更新日: 2023.08.07 その他暮らし

エアコンで乾燥するので、夏でも「加湿器」をつけるべきか悩んでいます。電気代はどれだけかかるでしょうか…?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

エアコンで乾燥するので、夏でも「加湿器」をつけるべきか悩んでいます。電気代はどれだけかかるでしょうか…?
エアコンの冷房は室内の湿度を下げてしまうため、長時間使用すると乾燥した環境になりがちです。乾燥した環境は、のどや皮膚の乾燥、目のかゆみや肌の荒れなどの健康問題を引き起こす可能性があります。
 
このような問題を軽減するために、夏でも加湿器を併用する方法もあります。ただ、エアコンだけでも電気代が心配ななか、加湿器を併用したら、電気代はどれだけかかるでしょうか。
 
今回は、加湿器の電気代について解説します。
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異なる加湿器のタイプを理解しよう

加湿器を購入する際には、消費電力が低く加湿効果の高い製品を選ぶことが重要です。製品の仕様を比較し、できるだけ少ない電力で効果的な加湿が行える製品を選びましょう。加湿器は加湿方法に応じて以下の5種類に分けられます。
 

・気化式

風を当てるなどして水を蒸発させて湿気を室内に放出するタイプの加湿器です。このタイプの加湿器は比較的シンプルな構造を持ち、加湿効果が高く、消費電力が低いことから人気があります。
 

・加熱式

加熱式の加湿器は、水を加熱して蒸気を発生させて室内に湿気を供給するタイプの加湿器です。このタイプの加湿器は、加熱によって水を蒸発させるため、一般的に気化式加湿器よりも加湿効果が高い点に特徴があります。
 

・超音波式

超音波式の加湿器は、振動する超音波を使って水を微細な水粒子に分散させ、室内に霧状の水蒸気を放出するタイプの加湿器です。このタイプの加湿器は、静かでエネルギー効率が高いという特徴を持っています。
 

・気化式と加熱式のハイブリッドタイプ

気化式と加熱式のハイブリッドタイプの加湿器は、これら2つの方式を組み合わせた製品です。このタイプの加湿器は、気化式と加熱式の両方のメリットを生かしながら、より効率的な加湿を実現することが可能です。
 

・超音波式と加熱式のハイブリッドタイプ

超音波式と加熱式のハイブリッドタイプの加湿器は、超音波と加熱の両方の機能を組み合わせて作られています。このタイプの加湿器は、超音波によって水を霧状にしたり、加熱によって水を蒸発させたりすることで、より効率的に加湿することができます。
 

どのタイプの加湿器なら電気代が安い?

加湿器のタイプで最も電気代が安いのは、一般的に気化式の加湿器です。気化式の加湿器は、水を含んだフィルターにファンの風を当てて加湿するため、加熱式や超音波式に比べて消費電力を非常に低く抑えることができます。
 
一般的な気化式の加湿器に多い消費電力は9~32W程度です。電気代の目安単価31円/kWhで計算した場合、9Wの製品で1時間あたりの電気代は0.279円に過ぎません。1日8時間使っても電気代は約2.2円です。
 
一方、加熱式や超音波式の加湿器は、加熱や超音波の振動を用いて水を蒸発させるため、気化式に比べて消費電力が高くなります。特に加熱式の場合は、水を加熱するために一定の電力が必要となるため、電気代が上がる傾向があります。
 
一般的な加熱式加湿器の消費電力は250~270Wです。250Wの加湿器は1時間あたり電気代が7.75円となります。1日8時間使った場合、電気代は約62円となり、気化式と比べてかなり高くなることがわかります。
 
したがって、電気代を重視する場合は気化式の加湿器を選択することがおすすめです。ただし、選択の際には加湿効果や使用環境にも注意を払い、自分のニーズに合った適切な加湿器を選ぶことが重要です。
 

加湿器を上手に活用して電気代を抑えながら乾燥を防ごう

夏の加湿器の電気代を節約するためには、まず消費電力の低い高効率な製品を選択することが重要です。とにかく部屋の乾燥を抑えたいのであれば、加湿効果の高い加熱式や超音波式の加湿器を使うことも手ではありますが、その際は加湿し過ぎないように注意しましょう。
 
また、加湿器を使わなくても、ぬれたタオルを部屋に干したり、霧吹きで空気に水分を含ませたりする方法で加湿することも可能です。電気代を考えて、加湿器とこうした方法を併用してみても良いでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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