更新日: 2023.07.31 その他暮らし

食費節約には「ネットスーパー」がおすすめ!? 店舗をハシゴするより効率的って本当?

執筆者 : 一条まつこ

食費節約には「ネットスーパー」がおすすめ!? 店舗をハシゴするより効率的って本当?
あらゆるモノの値上げが家計を圧迫する日々です。スーパーマーケット(以下、スーパー)を2軒、3軒と回ったり、特売チラシをチェックしたりといった方法で食費の節約を試みる人も多いのではないでしょうか。しかし、ネットスーパーを活用すれば、お金だけでなく時間も節約しながら効率的に家計負担を軽減できるかもしれません。
 
本記事では、ネットスーパーの特徴や、節約するための賢い活用術を紹介します。

ネットスーパーで節約できる理由

ネットスーパーを利用して買い物をする場合、実際の値段が地元のスーパーより安くなるかどうかは、利用する事業者や商品によって異なります。ただし、ネットスーパーには、上手に活用することで「無駄な買い物をなくす」ことができ、結果的に節約につながるという利点があります。
 
リアル店舗のスーパーの売り場はマーケティングの考え方に基づいて、購買意欲を高めるようにデザインされています。例えば、レジ横に設置されている小さいお菓子コーナーは、本来お菓子を買う予定がなかった人に対して、「頑張ったご褒美だから」などといった理由でお菓子を手に取ってもらうための工夫と言えます。
 
一方、ネットスーパーでの買い物では、キーワード検索やカテゴリからの選択によって欲しい品物をピンポイントで探せます。1つの商品を選択すると他のおすすめ商品が表示されるということもありますが、「レジ前で並んでいるお客さんにお菓子を見せる」といったリアルな導線が存在しない分、当初の目的以外の品物に目移りする機会を減らせます。
 

97%以上の人が「ついで買い」をしている

ネットスーパーを活用して「余計なものを買わない」という目的を達成できるなら、実際にどのくらいの節約につながるのでしょうか。
 
電子チラシサービス「Shufoo!」の利用者調査によると、97%以上の人がスーパーで買う予定がなかったものを「ついで」に買ってしまうと回答しています(図表1)。
 
図表1

株式会社ONE COMPATH 「Shufoo!」 調べ スーパーでの「ついで買い」の実態! 購入を誘発する条件とは
 
そして、ついで買いの金額で最も多かったのは「300~500円」です。もし週に4回スーパーに行く人が、毎回500円のついで買いをすると、1ヶ月で8000円も余分な買い物をする計算になります。この余分な買い物をなくせば、年間で9万6000円もの節約ができるかもしれません。
 

ネットスーパーの活用例

次に、ネットスーパーを賢く使いこなすために押さえておきたいポイントを5つ紹介します。
 

仕事のお昼休み中に注文、仕事から帰宅後に受け取り

ネットスーパーでは、当日注文を受け付けることが一般的です。お昼の休憩中に注文し、帰宅後に受け取ることも可能です。
 

土日にまとめ買い、平日は買い物に行かない

仕事帰りについ無駄な買い物をしてしまうという人には、土日にネットスーパーでまとめ買いするという方法もおすすめです。平日にスーパーやコンビニに行かなくなることで、「ついで買い」の防止につながります。
 

送料の罠には注意

ネットスーパーは一部地域で、一定金額以上の買い物をすると送料が無料になるサービスを提供している場合があります。筆者は現在ひとり暮らしですが、週に1回のまとめ買いにネットスーパーを活用し、常に送料を無料にするようにしています。
 
しかし、「あと少しで送料無料になるから」と余分な買い物をしてしまっては本末転倒です。まずは、主要ネットスーパーで自分の住む地域の送料を確認することをおすすめします。
 
例えば、楽天西友ネットスーパーは、5500円(税込み)以上の買い物で送料無料になる地域があり、中には3500円(税込み)で送料無料になるエリアもあります。
 

あと少しで送料無料になるときは

送料無料に少し届かないときは、賞味期限の長い食品や生活用品を買い足すことをおすすめします。お菓子などを衝動買いするのではなく、次の6つの例のように、今後使うものを買えばOKという考え方です。

(1)冷凍食品(冷凍パスタ、冷凍野菜、お弁当のおかずなど)
(2)乾物(切り干し大根、ひじきなど)
(3)缶詰(サバ缶、果物の缶詰など)
(4)インスタント食品(カップスープなど)
(5)調味料(しょうゆやソースなど)
(6)日用品(ティッシュやトイレットペーパーなど)

 

ネットで注文、店舗で受け取りという方法も

近所のネットスーパーで送料無料にならない人は、「店舗受取」という選択肢もあります。店舗受取とは、ネットで注文しておいた品物を、指定の時間に店舗へ受け取りに行くサービスです。配送料がかからないだけでなく、ほぼ待ち時間なしで買い物を終えられます。店舗カウンターに加え、店舗内のロッカーなどで受け取れるネットスーパーもあります。
 
例えば、大手スーパーのイオンは全国展開なので、仕事帰りなどに立ち寄れる人も多いかもしれません。カウンターやロッカーだけでなく、ドライブスルーでの受け取りにも対応している場合があるため、車通勤の人にも便利です。イトーヨーカドーのネットスーパーも店舗受取が可能です。また、置き配にも対応しているので、不在中に配達してほしい人にもおすすめです。
 

まとめ

本記事では、ネットスーパーの特徴と、賢い活用術を紹介しました。無駄な出費を抑えたいという人にとっては、ネットスーパーは「余計な買い物」を予防するための便利なツールといえます。
 
ただし、リアル店舗と異なり、カゴの重さで買い過ぎを実感しにくいというデメリットもあります。便利だからといって過度な利用に陥らないよう気をつけながら、ネットスーパーを上手に使いこなし、家計負担の軽減につなげていくようにしましょう。
 

出典

株式会社ONE COMPATH 「Shufoo!」調べ スーパーでの「ついで買い」の実態! 購入を誘発する条件とは
 
執筆者:一条まつこ
FP2級

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