更新日: 2023.07.31 その他暮らし
「マンションは中層階がよい」のはなぜ?快適に過ごせて「節約」もしやすいって本当?
今回は、マンションの中層階がよいといわれることが多い理由について、ご紹介します。住まいを決める際の、ひとつの参考としてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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「マンションは中層階がよい」といわれる理由
マンションの中層階、とくに3階が快適に暮らせるといわれるのには、利便性・景観・防犯性・防災面などが関係しています。
主な理由を、表1にまとめました。1階や高層階と比べると、日常の生活はもちろん、緊急時にも、メリットがあることが分かります。
表1
項目 | 理由 |
---|---|
利便性 | 階段でも無理なく上り降りができるため、急いでいるときにも、エレベーターを待たなくてよい 停電や清掃で断水が起こっても、ポリタンクを持って、部屋まで上がれる |
景観 | 一戸建て住宅では2階建てが多いため、それよりも視界が開けて、よい景色が望める 電柱や電線に視界を遮られにくい |
防犯性 | 1階や最上階よりも、強盗・空き巣に入られにくい 人の目線の高さにないため、プライバシーを守りやすい |
防災面 | 大きな地震でエレベーターが止まっても、階段から比較的スムーズに逃げられる 津波が起こっても、3階まで到達することはまれなため、比較的安心できる |
※筆者作成
ただし、中層階だからといって、災害や犯罪における危険性がゼロなわけではありません。くわえて、エレベーターを使うことで、被害に遭う可能性が高まる犯罪(痴漢や部屋の特定による空き巣被害など)には、変わらずに注意をしなければなりません。
「老後のことを考えて、1階を選ぶ」「利便性と安全性を優先して、中層階を選ぶ」「景観を優先して、より高い階を選ぶ」といったように、表1の内容はあくまで参考にとどめて、自身にとってのよりよい階層を見つけましょう。
中層階を選ぶと電気代も節約しやすいって本当?
マンションの中層階にはもうひとつ「比較的、電気代を節約しやすい」というメリットがあります。室温が、部屋の向き・階数など、日光のあたり具合によって大きな影響を受けるからです。
例えば、日がよく差し込むうえに、日差しにさらされ続ける屋上の真下に位置する最上階は、気温が上がりやすい傾向にあります。対して1階は、涼しく保たれやすいものの、下に階層がないために、冷え込みやすいといえます。中層階は、冷えにくく熱されにくい、電気代を節約しやすい階層といえます。
「できるだけ節約をがんばりたい」とお思いの方は、中層階を選ぶとよいでしょう。
中層階は総合的にみてメリットが多い!
中層階には、利便性や景観などに関して、さまざまなメリットがあります。また電気代も節約しやすく、月々の出費を抑えたいと考えている方にとっては、魅力的な階層といえるでしょう。自身にとって、重視したいことが何かを明確にしたうえで、最適な階層を選んでください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー