更新日: 2023.08.08 子育て

子どもに中学受験をさせたい! 必要な教育費はいくら?

執筆者 : 下中英恵

子どもに中学受験をさせたい! 必要な教育費はいくら?
首都圏など都市部では、子どもを私立の中学校に通わせたいと、中学受験に挑戦する親子がいます。
 
中学受験のために通塾し、実際に私立の中学校に通うと、どのくらいお金がかかるのでしょうか。今回は、最近の中学受験事情について、詳しく見ていきましょう。
下中英恵

執筆者:下中英恵(したなかはなえ)

1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

“東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。

富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本東京において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています
http://fp.shitanaka.com/”

中学受験する家庭はどのくらいいる?

首都圏模試センターの調査によると、2023年の首都圏の私立・国立中学の受験者数は、約5万2600人となり、過去最高となりました。首都圏など都市部では、子どもにより良い教育環境で学んでもらいたいと、中学受験を目指す家庭が増えているようです。
 
中学受験をするためには、一般的に小学4年生くらいから塾に通い始めます。中には、小学1年生から通塾する子もいたり、塾に加えて家庭教師を頼む家庭もあったりするようです。
 
中学受験は、子ども本人のやる気ももちろん大切ですが、精神面や金銭面において、家族によるサポートも重要となり、毎年多くの家族がチャレンジしていることが分かります。
 

中学受験に必要な塾の費用

では、塾に通うとどのくらいお金が必要なのかをチェックしていきましょう。
 
首都圏で有名な中学受験の塾としては、SAPIXや四谷大塚、日能研などが挙げられます。月謝や教材費は塾によって異なりますが、一般的に、小学4年生から6年生まで大手塾に通い、夏期講習や春期講習、テストなどを受講すると、200~300万円かかります。
 
塾の授業料の他には、通塾のための交通費や、実際の中学受験時の受験料が必要です。受験のスケジュールや入学金の振込締め切り日によっては、多めにお金を準備しておく必要があります。
 
もちろん、塾に通わずに自学をすることや、家庭教師や個人塾で中学受験をすることも可能です。中学受験を目指す際には、さまざまな選択肢を比較検討してみましょう。
 

私立中学の学費

そして、めでたく私立中学に合格すると、今度は私立中学への学費を支払わなければなりません。私立中学の入学金や授業料は、公立よりも高くなる傾向があります。
 
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査」によると、公立と私立に通わせた場合のそれぞれの1年当たりの学習費用の平均(学校外活動費・学校給食費・学校教育費全てを含めた金額)は、以下のとおりとなっています。
 

<1年当たりの平均学習費用>

私立中学校:143万6353円
公立中学校:53万8799円

 
私立の中学に入学した場合、私立の高校にそのまま進学するケースも多いでしょう。やはり私立高校は、公立高校よりも授業料が高くなります。家計においては、中学受験が終わっても決してゴールではありません。むしろ、私立の学費をしっかりと準備してあげる必要があるのです。
 

まとめ

中学受験を目指す場合は、どのくらいお金がかかるのか事前に把握しておくと安心です。
 
今回ご紹介した内容を参考にしながら、子どものために中学受験の費用や私立中学の学費を準備してあげることができるのか、家計を見直ししてみましょう。そして、子どもが大学を卒業するまでの教育費を計画的にためていくことが大切です。
 

出典

文部科学省 令和3年度子供の学習費調査 令和3年度子供の学習費調査の結果について
 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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