更新日: 2023.07.31 その他暮らし

生活保護を受給すると「エアコン」の購入費用が支給されるというのは事実?そのほかに何が買える?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

生活保護を受給すると「エアコン」の購入費用が支給されるというのは事実?そのほかに何が買える?
生活保護の受給者は原則として、一定以上の現金・預金・有価証券・貯蓄型の保険・住んでいない土地や建物・高価な装飾品などを持つことはできません。
 
ただし「健康で文化的な最低限度の生活」を営むために必要と判断される生活必需品については、持つことができます。
 
これまで「ぜいたく品」とみなされていたエアコンも、自治体によっては、支給対象として認められるようになりました。自分が住んでいる地域ではどうなっているのか、確認しておくとよいでしょう。
 
本記事では、生活保護で支給される物や、エアコンが支給対象になる理由などを、ご紹介します。
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生活保護とは?

すべての日本国民は「健康で文化的な最低限度の生活」を営む権利を有しています。
 
世帯収入が最低生活費よりも少なくて、家や土地などの資産を活用しても生活に困窮している場合は、生活保護を申請できます。
 
生活保護は、最低限の生活を保障する制度であり、申請が通れば、住まい・生活・医療・介護など、必要最低限の費用が国から支給されます。
 
ただし、経済的に頼れる親族がいる場合は、生活保護の対象にはならない可能性が高いでしょう。
 

最低限の生活に必要な家具・家電の購入費用が支給されることもある

生活保護の対象になると、生活に必要な最低限の家具や家電を購入するための費用が、支給されることがあります。
 
家具・家電の購入費は、本来は、毎月支給される生活保護費に含まれる「生活扶助費」で賄うべきものです。しかし、保護開始時に、生活するために必要最低限の家具・家電がない場合や、転居先で今持っている家具・家電が使えない場合など、一度にすべての家具・家電をそろえることが難しい場合は「家具什器費」として支給を受けられます。
 
支給金額や購入できる家具・家電の品目は、自治体によって異なりますが、冷蔵庫・洗濯機・炊飯器・掃除機・電子レンジなどが対象になる自治体も多いため、確認しておきましょう。
 

エアコンはなぜ支給対象になるのか?

エアコンは、家具什器費に含まれるのでしょうか?
 
以前まで、エアコンは、生活必需品として認められていませんでした。しかし、地球温暖化が進み、熱中症で搬送される人が急増したことにより、支給を認めている自治体が増えています。
 
高齢者や障害のある人、子どもなどの、熱中症の危険性が高い家族がいることを条件とし、上限額を定めて、エアコンの購入費用が支給されます。
 
自治体によって支給率に差があるのは、夏場の気温の違いも大きく影響しています。
 

生活保護を受給するなら「家具什器費」について知っておこう

生活保護は、最低限の生活を保障するための制度であるため、生活に必要な家具や家電を持っていない場合は、購入費として家具什器費が支給されることがあります。
 
家具什器費で購入できる家具・家電は、自治体により異なるため、事前によく確認しておきましょう。
 
特にエアコンは、生活必需品として判断される場合と、認められない場合があります。
 
誤った判断をしないように、早めに、担当者に相談しておくとよいでしょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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