更新日: 2023.07.28 子育て

子どもの大学進学にいくらかかる? 公立・私立、自宅・下宿、それぞれ確認しよう!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

子どもの大学進学にいくらかかる? 公立・私立、自宅・下宿、それぞれ確認しよう!
子どもの教育にはお金がかかるものですが、特に大学進学では高額な教育資金が必要となります。しかし、大学はお金がかかるという認識はあっても、実際にいくらかかるのか正確に把握している人は少ないでしょう。
 
本記事では私立大学と公立大学、また自宅と下宿での違いも含めて教育資金、生活費などを解説します。子どもの大学進学を考えている人は、参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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公立・私立大学進学にかかる費用(学費)

高校までと比べて、大学進学にかかる学費は大きく異なります。特に国公立大学と私立大学を比較すると、私立大学の学費に高いイメージを持つ人は多いでしょう。では、実際に大学4年間にかかる学費はどのくらいなのでしょうか。
 
文部科学省の「国公私立大学の授業料等の推移」によると、授業料・入学金の国公立と私立の違いは図表1のとおりです。
 
【図表1】
 

国立大学 公立大学 私立大学
A 入学金 28万2000円 39万1305円 24万5951円
B 授業料(年間) 53万5850円 53万6363円 93万943円
4年間の合計
(A+B×4)
242万5400円 254万6241円 396万9723円

 
出典:文部科学省「国公私立大学の授業料等の推移」より筆者作成
 
私立大学では、上記以外に毎年施設設備費がかかります。国公立大学でも学部によってかかる場合があります。
 

居住形態別の費用(生活費)

大学に通うためには学費も必須ですが、学生生活には生活費も欠かせません。生活費に関しては国公立大学や私立大学による違いはほとんどありませんが、どこから通うかによって大きな違いがあります。自宅から通学できない場合は、下宿やアパートに住む必要があるからです。
 
(独)日本学生支援機構の「令和2年度 学生生活調査報告」によると、自宅、学生寮、アパート・下宿から通学する場合の生活費は図表2のとおりです。
 
【図表2】
 

生活費(年間) 自宅 学生寮 アパート・下宿、その他
食費 8万5500円 23万4400円 27万3400円
住居・光熱費 0円 30万900円 49万7700円
保健衛生費 4万900円 3万7600円 4万2300円
娯楽・し好費 12万8500円 11万6100円 13万6200円
その他の日常費 13万1600円 14万5700円 15万8800円
合計 38万6500円 83万4700円 110万8400円

 
出典:日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査報告」より筆者作成
 

大学進学費用の準備方法

子どもの大学進学にかかる学費や生活費をどのように貯めていくか、多くの親が頭を悩ませていることでしょう。大学進学にかかる費用は高額になるので、なるべく早い段階で準備する必要があります。以下に積み立てによる方法と奨学金の活用について説明するので参考にしてください。
 

◆学資保険

学資保険は、子どもの教育費用を貯蓄するための保険で、毎月一定の保険料を支払うことにより、子どもの成長に応じた進学準備金や満期学資金を受け取れます。また、学資保険は親(契約者)が亡くなった場合、以降の保険料の支払いが免除され、保障は継続されるため、学資金を受け取れるのが大きな特徴です。
 

◆つみたてNISA

つみたてNISAは、2018年1月から導入された新しい少額投資非課税制度です。毎年の非課税投資枠から得られる配当金や譲渡益には税金がかかりません。年間の非課税投資枠は40万円であり、最長投資期間は20年となります。
 
この制度は、少額からじっくりと毎月積み立てることで、長期的な資産形成を目指す人に適しています。ただし、現行の制度は2023年で終了となり、その後は新しい制度(つみたて投資枠など)がスタートします。
 

◆奨学金

奨学金制度には公的な制度と民間の制度があります。最も一般的な制度は日本学生支援機構の奨学金で、以下の奨学金制度があります。
 
■貸与奨学金

●第一種奨学金(無利子)
●第二種奨学金(有利子)
●第一種・第二種併用貸与の奨学金
●入学時特別増額貸与奨学金

 
■給付奨学金(返済不要)
 

大学進学の費用は早めに準備しよう!

大学進学に必要な学費は義務教育や高等学校と比べると、格段に高額になります。そのため、資金の準備は早めに行うことが重要です。国公立や私立、居住形態によって必要な費用も大きく違いますが、事前準備の段階では最大限の費用を想定して積み立てを行いましょう。また、返却が不要な奨学金もあるので、対象になるかどうかも調べておくとよいでしょう。
 

出典

文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 令和2年度学生生活調査結果

金融庁 つみたてNISAの概要

日本学生支援機構(JASSO)貸与奨学金(返済必要)

日本学生支援機構(JASSO)給付奨学金(返済不要)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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