動継続のために、さまざまなところで工夫をしています。推し活費用のための工夫として、「ポイ活でたまった分で推し活をする」や「イベントのために事前に積立貯金をしている」などしている人がいるようです。
 
こうした回答からは、堅実性の高さがうかがえます。ほかにも「家計簿はつけていないけれど、推し活費はメモして金額を把握する」といった回答もありました。
 
「遠征費はホテル代を格安サイトで調べて少しでも抑える」という人もいます。「推し活以外では無駄遣いをしないように節約。推しのためなら我慢できる」という人もおり、工夫だけではなく努力や我慢も推し活のためには重要となっているようです。
 
推し活をしている人は経済的に裕福であるというよりも、工夫や努力で費用を捻出しつつ、推し活以外の支出管理には非常にシビアであるといえるでしょう。
 

費用の捻出や支出管理の末に得られる推し活の喜び

推し活に毎月1万6000円以上もかける人がいると聞くと、なかなか理解ができないという人もいるでしょう。しかし、推し活をしている人は、そのために費用の捻出や支出管理をシビアに行っています。
 
出費が多いため推し疲れを感じる人もいるようですが、それでも推し活により得られるものは決して小さくはないようです。人生を豊かに楽しく過ごすためには、必要な出費の一つととらえているということでしょう。
 

出典

株式会社大黒屋 推し活に使うお金は月平均16,605円!1,000人の推し活事情を調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集