米はコスパがよい!? 朝食を「パン」から「米」に変えるだけで大幅な節約になるって本当?
配信日: 2023.07.29 更新日: 2023.07.31
しかし、毎日パンを買っていると、その分、出費がかさみます。節約を意識するのであれば、おすすめなのは「米」です。
そこで今回は、「パン」と「米」の、どちらが食費を安く抑えられるのかを検証しました。節約に効果的な朝食メニューもご紹介しますので、ぜひ、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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米とパンの年間平均価格の違い
総務省統計局の小売物価統計調査(動向編)によると、2022年のうるち米(コシヒカリ5キログラム)の年平均価格は、2288円であったのに対して、食パン(1キログラム)の年平均価格は、478円でした。
※東京都区部を参照
米の年平均価格を1キログラムあたりで計算すると、約458円であり、食パンよりも安いことが分かります。
さらに、度重なる物価高騰が続くなか、小麦粉の政府売渡価格引き上げなどの理由から、大手製粉会社は、2023年6月から、業務用小麦粉を値上げすることを発表しました。
一方米は、近年の米消費量が減少していることから、米価格の下落が問題視されています。実際に、2020年のコシヒカリの年平均価格は2426円であり、138円下落しています。
節約するには「米食」がおすすめ
前述の年平均価格をもとに、1食分にかかる費用を計算してみましょう。
米の場合、茶わん1杯分(150グラム)は、精米では65グラムといわれているため、1食分で約29.7円、1ヶ月の朝食分で891円になります。
6枚切りなどで売られている食パンの場合、1袋およそ370グラム(1斤)であるため、換算すると177円ほどになり、1枚あたり約29.5円になります。6枚切りで、食パン1枚あたり約62グラムになるため、朝に食パンを2枚(米茶わん1杯の重さと合わせて)食べたとすると約59円、1ヶ月の朝食分で1770円ほどになります。
なお、菓子パンや総菜パンを購入するとなると、1袋110円前後かかるため、毎日買うとすると、月に3300円かかり、より大きな出費となるでしょう。
上記の結果より、グラム数あたりの価格を比較すると、米のほうが安いことが分かりました。
節約に効果的な朝食メニュー(米食)
米のほうがコストパフォーマンスがよいとはいっても、おかずを何品も朝から用意するとなると、手間もお金もかかります。
そこで、節約に効果的な朝食メニューをご紹介します。
●納豆ごはん
●卵かけごはん
●おにぎり
●常備菜や夕飯の残りを活用
朝食の定番ともいえる「納豆ごはん」や「卵かけごはん」は、コストを抑えた朝食メニューです。納豆の種類を変えたり、卵かけごはんにかつおぶしをトッピングしたりして、味を変えることで、飽きずに楽しめるでしょう。
おにぎりは低コストであるだけではなく、持ち運びができて、場所を問わないため、職場などでも食べられて、便利です。
また、常備菜や夕飯の残りを活用することで、朝食の準備がラクになるでしょう。わざわざ、朝食用の材料を買う必要がないため、食費の節約にもつながります。
食費を節約したいなら朝は「米」を食べよう
今回の検証で、グラム数あたりのコストは、パンよりも米のほうが安いことが分かりました。米には、多様な食べ方があるため、節約しながらでも、工夫次第で、飽きることなく食べられるでしょう。
朝食は、昼と夜に比べて、食費を抑えやすい部分です。「少しでも食費を安く抑えたい!」という人は、ぜひ「パン」から「米」に替えてみましょう。
出典
政府統計の総合窓口(e-Stat) 総務省統計局
「小売物価統計調査(動向編)」2022年 【01】「1001 うるち米」 ~ 「1090 シリアル」
「小売物価統計調査(動向編)」2020年 1 「1001 うるち米」 ~ 「1101 まぐろ」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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