夏休みは「四国お遍路の旅」に行きたい! 日数や費用はどのくらい必要?

配信日: 2023.07.25 更新日: 2023.07.26

この記事は約 3 分で読めます。
夏休みは「四国お遍路の旅」に行きたい! 日数や費用はどのくらい必要?
念願の夏季休暇を取る時期になりました。長期の休暇予定の人も多いのではないでしょうか? 特に、10日前後の長期休暇を取得できる人は、「四国お遍路の旅」に行くことが可能です。 しかし、費用はどのくらいかかるものなのか気になるところです。
 
本記事では、四国お遍路の旅がどんなもので、どのくらいの費用がかかるのかを紹介します。
柳沢俊宏

執筆者:柳沢俊宏(やなぎざわ としひろ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表

四国お遍路の旅とは?

四国お遍路の旅とは、四国八十八ヶ所巡りのことです。HTB(北海道テレビ)の人気番組「水曜どうでしょう」で、現在俳優として大活躍している大泉洋さんが回られていたことで知っている人も多いかと思います。
 

お遍路って何?

四国八十八ヶ所巡り、いわゆるお遍路とは、讃岐(現在の香川県)で生誕した空海(弘法大師)にゆかりのある八十八ヶ所の寺院をお参りすることです。過酷な旅であるお遍路をすることで、煩悩がなくなり、願い事がかなうと言われています。
 
当初のお遍路は、修行僧が中心で宗教色の濃いものでした。しかし、最近では観光を兼ねて回る人も増えています。特に、外国からの観光客に人気の旅となっています。
 

どのくらいの日数が必要?

お遍路には大きく2つの回り方があります。1つは歩き遍路といわれるもので、名前のとおり歩いて四国を1周するものです。寺院の中には山奥に建てられているものもあり、かなり過酷な回り方になります。どれほど屈強な人でも40日以上はかかると想定しておくのが無難です。
 
「さすがに40日以上は……」という人が大多数かと思いますので、現実的にはもう1つの車で回る車遍路を選択される人が多いです。車遍路の場合、10日程度を想定しておくと無難です。
 

費用はどのくらいかかる?

気になるところが費用です。今回は、車遍路で必要になる費用を紹介したいと思います。費用には大きく分けて物品費、宿泊費、交通費があるので、それぞれ分けて説明します。
 

物品費

お遍路の旅をするにはいくつか物品が必要になります。こだわればこだわるほど物品は必要かつ高額になるので、今回は、最低限必要なものを列挙したいと思います。

・白衣 約3000円
・数珠 約3000円
・納経帳 約3000円
・経本 約500円
・納札 約100円
・線香 約1000円
・ろうそく 約1000円

合計で1万5000円程度の費用が、物品購入時、必要になると考えておけばじゅうぶんです。最低限としていますが、あくまでも作法を守ってしっかりと巡礼される人を基準としています。
 
観光で回られる人にとっては、購入をしなくても問題ありません(ただし、信仰深く巡礼されている人への配慮は必要です)。
 

宿泊費

10日程度を見越しているので、最低でも10泊の宿泊代が必要です。ビジネスホテルに宿泊する場合は、1泊5000円~1万円程度を想定していればじゅうぶんです。
 
また、道の駅で車中泊をすることで宿泊費を節約される人も多くいます(車中泊を検討する際には各道の駅のルールを確認しておくことがおすすめです)。
 
ほかにも、道中の食費は必要になりますが、各人のこだわりによって異なるため、ここでの言及は避けたいと思います。
 

交通費

まず、四国までの交通費が必要です。第1番札所は徳島県の霊山寺(りょうぜんじ)なので、関西圏からのアクセスは便利です。そして、車での移動になるので、ガソリン代も必要になります。
 
燃費は乗車する車によって変わってくるかと思います。全行程は約1500kmなので、燃費に合わせたガソリン代を想定しておきましょう。
 

結局いくら必要?

長々と紹介しましたが、結局いくらぐらい必要かというと、車遍路の場合は20万円準備できていればじゅうぶんです。「やっぱり結構費用がかかるな……」と思った人もいるかもしれません。しかし、お遍路の旅を通じて出会う人や四国の景色は格別です。また、自分を見つめ直すとてもよい機会になります。
 
せっかくの長期休暇です。ぜひ四国お遍路の旅へ一歩踏み出してみましょう。
 

出典

四国八十八ヶ所霊場会
 
※2023/7/26 記事を一部修正いたしました。
 
執筆者:柳沢俊宏
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、ワイゼットFPオフィス代表

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集