猛暑でグッタリ…暑さが厳しい都市はどこだ。今までの国内最高気温を調べてみた
配信日: 2018.08.10 更新日: 2019.01.11
夏は暑いのが当たり前だとしても、酷暑だと仕事や家事等に身が入らないだけでなく電気代も上がるので、ほどほどの暑さを望みたいものです。
そこで、酷暑を避けるなら気温があまり高くならなさそうな場所で生活すれば良いのではないかと考え、日本国内で気温が特に高くなる場所を確認してみました。
Text:松浦建二(まつうら けんじ)
CFP(R)認定者
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/
2018年、熊谷は41.1℃で国内最高気温、青梅は40.8℃で都内最高気温
下記は気象庁のホームページから、日本全国の観測地点で測定した気温の高い記録を表にまとめたものです。
一つ目が1位~20位まで、二つ目が24位~34位まで載せてあります。気象庁のホームページにある歴代ランキングは各地点の観測史上1位の値のみなので、1位以外も含めてみました。
資料:気象庁
※観測地点によって観測開始時期は異なります。
国内最高気温は埼玉県の熊谷(熊谷市)で、今年の7月23日に41.1℃を記録しました。高知県の江川崎(四万十市)41.0℃を5年ぶりに上回り、首位奪還(嬉しくないでしょうが)です。また、同日に東京都の青梅(青梅市)でも40.8℃を記録し、都内で初めての40℃超えとなりました。上位は山形県の山形(山形市)が1933年(昭和8年)に記録した40.8℃を除けば、2007年・2013年・2018年の3年に集中しています。
資料:気象庁
※観測地点によって観測開始時期は異なります。
34位タイまで延べ47地点の記録のうち、2018年(7月18日と23日)だけで8地点記録しています。今年以上に多かったのが2013年で、8月10日から13日の4日間で9地点記録しています。また、延べ33地点で40℃超えを記録しています。
九州は意外と高温にならない!?
34位タイまで延べ47地点の記録を都道府県別に分けてみると、下記のようになります。
岐阜県が延べ8地点で最も多く、特に多治見(多治見市)で6回も記録しています。多治見市は毎年のように39℃以上を記録しており、ホームページにも大きく「あついまちたじみ」と書いてあるので、本当にかなり暑いのでしょう。
岐阜県の次は埼玉県・山梨県・群馬県の3県が7地点で並び、甲府(甲府市)が5回、館林(館林市)が4回記録しています。地域別では中部地方(延べ20地点)と関東地方(17)にかなり集中しています。
関東平野の海から遠い利根川流域や、山に囲まれた盆地は、夏に気温が高くなりやすいと言えそうです。
34位タイまでに一つも入っていない地域もあります。北海道はイメージ通りだとして、緯度が低く暑そうなイメージのある九州・沖縄地方や中国地方が一つも入っていません。
沖縄県内の最高気温は36.1℃(下地2016年・糸数2013年・伊原間2012年)で埼玉県の熊谷より5℃も低いです。風通しが良く熱が溜まりづらいのかもしれません。ただ、日差しが強く湿度も高いので、暑いことに変わりはないようです。
日本の夏は、北海道を除けばどこも暑いですが、細かくみていくと暑すぎる場所は、ある程度は特定できます。
40℃を超えるような気温が好きな人はいないでしょうが、酷暑が特に苦手な人は、夏場はランキングにあるような地域を避けた生活をするのが無難と言えます。
Text:松浦 建二(まつうら けんじ)
CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士