更新日: 2023.08.04 その他暮らし
猫の健康のために「エアコン」をフル稼働!「除湿器」も使ったほうがいい? 電気代はどのくらいかかるの?
ただし、2023年は電気代が値上がりしており、節約についても考えなければなりません。本記事では、愛猫が心地よく過ごせるようにしてあげるにはエアコンの温度を何度に設定するのがよいのか、電気代の節約方法についても解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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猫は高温多湿が苦手
家庭で飼われている猫の祖先は、アフリカに生息するリビアヤマネコ(アフリカヤマネコ)であることが分かっています。野生種は砂漠やサバナなどに生息しています。
・湿度対策が必須
リビアヤマネコを先祖に持つ家猫は、暑さに強いと言われています。ただし、湿度は苦手なので、高温多湿になりやすい夏はしっかり対策してあげることが重要です。
猫が自分で身体をなめるグルーミングは暑さによる体温上昇を下げるための行為と言われており、身体をなめた際についた唾液が蒸発する気化熱で体温を下げています。しかし、多湿のときは唾液が蒸発しにくいので体温をうまく下げられません。そのため、高温多湿になる夏は、猫にとって苦手な時期です。
・エアコンの設定温度は28℃前後が最適
猫にとって理想の環境は気温20~28℃ほど、湿度は50~60%ほどと言われています。エアコンでしっかり冷えた部屋がよいかといえば、そうではありません。エアコンの冷房を利用するのであれば、設定温度は28℃前後がおすすめです。猫が寒さを感じた場合に備えて、ほかの部屋に移動できるようにしておきましょう。
冷房の電気代は24時間つけっぱなしで1日約600~700円
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表している電気1kWhあたりの平均料金は税込み31円です。こちらを基準として、エアコン冷房の1時間あたりの電気代を算出するには「消費電力(W)÷1000×電気代単価(円)」を使用します。例として、3種類のエアコン(14畳用)を24時間程度つけっぱなしの場合で、それぞれ電気代を算出しました。
・三菱電機株式会社「霧ヶ峰FZ(MSZ-FZ4022S)」
この場合、冷房1時間の消費電力が940Wです。計算式は「940W÷1000×31円」なので、1時間あたり約29円になります。24時間エアコンをつけっぱなしにすると696円です。
・パナソニックホールディングス株式会社「エオリアLX(CS-LX403D2)」
このエアコンは、冷房を1時間つけると消費電力が830Wとなっています。電気代は「830W÷1000×31円」で、1時間あたり約26円です。24時間つけっぱなしにした場合、電気代は624円になります。
・ダイキン工業株式会社「うるさらX(AN403ARP-W)」
この場合の消費電力は1時間当たり800Wです。電気代は「800W÷1000×31円」で、1時間あたり約25円です。24時間つけっぱなしにすると600円かかります。
節約しながら快適な空間づくりを
猫のためにできる暑さ対策について紹介します。電気代を節約しながら、愛猫が快適に過ごせる環境づくりをしましょう。
・窓を2ヶ所以上開けて風通しをよくする
閉めきった部屋は湿度が高くなりやすいので、可能であれば、猫が過ごす部屋は窓を2ヶ所以上開けて風を通すのがおすすめです。窓が1ヶ所のみの場合はドアを開けておくのもよいでしょう。その際、扇風機かサーキュレーターを使って空気を循環させるのがポイントです。
・猫用ひんやりグッズの活用
ひんやりプレートのような、猫のための暑さ対策グッズがあります。そういったグッズを併用すると、電気代を節約しながら暑さを和らげることが可能です。猫が普段過ごす場所周辺に置いて、まずは慣れてもらいましょう。
・除湿機をつける
湿度を下げるには、除湿機を利用するのも1つの方法です。持ち運べるので、湿度が高い部屋に運んで使用できます。ただし、除湿機をつけると室温が高くなる点に注意が必要です。
湿度を下げてカラッとした空間づくりが必須
日本の夏は高温多湿で、人間にとっても身体に負担がかかりやすい時期です。猫も高温多湿が苦手なので、夏場は特に湿度対策が重要と言えます。湿度や室内の熱い空気を逃すため、窓を2ヶ所開けて風通しをよくした上で、扇風機などで空気の循環をするのがおすすめです。
エアコンを使用する場合は猫が屋内を自由に移動できるように対策したうえで、冷房の設定温度を28℃程度にしておきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー