更新日: 2023.07.28 その他暮らし
SNS上でお金の貸し借りができる「個人間融資」は危険なの?安全にお金を借りる方法を解説
しかし、上記のインターネットを使った「個人間融資」は安全性が低く、なかには、個人を装ったヤミ金融業者による、違法な貸し付けが行われていることもあります。
そこで今回は、そうした「個人間融資」とはどのようなものなのか、どのような危険性があるのかをまとめました。トラブルに巻き込まれないためにも、正しい知識を身に付けましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
「個人間融資」とは? その危険性
問題となっている「個人間融資」とは、SNSやインターネット掲示板などで、金銭の貸し借りをうたった書き込みをして、個人間でお金をやり取りすることを指します。従来は、「個人間融資」は家族間や友人間が一般的でしたが、面識のない他人との金銭の貸し借りは、思わぬトラブルの原因になりかねません。
「ヤミ金融業者」と呼ばれる悪質業者による、高金利での貸し付けが行われるほか、さらなる犯罪被害に発展するおそれがあります。また、「個人間融資」を利用することで、以下のような危険性が考えられます。
・個人情報の悪用
・違法な金利での貸し付け
・犯罪行為への加担の強要
・過度な取り立て
上記のトラブルに巻き込まれないためにも、「個人間融資」の利用はやめましょう。
「個人間融資」は違法なの?
個人間でのお金の貸し借りは、基本的には法律違反にはあたりません。しかし、反復継続する意思を持った金銭の貸し付け行為は、賃金業法の「賃金業」に該当し、法律違反となります。
そのため、不特定多数が閲覧可能なSNSやインターネット掲示板などで、「お金を貸します」などと書き込んで、契約を促す行為は、違法の可能性が高いといえるでしょう。
なお、貸金業を営む場合は、国または都道府県の登録を受ける必要があります。そもそも、無登録営業や、無登録業者の勧誘は、罰則の対象になります。
どうしても急にお金が必要! 安全にお金を借りる方法
お金の貸し借りは、極力控えるほうがよいのですが、なかには「急にお金が必要!」などという事情のある人もいるかもしれません。その場合は、以下の方法で安全にお金を借りましょう。
・銀行や信用組合などの融資
・公的融資や支援金
・カードローン
・カード付帯のキャッシング機能
・所持品の売却
それぞれで、利用方法やメリット・デメリットが異なるため、違いを理解したうえで、自分に合った方法を選択することが大切です。
基本的には「個人間融資」でお金を借りないようにしよう
「個人間融資」は、SNSやインターネット掲示板でお金の貸し借りができて、気軽に利用ができるため、魅力的に感じるでしょう。
しかしなかには、個人を装ったヤミ金融業者が、悪質かつ違法な貸し付けを行っている場合があります。誤って利用してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことも。
お金が必要な場合は、「個人間融資」ではなく、銀行の融資やカードローンなどの、安全性が担保された事業者を利用しましょう。
出典
金融庁 SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー