更新日: 2023.07.28 その他暮らし

SNS上でお金の貸し借りができる「個人間融資」は危険なの?安全にお金を借りる方法を解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

SNS上でお金の貸し借りができる「個人間融資」は危険なの?安全にお金を借りる方法を解説
近年、個人間でお金を貸し借りする「個人間融資」でのトラブルが多発しています。SNSを利用してお金を貸し借りする「個人間融資」だけではなく、掲示板に書き込みをする「個人間融資掲示板」なども拡散されつつあります。
 
しかし、上記のインターネットを使った「個人間融資」は安全性が低く、なかには、個人を装ったヤミ金融業者による、違法な貸し付けが行われていることもあります。
 
そこで今回は、そうした「個人間融資」とはどのようなものなのか、どのような危険性があるのかをまとめました。トラブルに巻き込まれないためにも、正しい知識を身に付けましょう。
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「個人間融資」とは? その危険性

問題となっている「個人間融資」とは、SNSやインターネット掲示板などで、金銭の貸し借りをうたった書き込みをして、個人間でお金をやり取りすることを指します。従来は、「個人間融資」は家族間や友人間が一般的でしたが、面識のない他人との金銭の貸し借りは、思わぬトラブルの原因になりかねません。
 
「ヤミ金融業者」と呼ばれる悪質業者による、高金利での貸し付けが行われるほか、さらなる犯罪被害に発展するおそれがあります。また、「個人間融資」を利用することで、以下のような危険性が考えられます。


・個人情報の悪用
・違法な金利での貸し付け
・犯罪行為への加担の強要
・過度な取り立て

上記のトラブルに巻き込まれないためにも、「個人間融資」の利用はやめましょう。
 

「個人間融資」は違法なの?

個人間でのお金の貸し借りは、基本的には法律違反にはあたりません。しかし、反復継続する意思を持った金銭の貸し付け行為は、賃金業法の「賃金業」に該当し、法律違反となります。
 
そのため、不特定多数が閲覧可能なSNSやインターネット掲示板などで、「お金を貸します」などと書き込んで、契約を促す行為は、違法の可能性が高いといえるでしょう。
 
なお、貸金業を営む場合は、国または都道府県の登録を受ける必要があります。そもそも、無登録営業や、無登録業者の勧誘は、罰則の対象になります。
 

どうしても急にお金が必要! 安全にお金を借りる方法

お金の貸し借りは、極力控えるほうがよいのですが、なかには「急にお金が必要!」などという事情のある人もいるかもしれません。その場合は、以下の方法で安全にお金を借りましょう。


・銀行や信用組合などの融資
・公的融資や支援金
・カードローン
・カード付帯のキャッシング機能
・所持品の売却

それぞれで、利用方法やメリット・デメリットが異なるため、違いを理解したうえで、自分に合った方法を選択することが大切です。
 

基本的には「個人間融資」でお金を借りないようにしよう

「個人間融資」は、SNSやインターネット掲示板でお金の貸し借りができて、気軽に利用ができるため、魅力的に感じるでしょう。
 
しかしなかには、個人を装ったヤミ金融業者が、悪質かつ違法な貸し付けを行っている場合があります。誤って利用してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうことも。
 
お金が必要な場合は、「個人間融資」ではなく、銀行の融資やカードローンなどの、安全性が担保された事業者を利用しましょう。
 

出典

金融庁 SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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