更新日: 2023.08.09 その他暮らし
「エアコン」と「扇風機」を併用したら本当に節約になる?それぞれの「電気代」を検証!
今年は特に、こうした言葉を聞くことも増えました。
扇風機やサーキュレーターを使えば、当然、その分の電気代もかかります。そのため、本当に節約になるのだろうかと疑問に思っている方も多くいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、午前8時から20時まで、日中12時間稼働させると仮定して「エアコンのみ」「扇風機のみ」「エアコンと扇風機併用」の電気代を算出し比較します。冷房の使い方について迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
エアコン・扇風機の電気代はいくらかかる?
まずは、エアコンと扇風機、それぞれにかかる電気代を計算します。
エアコンは、6〜9畳タイプ(平均消費電力590ワット)の製品を使っていると仮定します。この場合、12時間使えば7080ワット(7.08キロアットアワー)です。
電気料金は、東京電力の1キロワットアワー27円49銭を参照して28円として計算すると、12時間使用で198.24円になります。
一方、扇風機(首振りあり、弱運転に設定)はどうでしょうか。この設定にした扇風機の消費電力は、1時間使用でおよそ26〜27ワット、12時間使用で312〜324ワット(0.312〜0.324キロアットアワー)となります。そこに電気料金の28円をかけると、約8.7〜9円です。
つまり日中だけでいえば、エアコンは1ヶ月(31日)で6145円、扇風機は1ヶ月で279円かかる計算です。
併用時の節約効果っていくら?
それでは、エアコンと扇風機を併用した場合、どれくらいの節約効果が期待できるのでしょうか。
秒速1メートルの風を受けると体感温度が1度下がるといわれています。扇風機の風速は一般的に秒速2メートル程度といわれており、風が当たっている間は体感温度が2度下がると推測できます。
とはいえ、扇風機を首振りなしにしない限りは、常に扇風機の風が当たるわけではありません。扇風機とエアコンを併用するにあたり、エアコンの温度を26度から27度へ1度だけ上げたと仮定しましょう。
冷房時に1度上げると、10%程度の節約効果が期待できることから、12時間使用の電気代が198.24円から178.416円となる計算になり、差額として約20円を削減できます。扇風機にかかる電気代は1日9円程度だったため、エアコンと併用したほうが節約になるといえるでしょう。
まとめると、各パターンにおける電気代は下記のとおりです。
・エアコンのみ12時間稼働:およそ198円
・扇風機のみ12時間稼働:およそ9円
・エアコンの温度はそのままに扇風機併用で12時間稼働:およそ207円
・エアコンの温度を1度上げて扇風機併用で12時間稼働:およそ187円
※小数点以下四捨五入
扇風機を併用して電気代節約を成功させよう
エアコンを使うときは、扇風機を併用して体感温度を下げつつ、設定温度を1度上げることで、電気代の節約が可能です。
扇風機にかかる電気代は、エアコンの温度を1度上げることによる節約効果よりも少額で済むため、エアコンとの併用は電気代の節約に効果的といえます。電気代が高騰している今夏、扇風機があるご家庭は、併用して節約に役立てましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー